2017年04月10日

YESの、ロックの殿堂入り式典でのパフォーマンス

ついに2017年に「ロックの殿堂(The Rock and Roll Hall of Fame and Museum)」の殿堂入り受賞者となったYES(イエス)。


4月7日の授賞式でのパフォーマンスでは、70年代と80年代にそれぞれ大ヒットとなった「Roundabout」「Owner of a Lonely Heart」の2曲を演奏したよう。
で、現在のYESの正式メンバーからはSteve Howe(Gtr)にAlan White(Dr)。
それにオリジナルメンバーのJon Anderson(Vo)に、黄金期のメンバーのRick Wakeman(Key)とTrevor Rabin(Gtr)が加わり、ベースはRush(ラッシュ)のGeddy Leeが担当するという、なかなかとんでもないメンツでの「Roundabout」の演奏。
ちなみにBill Brufordも出席はしていたのですが演奏には不参加……Alan Whiteのドラムプレイは相変わらずキビしいと感じる部分が多かったので、引退状態とはいえBill Brufordの方が期待できるのでは???とも思ってしまうのですが。
Jon Andersonは、正直72歳とは思えない声だった(汗)。



で、「Owner of a Lonely Heart」ではなんとベースはSteve Howeが担当するという。しかも弾いているのはRickenbacker(!)。
Steve Howeはソロアルバムでは自分でベースを弾いている曲もあるのですが、ステージ上でベースを弾いているのは初めて見た。
そして、けっこう楽しそう(笑)。



曲終盤ではRick WakemanとTrevor Rabinが客席に突入してソロの応酬になって、そして終わり方はグダグダというのはこのメンバーなら仕方がないか(爆)。


今回の編成はたぶん1度きりで、YESは現行メンバーでツアーを続けていくのでしょうが、イベントでのスペシャルなメンバー編成としてはとても面白いものだったかなと。
Jon AndersonとTrevor RabinとRick WakemanとはARWとして今月に来日公演も控えていますし、今回の授賞式で交錯した新旧のYESメンバーは、またそれぞれの現在の居場所に戻っていくのですかね。



ちなみにこの授賞式前にローリングストーン誌がつくった、歴代で総勢17人にも及ぶYESのメンバー変遷史のビデオ。
Billy SherwoodやIgor Khoroshevはまだしも、Patrick Morazが華麗にスルーされていた……。
  

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2016年11月29日

Yes LIVE@Bunkamuraオーチャードホール

昨日28日は、渋谷のBunkamuraオーチャードホールで『YES(イエス)』のコンサートを観戦。

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YESの来日は2年ぶりで、こちらも観るのはその2年前の東京ドームシティホール以来
去年ベーシストのChris Squire(クリス・スクワイア)が亡くなって、もうYESの演奏を観る意味もないかとも思ったのですが、友だちが誘ってくれたので。

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来場者全員に配られていたクリアケース。

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今年の夏以降にドラマーのAlan White(アラン・ホワイト)が健康上の問題からアメリカツアーには不参加になって、代役のドラマーとしてWorld TradeやASIAのメンバーだったJay Schellen(ジェイ・シェレン)が参加しているということは聞いていたのですが、今回の日本ツアーからJay Schellenもツアーには帯同しつつAlan Whiteが復帰との情報。
しかしステージにいたのはJay Schellen。その辺の説明は現地ではまったくなかったのですが。

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ちなみにクリアケースに挟まれていたフライヤーには、
「『Tales From Topographic Oceans(海洋地形学の物語)(1973年)』より2曲を完全再現。ライヴ盤の『Yessongs(1973年)』からのベストセレクション!」
と謳っていたものの、1曲目から3曲目までは『Drama(1980年)』からの3曲……バンドとウドーの間の意思疎通が出来ていなかったのか(笑)。

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セットリスト

1. Machine Messiah
2. White Car
3. Tempus Fugit
4. I've Seen All Good People
5. Perpetual Change
6. And You And I
7. Heart of The Sunrise

20分休憩

8. The Revealing Science of God (Dance of The Down)
9. Leaves of Green('The Ancient' (Giants Under the Sun)からの抜粋)
10. Ritual (Nous Sommes Du Soleil)

アンコール
11. Roundabout
12. Starship Trooper



あとから調べてみたら自分はJay Schellenのドラムは、World TradeにASIAのアルバムではもちろんBilly SherwoodのソロアルバムだったりChris SquireとBilly SherwoodのプロジェクトのConspiracyのアルバムでも聴いてきていたよう。
彼も56歳と若くはないのだけれど、さすがに今のAlan Whiteとはパワーが違って前回観た時に気になったドラムの問題が一気に解決した感。
YESのドラマーとしてベストなのかはわかりませんが、少なくとも現在のYESには良い人選だったのではないかと。

Alan Whiteは「Ritual (Nous Sommes Du Soleil)」の終盤からJay Schellenと入れ替わって、そのままアンコール2曲もプレイ。
しかしそれ以前の曲と比べると、明らかにバンドのサウンドがパワーダウンしてしまった印象でしたが……。



