2011年02月23日

あしたのジョー

で、珍しく映画館で観た映画。
しかも『
あしたのジョー

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普通の家では不可能な、大画面と大音量で上映される映画館で観るってのも重要だとは思うのですが、作品がどうしようもなかった(汗)場合、両サイドに他の観客がいるだけでちょっと逃げ出しづらくなるってのが、自分が映画館が苦手なところ。
さらに個人的に、映画館の座席が必ずしも快適とはいえない感触なのもあって。
そんなわけで、作品がダメだった場合自由に再生ストップ出来たり、どんな姿勢でもいい自室で観る方が好きだったりします。

ま、そんなんで久しぶりの映画館での鑑賞になった今回。


マンガ・アニメの実写化には毎回疑問を持たざるをえないところは人並みにありますし、今回の『ジョー』もかなり警戒感を持ちつつ観ましたが、思ったよりは全然観られる出来でした。

だいたい原作通りの進行ですが、まず終盤に至るまで非常にテンポが良い。
また、ジョー役の山下智久と力石徹役の
伊勢谷友介の役作りと表現も素晴らしいんじゃないかと。
ほぼ原作そのままの見た目の、丹下段平役の香川照之はさすが。見た目落ちには全然なっていない。
ただ、香里奈は見た目や佇まい、表情は悪くないんですが、セリフしゃべったら全然ダメ(笑)。

終盤15分くらいになってちょっとテンポが悪くなったのが残念でしたが。もっと別の終わらせ方でも良かったんじゃないかな、と思わないでもないような。


しかし
山下智久伊勢谷友介の2人の力の入った役作りを見ると、ここまで出来るんなら別に『ジョー』じゃなくても良かったんじゃないかな、と。
『ジョー』の実写化だからの話題性と集客性、また根本的な資金集めと役者の集まり具合で出来た部分ももちろん多いとは思うんですが、有名な原作に頼らなくても成立させられるだけの演技をほとんどの役者さんがしていると思いましたし、監督を含めた制作側のセンスを感じたので。
日本版ロッキーみたいなものになってしまうにしても、オリジナルの原作だと今は企画が通らないんですかね。


とりあえず悪くない出来だと思いましたよ。チケット代以上のものは十分に返ってくるんじゃないかと。
  

Posted by toshihiko_watanabe at 18:31Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加