1週間くらい前から突如ネットで話題になったありま猛氏の『連ちゃんパパ』。全作を読んでみた。
単行本にはなっておらず、マンガ図書館等で電子書籍で公開されている全43話。単行本にしたら4〜5巻くらいのボリューム。
マンガ図書館よりもスキマというところから読んだ方が読みやすいかも。どちらも無料公開は2020年7月31日までのよう。
自分はiPadで読んだけど、やっぱりタブレットでの方が読みやすい。
高校教師の主人公の妻がパチンコで300万円の借金をつくって家出。それを小学生の息子とともに探しに仕事を辞めて日本中を旅するのだけど主人公は旅費のためにパチンコにのめり込んでしまい、というのが序盤のストーリー。
主人公夫妻はともにパチンコ依存症となるのだけど、それに伴う行動がとにかくクズ。ギャンブル依存症に対しての啓蒙としては最高の教科書(汗)。
他にもクズな登場人物が現れ続けるマンガなのだけど、次点としてはやっぱり老舗和菓子屋の親子か。
借金取りが一番まとも(に見える)という。
とんでもない内容が連続するのだけど、これが釣りバカ日誌的なほのぼのとした画風で描かれているのでインパクトが強力。
自分は楽しめたのだけど、読んで本当に気分が悪くなる人もいるかもしれない。
"読むストロングゼロ"というフレーズは、非常に上手い(汗)。
1990年代にパチンコ雑誌で連載されて単行本化もされなかった作品が20数年経ってから話題になったのはともかく、興味を持った人たちが皆同じく読めるというのは電子書籍ならではの大きなメリットを体現したんじゃないかと。
今のコロナ禍の自粛モードでヒマな人たちの過去作サルベージに引っかかったということなんでしょうが、ひとつ面白い現象を見られたような。