個人的には、今回観られて良かったなと思ってまた全編本当にすばらしかったのは、Billy Sherwood(ビリー・シャーウッド)。
彼は、1980年代後半に再度ボーカリスト不在になったYESにボーカリスト候補として関わったのがYESとの歩みの始まりのはずですが、1994年のTalkツアーではサポートとして参加。自分はこの時に武道館で観たのですが。
そして『Open Your Eyes(1997年)』から、キーボーディスト/ギタリストとしてついに正式メンバーに。
Igor Khoroshev(イゴール・コロシェフ)が正式なキーボーディストとして参加した『The Ladder(1999年)』ではギタリスト並びにソングライターとしてYESを支え、しかしその後脱退したというのが彼のYESのメンバーとしてのキャリア。

で、去年病気でツアーに不参加になったChris Squireの代役として、今度はベーシストとしてツアーに参加。そのままChris Squireが亡くなってしまったので、ベーシストとしてYESに再度正式メンバー入りしたというのは、よく考えるとなかなかとんでもない変遷。
実は生前のChris Squireの思惑通りだったりするのかもとさえ思えますが。

弾いているベースギターはリッケンバッカーではないものの、機材はまったく同じなのか???と思うほどChris Squireに近いサウンド。ビッグマフやらブラスマスターやらを引き継いでいるのかもしれませんが。
彼がYESのベーシストに収まったことは、実際の演奏を観て文句をつけることは出来ないのではないかと。コーラスはChris Squireとはまた声質が違うのですが、Billy Sherwoodはリードボーカルも取れるレベルのボーカリストでもあるし、曲にマイナスになることはなかった印象。

「And You And I」の中盤以降でChris Squireが吹いていたハーモニカのパートは、やっぱりBilly Sherwoodがハーモニカを吹いていて、ここはちょっと感無量になった瞬間。



第2部の『Tales From Topographic Oceans(海洋地形学の物語)』からの長尺曲2曲(1曲約20分ずつ)には圧倒感はありましたし、行く前の期待の低さということはあるにしてもまあまあ満足。
というか、今回強く思ったのは、YESというバンドは本当にメンバーを入れ替えながらずっと続いていくのかもしれないという感触。
今回にしてもオリジナルメンバーはついに誰もいなくなったけれど、YESというバンドのメンバーである限りYESらしい演奏をしてしまう(笑)ようにも思うし、10年後も30年後もひょっとしたらYESはツアーを続けているのではと思ってしまいました。

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ちなみに、来日公演も決まってフライヤーも出来ていた、元YESメンバーが組んだアンダーソン, ラビン&ウェイクマンのARW。
Jon Anderson(もう72歳!)は年齢もあってパフォーマンスが不安だけど、Trevor RabinとRick Wakemanはそんなに弾けなくなっているとも思えないし、さて観に行くかどうしようかと。
しばらく考えてみます……。

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2015年06月13日

Yes / Relayer (Blu-ray)

そういえば買ったのはちょっと前ながらここには書いていなかった、Yesの『Relayer (Blu-ray)(2014年)』。
Close To The Edge』に続いて、Porcupine TreeのSteve Wilsonが旧作をリマスター&サラウンド化を担当した、Yesの1974年のアルバム。

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中に入っているブックレットは、今まで見たことのなかったデザインのもの。

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CD盤の方は、Steve Wilsonによる2chステレオリミックスを収録。

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Blu-ray盤の方は『Close To The Edge』と同じく、5.1chサラウンド・2chステレオリミックス・オリジナルミックス・シングルバージョン・UKビニール版等々大量の音源を収録。

もちろん、今回もメインで聴くのは5.1chサラウンドミックス。

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当然ながら、曲自体は今までに数え切れないくらい聴いてきたものとまったく同じ曲なのですが、『Close To The Edge』をサラウンドで聴いた時と同じく、Steve Wilsonの『Relayer』の解釈というものが直接的に伝わってくる印象。
1曲目の22分近くに及ぶ大作「The Gates of Delirium」に顕著ですが、このアルバム全体のテーマは"戦争と平和"。
サラウンドにより、"戦争"部分の非常に密度の濃いサウンドは、周囲に分散されつつそれでも隙間なく聴き手を囲み、"平和"部分の緩やかなサウンドとリズムは、アンビエント感で聴き手を包むという。
この動と静の対比は、2曲目の「Sound Chaser」3曲目の「To Be Over」とでは曲単位で体現されるものですが。

ちなみに『Close To The Edge』で強く感じた、Steve Wilsonの"Yesというバンド"への解釈は今回も同じで、コーラスへの意識の比重はかなり高い印象。
歌声に包まれる「To Be Over」は、本当に美しい空間。


今までのステレオミックスを聴く印象とはかなり違うものにもなりますが、『Close To The Edge』のサラウンド盤と同じように、買って後悔なし。
非常に興味深い、今後も聴いていきたい盤となりました。


ちなみに、2002年にサラウンド盤がリリースされた『Fragile(1971年)』のサラウンドミックスを手がけたのはTim Weidnerというエンジニアで、Steve Wilsonのミックスとはだいぶ傾向が違うもの。
こちらも聞き返していこうと思います。  
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2015年04月02日

ついにやってしまった

Amazonから今回届いたアルバム3枚。

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ケストレルツェッペリンはリマスター盤。
イエスは5.1chサラウンドにリミックスされたBlu-ray盤。
3枚ともに聴いたことのあるアルバムで、買い直し……。

