2011年02月11日

Pat Metheny / Orchestrion

パット・メセニーのソロアルバム『Orchestrion(2010年)』。
ちょうど1年前の発売だったかと思いますが買い逃していて、今回中古で900円で()見つけて購入。

Orchestrion

オーケストリオンというのは、空気圧等を用いた機械で楽器を自動演奏させるものとのことですが、このアルバムではパット・メセニーが弾くギター以外の音は全てオーケストリオンによって奏でられているとのこと。
全て生楽器が鳴っていますし、全体の音空間は良い響きをしていると思います。

が、これがそれぞれの楽器を重ね録りしたものとどう違うのかというと、CDからではいまいち伝わってこないのも事実。
ジャケット等を見ないで予備知識がなかった場合には、この企画がちょっと伝わらないのではないのかとも。

もちろん曲は良いですし、アルバムを流している52分間はその空間を支配するサウンドの強さを持っているアルバムだと思います。
ただ、このアルバムをそのまま再現したステージを収録した映像作品の方が、本当のオーケストリオンのスゴさはわかるのかな、と。
いずれDVD等で観られる機会はあると思うので、そちらにも期待したいと思います。


パット・メセニーが、純粋なジャズよりもより広い音楽性を展開させたアルバムとしては、ソロでは『Secret Story(1992年)』。
パット・メセニー・グループでは『The Way Up(2005年)』を1つのピークとしていると思うのですが、特にソロでは 『Secret Story』から20年近く経ったということもあり、また大傑作を期待したいところ。
ジャズジャイアントとしてのパット・メセニーは十分すぎるほど確立されていると思うので、ここらでまた曲ごとのメンバーさえも自由に選んで制作するアルバムが聴いてみたいとも思います。
もちろん、同じくらいパット・メセニー・グループの活動再開にも期待しますけどね。


Posted by toshihiko_watanabe at 23:29│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 CD / DVD / Blu-ray 

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