昨日の夜(19:30〜)、NHKでやっていた
『色つきの悪夢「カラーでよみがえる第二次世界大戦」』
という番組を、途中からですが見ていました。
第二次世界大戦中のモノクロフィルムに着色して、全編カラーで見せるという番組でしたが。
自分としてはモノクロでも別にいいとも思うのですが、カラーの方が映像が身近に感じられ、より戦争の悲惨さは伝わるのかも。極端にいえばCM的な手法には感じますけどね。
死体も相当映っていましたが、戦争ってのは人が大量に死ぬことですしね。
これでNHKに抗議の電話等する大バカ野郎もいるのかもしれないですが、じゃあ戦争の悲惨さってのはなんなんだと。
むしろこういう番組は、小中学校での授業でも見るべきなんじゃあないかと。
普通に生活していて、死体に接する機会が減っていくというのが、文明の進歩の一部分なんじゃあないかとは思います。
特に、幸い日本では、道ばたで人が死んでいることもまずないですし、それが人目にさらされ続けることもない。
ただ、それによって"死"というものが生活から遠くなっていくにつれての悪いこともあるんじゃあないかと。
あと思うのは、「悲惨な戦争を繰り返さないように」とはよく聞くのですが、戦争を再び起こさないようにという話はあまり聞かないなと。
日本がなぜ太平洋戦争に突入してしまったのかという点は、特に教育の場では重きを置かれていない感があります。
自分の理解では、世界の政治的な流れと日本固有の事情から、結局そこに追い込まれていったという感じもありますし。
もし同じ状況に日本が国家として追い込まれて、また同じように戦争に突入しないのか。
先日の管総理大臣の首相談話は、そんなことよりこういった"戦争を起こす国"の事情という説明の方がよっぽど重要なんじゃあないかと。
今の日本が戦争を起こす側になるとは到底思えないですが、近い国の対外戦争というのはそう遠いものではないと思います。
それを察する上でも、"過去の日本が戦争に辿り着いた経路"という検証は、戦争の悲惨さどうこうといった感情論に近い内容より重要なものなのではないかと。