注文したアルバムすべてが買い直しというのは初めてながら、ついにやってしまったかという感じも(爆)。

ツェッペリンは正直惰性で買ったけれど、ケストレルはDisc2に未発表曲もあるし、イエスは非常に興味深いサラウンド化のシリーズだということで……。  
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2014年11月27日

Yes LIVE@東京ドームシティホール

ということで、25日は『YES(イエス)』のライヴ観戦。
開場時間後に東京ドームシティホールの方へ移動。

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東京ドームシティホールは初めて入ったのだけれど、新しくて会場内はけっこう狭くて(ステージと客席が近いという意味で)良い。
まあ座席の前後も狭くて、人の出入りは大変な感じでしたが。

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ちなみにイエスのライヴを観るのは、前々回の来日の2003年9月以来だったよう。東京国際フォーラムで観たはず。
その前は、1994年10月に日本武道館で。もう20年前だ(汗)。


今回のツアーは、新ヴォーカリストのジョン・デイヴィソンを迎えて制作したスタジオ盤をリリースしてのツアーなのだけれど、『Fragile(1971年)』『Close To The Edge(1972年)』をアルバムの曲順通りに演奏するというのがメインテーマ。
ということで、ABWHのオープニングだった「Young Person's Guide To The Orchestra」をイントロに、いきなり「Close To The Edge」でライヴはスタート。

「Close To The Edge」を生で観たのは実は初めてだったのだけれど、やはりスゴい曲。
アルバム発表当時のバンドの演奏力だったり勢いというものはとうに無いのだけれど(汗)、曲がバンドを引っ張っているようにも感じる。
続く「And You And I」も、このバンドのアコースティックな面とシンフォニックなアレンジが昇華された、やはり素晴らしい曲。

驚かされたのは「Siberian Khatru」。
なんと、遅くない(爆)。というか、少なくとも2000年以降では最速かも。

イエスが、よく言えば円熟悪く言えば衰えたという曲テンポを示現しだしたのは、20年前のメンバー構成に戻してライヴ録音とスタジオ録音で構成されたアルバム『Keys To Ascension(1996年)』からだと思いますが、その1曲目だったライヴテイクの「Siberian Khatru」のテンポが遅かったことが個人的には強い印象。
同じく1曲目に「Siberian Khatru」が置かれた名ライヴ盤『Yessongs(1973年)』のハイテンションと速いテンポとどうしても比べてしまったもので。

今回の演奏は、さすがにテンションは比べられないもののテンポはスタジオ盤より速い?というくらいの演奏で非常に良かった☆
やれば出来るじゃないか、という思いもあったりで、個人的には笑ってしまいましたが。


新作『Heaven & Earth(2014年)』から「Believe Again」「The Game」の2曲を演奏して、『Fragile』全曲へ。

ちなみに、『Fragile』『Close To The Edge』をなぜアルバム発表順に演らないのか?とはちょっと思ったものの、ステージを通してだとこの曲順の方が良いのかも。


アルバム『Fragile』全曲演奏で感じたのは……このアルバムは、バンドの演奏4曲と各メンバー主体の短いソロ曲の組み合わせアルバムだけれど、ソロ曲がやはりライヴでは微妙(爆)。
クリス・スクワイアのベースソロ「The Fish」はやはり彼の独壇場で、ホール中に鳴り響く歪んだリッケンバッカーサウンドはやっぱりものスゴかったけれども。


他のメンバーそれぞれの印象としては、ギターのスティーヴ・ハウは年齢による衰えはさんざん言われていて、自分もそう思っていたのだけれど、演奏を観るとやはり彼でないとならない部分が大きい。
思っていたよりははるかに弾けていたし、今のイエスというバンドトータルのサウンドとしては結局彼でないと成り立たないところが大きいのかと。

ボーカルのジョン・デイヴィソンは、これはもうバンドのイメージをぶち壊さないように歌っていると思うし、非常に伸びのあるハイトーンボーカルに文句を言う部分はないのではないかと。
オリジナルボーカリストのジョン・アンダーソンももう70歳になって、今までのパフォーマンスだったり長期のツアーが難しいということであれば、ジョン・デイヴィソンとイエスを継続していく方が当然の選択肢なのかも。

キーボードのジェフ・ダウンズは、正直微妙(爆)。
彼の得意な演奏スタイルとしては、やっぱり大成功したバンド『エイジア』での白玉を主体としたコードバッキングであろうし、70年代前半のイエスの曲を演奏するにはスタイルが違いすぎてムリがある感が。
弾けなくてフレーズを端折っているのかな?という箇所も多かったし、どうせ演るなら彼が参加しているアルバム『Drama(1980年)』『Fly From Here(2011年)』の方がスタイルを活かせるのではと。

ドラムのアラン・ホワイトは、見ていて全編キツかった(汗)。
ハイテンポな「Siberian Khatru」にも合わせてはいたのだけれど、手が動かないのか全体的にフレーズを端折っている箇所は多かったし、なにより気になったのがアクセントでシンバルを入れない箇所が多かったこと。
ちょっと限界にきているのかなぁと、残念。


