ユニコーンのライヴ盤『勤労ロードショー〜LIVE IN JAPAN〜』。
発売日にAmazonから届いたので最近聴いています。
しかし定価4300円が、Amazonだと3295円。なんでこんなに安くなるのだろう
さて内容の方は、ツアー序盤の4月1日の横浜アリーナが『MOVIE12 ツアー2009 蘇る勤労』としてDVD / Blu-ray化されましたが、それ以降のツアーと夏以降のフェス出演のものを編集されたCD2枚組+DVD1枚。
最近はライヴアルバムというのは珍しいと思うのですが。ツアーのあとに出るのはだいたいDVDですし。
ただ、スタジオ盤と同じようにオーディオで聴くことになるライヴ盤というのも良いものだと思います。
自分がギリギリの世代だと思うのですが、慣れ親しんだ洋楽ロックでは、
『Deep Purple / Live In Japan』
『Emerson, Lake & Palmer / Pictures At An Exhibition』
『The Who / Live At Leeds』
『Yes / Yessongs』
等々の名盤を聴いてきていますし。
ライヴってのは当然客前でやっているものなので、映像があるのはまあ正しい姿だとも思うんですがね。
ユニコーンは93年の解散後に『The Very Rust of Unicorn』というライヴ盤を出していますが、全曲がライヴビデオで発表済み or その時点では未発表だったものの映像があってのそこから音を切り出してのサウンドトラックだったりと、純然たるライヴアルバムではなかったので、今回が初めての本格的なライヴ盤。
雑誌などでのメンバーのインタビュー等では「DVDは、なんであんなツアー序盤のステージを撮ったのかと」いう発言もありましたが、今回のライヴ盤を聴くとそれも納得。
DVDよりもバンドとしてまとまっている部分とテンションが高まっている部分がそれぞれあり。
まあ1公演を撮影して1枚のDVDにするのと、全公演からベストテイクを選択するのとでは条件が全然違いますが
フェス出演以降の2枚目の方が収録曲的にはバンドのベスト選曲かと思いますが、演奏内容では1枚目の方が優れている箇所が多々あるかと。
特に2枚ともに収録されている「HELLO」は1枚目の盤のテイクがとにかくスゴい
終盤は若干走っていると思うのですが、歌・演奏のテンションが異常に高い。
やっぱりバンドってのは長期のツアーの後半でまとまってくるものなのですかね(汗)。
初回特典のDVD『MOVIE14 勤労ロードショー"人生劇場"』は、(本来)キーボーディストの阿部義晴さんが歌う「人生は上々だ」の中盤以降(「はしりつー」前)、「阿部義晴ショー」を抜粋したダイジェスト。
曲のブレイク後にグダグダ(GDGD)トーク、他の曲(「CSA」「忍者ロック」)等を交えて「人生は上々だ」が終わるまでと楽屋の様子等々が収録されているのですが、ものすごい笑える
ただ、5分前後で終わっているものもあったのですが、一番長いもので約35分
パッケージ裏に148minとあるのはなにかの間違いだと思ったのですが、まさかホントに2時間半もあるとは(爆)。
一気観は大変ですが、オチの見えないトーク(爆)、下ネタ、メンバーいじり、わけのわからない衣装、普通は絶対やってはいけない客席突入と、このバンドの特異点が確認出来る、非常に貴重な映像だと思います。
まあDVDもともかく、CDも長く聴けるライヴアルバムになりそうです。