ステージの方は「Heart of The Sunrise」で本編が終了して、アンコールは「I've Seen All Good People」と「Owner of A Lonely Heart」。
前日は「Owner of A Lonely Heart」の代わりに「Starship Trooper」だったそうですが。
しかし、アラン・ホワイトが「Starship Trooper」と間違えた???
いったん止まった後に、スティーヴ・ハウが「Owner of A Lonely Heart」のギターリフを弾き始めて強引にスタート(笑)。


「思っていたよりは良かった」というのが大前提なものの、とはいえ満足できるライヴでした。
歳をとったとはいえ、長期のツアーをずっと続けているやっぱりプロのバンドだったなぁと。

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2014年08月09日

Yes / Heaven & Earth

先月発売された、Yes(イエス)の3年ぶりのスタジオアルバム『Heaven & Earth(2014年)』。

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相変わらずジャケットはRoger Dean(ロジャー・ディーン)によるもの。

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ボーカルは、結局前作の『Fly From Here(2011年)』のみの参加となってしまったBenoît David(ベノワ・ディヴィッド)と入れ替わって加入したJon Davison(ジョン・デイヴィソン)。
Benoît Davidは、1980年に在籍したTrevor Horn(トレバー・ホーン)に近い声質だったことからの、『Drama(1980年)』に収録されなかった曲を焼き直した『Fly From Here』の制作ということもあったと思うのですが、Jon Davisonの声質は、初代のボーカルのJon Anderson(ジョン・アンダーソン)寄りの印象。


ボーカルの声質のおかげでYesとしてそんなに違和感なく聴けるという面はありますが、曲の方はちょっと残念なものがほとんどという印象。
アルバム全般が緩い感じなのですが、「Believe Again」「In A World of Our Own」と曲の中間部の緊張感の無さすぎな箇所は気になるし、特に「In A World of Our Own」の中間部分のリズム的なアイデアが尽きてしかもそのままにしてしまったようなところはちょっと絶望を覚えたり(汗)。
あと、ドラムのサウンドがあまりに弱々しい印象なのも。Alan White(アラン・ホワイト)の叩き方にすべての原因があるのかはわからないのですが、録り方が悪いような気もしたり。
アルバムのミックスは、元メンバーのBilly Sherwood(ビリー・シャーウッド)が手がけているのですが、録音が悪かったのならミックスダウンの時点ではどうしようもないのだろうなぁとも想像するのですが。
まあ前作の『Fly From Here』がサウンド的にはけっこう重厚なものに仕上がっていたので、Billy Sherwoodのミックスが成功しているとは言えないのですが。


アルバムを通して聴いて、Yesの終わりというものは痛切に感じるアルバムでした。
Queenの『A Night At The Opera(1975年)』や、Journey、Foreigner、The Cars等をプロデュースしてきたRoy Thomas Baker(ロイ・トーマス・ベイカー)のプロデュースによるアルバム制作だったわけですが、残念ながら失敗に終わったかと。
自分の中でYesで一番好きになれないアルバムは『Tormato(1978年)』だったのですが(笑)、それを塗り替える新作ということに。
個人的には「駄作」としか言えないアルバムということになりました。


今のYesは、おそらくニューアルバムからツアーで演奏される曲はほんの数曲でしょうし、こういうスタジオアルバムを無理にリリースしない方が良かったと思いますが。
もうスタジオアルバムには期待できないことを証明してしまったとも思っていますが、ステージでの演奏はまた別の面もあると思うので、来日公演で観られる機会があればそちらは考えていきます。  
Posted by toshihiko_watanabe at 21:23Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年02月25日

Yes / Close To The Edge (Blu-ray)

King CrimsonやEL&Pの旧音源のリマスター&サラウンド化を担当しているPorcupine TreeのSteve Wilsonが、Yesでもサラウンド化を担当した、Yesの1972年のアルバム『Close To The Edge (Blu-ray)(2013年)』。

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去年、SACDハイブリッド盤を購入した際は、マルチトラックのテープは紛失されてもう無いという情報を目にしたのですが、どうやら存在していたよう……。
まあ今回のBlu-ray盤は、Steve Wilsonの解釈がかなり反映されているミックスであった印象だったので、SACDハイブリッド盤の方も無駄にはならないかとは考えていますが。

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盤は、5.1chサラウンドが収録されたBlu-ray盤と、CD盤の2枚。

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CD盤の方は、Steve Wilsonによる2chステレオリミックスを収録。

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そしてBlu-ray盤の方は、さすがに容量に余裕があるとはいえ、5.1chサラウンド・2chステレオリミックス・オリジナルミックス・シングルバージョン・UKビニール版等々かなりの音源を収録。

もちろん個人的に興味があるのは、5.1chサラウンドミックスなわけですが。

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Blu-rayですが動画の収録はなく、モニターに映されるのはこういった静止画。


聴いてみると、先に書いた通りSteve Wilsonの『Close To The Edge』というアルバムへの解釈。
大きく言えば、Yesというバンドはどういうバンドなのかということを彼がどう解釈しているのかが伝わってくるサラウンドミックス。
とにかくコーラスへの比重が大きい。
おそらくSteve Wilsonは、Yesを"コーラスバンド"として捉えている部分が大きいのではないかと想像されるミックスでした。


没テイクからも追加しているのではないかと思われるくらい、コーラスパートは増やされていた印象。
タイトル曲「Close To The Edge」のクライマックスではほぼ周囲が歌声に埋め尽くされて、和音はギターとメロトロンとピアノが歌声の隙間から聴こえてくるというカオス状態。
とはいえ、それが周囲に振り分けられてなんとか各パートを聴き分けられる状態にされているというのは、サラウンドゆえのミックスだったはずですが。

もう一点印象的だったのは、「And You And I」中盤のインストセクションに入ったあたりでのアンビエント感。
今までに聴いたミックスよりも深めのリバーブがかかり、Yesの曲の宇宙的な感触だったりをリミックスで拡大解釈したのかもと。
ギタリストのSteve Howeは、「天を駆けるペガサスのようなYesのサウンド」と発言していたのを目にしたことがありますが(爆)、それを体現したリミックスかもと。



聴く方の心構えによっては、ほぼ違う曲に聴こえてしまうのではというくらいの大胆なサラウンドミックスだったのではと思いますが、個人的には非常に面白いミックスだったと思っています。
まだまだ繰り返し聴いていこうと。
去年購入したSACDハイブリッド盤は、こちらは今までのオリジナルステレオミックスをハイレゾへブラッシュアップした盤ということが確定して、今回のBlu-ray盤の方にもオリジナルミックスは収録されているものの、SACDハイブリッド盤の方もたまに聴き返してみないといけない存在ということになったのかも。  
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2013年04月15日

World Trade / Euphoria

Yes(イエス)のBilly Sherwood(ビリー・シャーウッド)がYes加入前にいたバンド、World Tradeの2ndアルバム『Euphoria(1995年)』。
ビリー・シャーウッドはボーカルとベースギターを担当。

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自分が高校生だった、リアルタイムのアルバム発表当時には雑誌のCDレビューだったり店頭で見かけた記憶もあるのだけれどそのときは購入せず、今回探してみたらAmazonでは3500円+送料という、超名盤ということもないのにちょっと高すぎるんじゃないかというお値段(汗)。
ただiTunesStoreで1500円であったのでそちらでダウンロード購入。
AmazonのMP3販売でも同じ値段であったものの、iTunesで音楽の管理をしている自分としてはiTunesStoreで買ってしまった方が色々スムーズにいくので。

で、ようやく聴けたアルバムは、思っていた以上にビリー・シャーウッド節が全開。
このアルバムにもゲストで参加しているYesのベーシスト、クリス・スクワイアと連名のChris Squire & Billy Sherwood名義でつくった『Conspiracy(2000年)』で録り直された曲も2曲あって、そちらを先に聴いていた自分としては妙な感じ。まあ根本的な曲調だったり音楽の方向性はかなり似ているのですが。

ビリー・シャーウッドのYes在籍時の担当楽器はギターとキーボードだったり、Chris Squire & Billy Sherwoodでもクリス・スクワイアがメインでベースを弾いてしまっているので、ボーカリストとしてはともかくビリー・シャーウッドのことを本来はベーシストと認識しつつもあまりベースのプレイスタイルのイメージはなかったんですが、このアルバムで聴ける彼のベースプレイはRUSHゲディ・リーやクリス・スクワイアからの影響が顕著なプレイであったりサウンド。
基本的にベースドラムにきっちり合わせて弾いていたりもするので、けっこう真面目系のプレイだと思いますが(笑)。

全体的に平均点以上の曲が揃っていて、音づくりもこの手の音楽を聴いている人間には好感触な良盤ではないかと。
しかし、アルバムを締める最後の曲が10分近い大作と数字では思わせておいてあまり面白みの無い曲というのは、今に到る彼の曲作りの詰めの甘さを象徴していると思います(爆)。  
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2013年03月19日

Yes / Close To The Edge (SACD Hybrid)

イエスの1972年のアルバム『Close To The Edge (危機)』。
去年終わりに発売のはずが延期に延期を重ねられて、今月やっと発売になった
SACDハイブリッド盤

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Amazonの商品説明ページに映っていたままのパッケージでちょっと驚く。当たり前なんですが(笑)。

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ジャケットはCDケースの下に入っていた。

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このアルバムを初めて聴いたのは高校生の頃だったので、もう20年近く前(汗)。
紙ジャケットのリマスター盤で買い直していますが、最近はiTunesに取り込んだAAC音源で聴いていたので、今回紙ジャケ盤を引っ張り出して見たら1998年発売だったので、それさえすでに15年前のもの。さすがにビビるな
ちなみに紙ジャケ盤と今回のSACD盤のジャケットはちょっと違っていて、左の紙ジャケ盤のものの方がエアブラシの色合いが美しくて良いと思う。

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前作
Fragile (こわれもの)』のSACDハイブリッド盤は、5.1chでのサラウンドミックスも収録されていましたが、今回はステレオミックスのみ。
レコーディング時点でのマルチトラックのテープが紛失されてもう無いということで、これは非常に残念。


アルバムは、全3曲。

1. Close To The Edge (18:36)
2. And You And I (10:13)
3. Siberian Khatru (8:57)



SACD面でしか再生していませんが(CDに切り替えて再生も出来る)、1曲目の「Close To The Edge(危機)」はイントロの水の流れる音がリアルで驚く。
曲中もハイハットやシンバルだったりパイプオルガンのサウンド、幾重にも重ねられているコーラスが非常にリアルで良い音。高音域までがちゃんと収録されているSACDの高音質の恩恵は十分に感じられるんじゃないかと。

2曲目の「And You And I(同志)」ででも、3分台後半からのメロトロンの音が自分が何度も聴いたサウンドよりずっと太い音で鳴っていて驚く。
キング・クリムゾンのDVDオーディオ盤のアルバムを聴いたときも思ったのだけれど、メロトロンのサウンドというものは高音質なフォーマットで聴くとかなり印象が変わるということが多いので、今までのCDというフォーマットの音質ではメロトロンのオリジナルのサウンドを収録しきれていないということがかなりあるんじゃないかと。

ちなみにAnd You And I」と3曲目の「Siberian Khatru」は、個人的にはライヴを重ねて本当に完成された曲と感じていて、「And You And I」はベーシストのChris Squireが吹くハーモニカが加えられたバージョンの方が曲展開として良いと思う。
まあこの曲は、スタジオテイクとライヴテイクではギターがアコースティックとエレクトリックでまったく違っていたりするので、それぞれ印象は違いながらも名曲という中での変化ということになると思うのですが。
ダイナミクスのつけ方だったり牧歌的なセクションがあったりと、バンドの特徴を代表している曲なんじゃないかと。

Siberian Khatru」は、次作のライヴアルバム『Yessongs(1973年)』で収録された演奏がスゴ過ぎて、このスタジオ盤のテイクは個人的にはちょっと見劣り。
Yessongs』ではドラマーがBill BrufordからAlan Whiteにチェンジしていて、多くのイエスファンはBill Brufordが好きなようなのですが(笑)、『Yessongs』版の異様に疾走感のある「Siberian Khatru」は、ロックドラマーなAlan Whiteならではのものではないかと。

Bill Brufordももちろん大好きなドラマーなのですが、この人はいわゆる"ドラマー"というよりは"パーカッショニスト"という成分が多くあるドラマーだと思うので、本当に真価を発揮しているのはやっぱりClose To The Edge』のレコーディング以降にイエスを脱退して参加した、キング・クリムゾンでのプレイだと思う。


しかしおそらく数百回以上聴いているアルバムでしたが、今までより高音質で聴くアルバムはまた新鮮な部分が多くある体験でした。
田舎の一軒家に住んでいるおかげで、大音量で聴けるという境遇に感謝したくもなる(笑)。
イエスのものに限らず、今後もSACD盤は買っていきたいと思います。  
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2013年01月14日

The Prog Collective

YESのメンバー、Billy Sherwood(ビリー・シャーウッド)による企画アルバム『The Prog Collective(2012年)』。

The Prog Collective

自分の備忘録的にも(笑)、参加メンバーを記載。


1. The Laws of Nature
John Wetton (King Crimson / Asia) - Lead Vocals / Tony Levin (King Crimson) - Stick & Bass / Jerry Goodman (Mahavishnu Orchestra) - Violins

2. Over Again
Richard Page (Mr. Mister) - Lead Vocals / Geoff Downes (Asia / Yes) - Keyboard Solos

3. The Technical Divide
Alan Parsons - Lead Vocals / Chris Squire (Yes) - Bass / David Sancious - Keyboard Solos / Gary Green (Gentle Giant) - Lead Guitar

4. Social Circles
Annie Haslam (Renaissance) - Lead Vocals / Peter Banks (Yes) - Lead Guitar

5. Buried Beneath
Billy Sherwood (Yes) - Lead Vocals / Larry Fast (Synergy) - Keyboards / Steve Hillage (Gong / System 7) - Electric Guitars

6. Following The Signs
John Wesley (Porcupine Tree) - Lead Vocals & Lead Guitar / Tony Kaye (Yes) - Hammond Organ & Keyboards

7. Check Point Karma
Colin Moulding (XTC) - Lead Vocals / Rick Wakeman (Yes) - Keyboard Solos


記載がないコーラス、ドラム、ギター、キーボード、ベースギターはビリー・シャーウッドが演奏しているよう。
元King Crimson、元Gentle Giant、元XTC、Asiaのメンバーなどが参加と、メンツはけっこうスゴい。ちょっと前だったら一堂に会することはまず無かったメンバー。
まあデジタルレコーディングが普通になった時代なので、ファイルを送ってダビングして送り返してというような作業だったと思うんですが。


ちなみに個人的に謎だったのは、7曲目に参加しているColin Moulding(コリン・モールディング)。
XTCではもちろんベーシストだったし、この人が脱退して引退したということでXTCは活動停止状態となっているので、なぜにヴォーカリストとして参加したのかは謎。


作品は、まさに「プログレ」を狙ってつくったといっていい曲調で、変拍子と転調と大仰なサウンドに埋め尽くされている印象。
「プログレッシヴロック」では無いというところは、それを狙っていると思うので聴き手が間違えなければそれはそれで良いんじゃないかと。
ただ絶望的に曲が良くないというのは、間違いないと思うのですが(爆)。


ビリー・シャーウッドが前面に出たアルバムでは、Chris Squire & Billy Sherwood名義の『Conspiracy(2000年)』は曲の出来も良かったのだけれど、自分が聴いたソロアルバムの『The Big Peace(1999年)』『No Comment(2003年)』はいずれも曲が良くない。今回のアルバムと同じように。
グレイト・ホワイトのヴォーカリスト、Jack Russellのソロアルバム『For You(2002年)』では共同作曲とプロデューサーを務めつつビリー・シャーウッドのカラーも大きく出ているので、それなりに成功したと思うんですが。


4リズムの楽器が水準以上に演奏出来て、エンジニア、プロデューサーとしての才能もあるビリー・シャーウッドですが、最近の活動をみてもオリジナルというよりはレガシーミュージックに頼った活動が目立つといえる状態。
サポート的な参加から正式メンバーへ昇格した、YESでの妙な扱いからミュージシャン人生が狂っていったといえなくもないですが(汗)。
ただ今作でもこれだけ雑多なメンバーの参加がありながら、曲調だったりサウンドプロデュースのおかげでか統一感はしっかりあるので、もっともっとオリジナリティのある活動を展開してもらえたらと思います。
1994年のYESの武道館公演でサポートで参加していた彼を観たということもあって(笑)、自分は彼のファンなので。  
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2012年10月02日

Yes / Yessongs (Blu-ray)

イエスの『Yessongs <40th Anniversary Special Edition>(Blu-ray)』。
1973年に映画として公開された作品で、そのあともVHS化・DVD化とされていって、今回収録から40周年Blu-ray化。

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限定3000枚のリリースらしいのだけれど、自分が買ったのがNo. 172。
あまり売れていないのか

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レーベル面はピクチャーレーベル。ポストカード付き。

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作品自体は高校生の頃にVHSで買って何度も見ているのだけれど、DVDで買い直しはせずに数年前にVHSをまとめて処分したときに一緒に処分。オークションで売ったんだったけな
で、今回数年振りに見られるようになった。

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ライヴ盤でも出ている『Yessongs(1973年)』は、イエスの最初の全盛期の演奏が収録された作品で、同時期のスタジオ作品の名盤『Fragile(こわれもの)(1971年)』『Close To The Edge(危機)(1972年)』と同じくらい聴いたアルバム。
ライヴ盤とはいえオーバーダビングもかなりされているのだけれど、しかしスタジオ作品を完全に再現したうえにスリリングな演奏というのはやはりスゴい。


ただ、映像版もライヴ盤もどちらもなのだけれど、音質はあまり良くない。
ヌケが悪くてモノラルっぽく中央に寄ったミックスなのだけれど、今回のBlu-ray盤に収録されているのはモノラルミックスと5.1chミックス。
あの演奏がサラウンドで聴けるのかと期待してしまったものの、実際は高域と歓声なんかを周囲に振った疑似サラウンドのような(汗)。どうやら、マスターテープにモノラルミックスしか残っていなかったということだと思いますが。
サラウンドだとセンタースピーカーからメインのサウンドが出力されるんですが、一般的にいって両サイドのステレオスピーカーの方が性能が良いものを使っているはずなので、モノラルミックスの方が良いサウンドに聴こえるかも。
音質も歪みがあったりして、
Blu-rayならではの高音質といった印象はあまりなし。


で、映像の方も、元の映像自体があまり良くないこともあり、
Blu-rayだから高画質ということもなく。アスペクト比も4:3(1.33:1)だし。
Close To The Edge」で演奏の映像に被ってくる微生物や食虫植物の映像もオリジナルのそのまま。

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とまあ、ギタリストの
Steve Howe(スティーヴ・ハウ)がこの数年後に発表したソロアルバムの曲のプロモーション映像や、現在のメンバーのインタビューがボーナストラックで収録されていたりはするものの、これだったら約4500円もしたBlu-rayじゃなくても、輸入版で1200円くらいで買えるDVDの方で良かったんじゃないかとも


ただいったん見始めると展開される演奏はやっぱりものスゴくて、画質や音質の悪さは忘れてしまって引き込まれてしまう。
ほぼ全曲がスタジオ盤よりかなりテンポアップされながらも演奏は完璧だし、18分にも及ぶ
Close To The Edge」の終盤のRick Wakeman(リック・ウェイクマン)のキーボードソロから登り詰めていくエンディングは、本当に素晴らしい。
スティーヴ・ハウもこの頃はものすごくカッコいいし(笑)、ベースの
Chris Squire(クリス・スクワイア)のアクションは最高にカッコいい。
やっぱりいつかはリッケンバッカーを買おうと、見るたびに思うな(笑)。

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もうちょっと収録曲が多ければとか(「
Siberian Khatru」は映像付きで見てみたい)、Yours Is No Disgrace」はさらに長尺のギターソロが展開されていたライヴ盤の方のテイクだったらとか、もうちょっとこうだったらというのはあるんですが、なんだかんだで70分間見入ってしまった作品なのも事実。
イエスの映像作品では、演奏内容は
間違いなく一番の作品だと思うので、思い出したら見るようになるかと思います。

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2012年06月28日

Yes / Symphonic Live (Blu-ray)

イエスの『Symphonic Live(2002年)』。
この間のPat Metheny Groupの『The Way Up - Live(Blu-ray)』と同じように、DVDからBlu-rayへの買い換え(汗)。

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日本盤DVDは定価で6000円くらいだったと思いますが、今回の輸入盤Blu-rayはAmazonで約1600円。

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DVD版と比べて画質はもちろんすばらしいですが、サウンドもDTS HD Masterですばらしい。
難点は、DVD版ではアングル切り替えで外すことが出来た、演奏中に被ってくるCGアニメが外せないことか。

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あまり大した意味が感じられないCGアニメなので、これだったら演奏の方を見せてもらいたい。


ライヴ作品としては、前作のスタジオアルバム『The Ladder(1999年)』から今回のライヴ映像の元となったスタジオアルバム『Magnification(2001年)』の制作に入る間に若いメンバー2人が脱退して、ライヴでの演奏のテンポがどんどん遅くなっていく時期ですが(汗)、このオーケストラと一緒に演奏するというスタイルでは、それも良い方向に作用していたような。
もったいつけたようなスローテンポが、オーケストラと一緒だとまあ許容出来るという(笑)。

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サポートで入ったキーボーディストのTom Brislinは、過去にイエスに在籍したキーボーディストにまったくひけを取らないようなプレイで、なおかつコーラスでも大活躍しているのですが、オーケストラを含めたバンドのサウンドバランスとしては、彼はあまり前面に出ないかいなくても成り立つようなアレンジにしてもらいたかったかなと。
ソロにバッキングにと大活躍なんですが、その分オーケストラの音域を浸食している部分は多いので。
せっかくの『Symphonic Live』というタイトルなので、もっともっとオーケストラを前面にだしたミックスにした方が良かったんじゃないかとは観ていても常に思うんですが。

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しかしボーカリストのJon Andersonは、相変わらず安定したハイトーンボイスがすばらしい。


CGアニメが外せなかった以外は、買い替えて良かったと思う出来のBlu-ray盤でした。  
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2012年06月05日

Yes / Fragile (SACD Hybrid)

イエスの1971年のアルバム『Fragile (こわれもの)』。2011年発売のSACDハイブリッド盤
ちなみに珍しく買った日本盤(笑)。

Fragile

2002年に5.1chにミックスされたDVDオーディオ盤が出ていますが、それと同じ音源のSACD化ということのよう。
レーベル面はジャケットのピクチャーレーベル。

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先日のピンク・フロイドの『Wish You Were Here』の
SACDハイブリッド盤なんかと同じように、今回のアルバムも高校生の頃にプラケースのCDを買ってから紙ジャケットのリマスター版を買い直しているので、たぶん3回目の購入(汗)。
2003年に出たライノ・リマスター盤はスルーしていますが。

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↑右の紙ジャケ盤はえらく荒々しいサウンドでなかなか良かった。


さて今回のSACD盤を買ったのは、高音質で聴きたいという理由もありながらやっぱり大きな理由としては5.1chでのサラウンドミックス。
いつも通りに、
Pioneer BDP-440(ユニバーサルディスクプレイヤー)→YAMAHA AX-V565(AVアンプ)→Pioneer S-A4SPT-VP / YAMAHA NS-C310 / Pioneer S-HS01(スピーカー)
で再生。


1曲目の「Roundabout」は、数えきれないくらい聴いていますしまた演奏した回数というのも数知れず。
ミックスは基本的に前面に固められていますが、音質が良くなってアコースティックギターやシンバルやハイハットだったりが生々しく聴こえる。
曲の最後のアコースティックギターのコードはEメジャーなんですが、今までのミックスよりメジャー感が強く聴こえるのは不思議。
アルバム全体的を通してクリス・スクワイアのベースギターは極悪なサウンドで鳴っているんですが(笑)、この曲は超有名なベースリフということもあり特に印象深い。

このアルバムはバンドでの歌モノ曲4曲(とボーナストラックの「America」)と、5人のメンバーのソロ曲5曲が収録されていますが、ソロ曲の方がサラウンド感が強い印象。
このアルバムから参加のキーボーディスト、リック・ウェイクマンがすべてを演奏している「Cans and Brahms」は完全に360度からサウンドが鳴り響いてきますし、続くボーカリストのジョン・アンダーソンによる「We Have Heaven」も周囲から重ね録りされた歌声が鳴ってくる。
ドラマーのビル・ブルフォードが書いた「Five Per Cent For Nothing」もサウンドの振り分け方が良い。
クリス・スクワイアの曲「The Fish (Shindleria Praematurus)」は、周囲から多重録音されたベースギターのサウンドが鳴り響いてきて、この曲がそういう曲だということを改めて思い出される。
ギターのハーモニクスによるリフもかなり印象的だったので、サラウンドのおかげで聴き方の視点が大きく変えられるのは面白い。


バンドでの曲としては、最後の曲「Heart of The Sunrise(燃える朝やけ)」のミックスがなかなか興味深いかと。
基本的に4リズムを前面に置きつつ、メロトロンなどが後ろから鳴るようになっていますが、ステレオミックスではあまり印象になかったピアノのバッキングが曲の中盤でけっこう聴こえてきたり、今まで以上にムーグが表に出てきている箇所があったりで、ステレオミックスとは違う曲に聴こえるかも。

全体的にも、さんざん聴いたアルバムが別な曲なように聴こえてくるという体験は非常に面白いものだったんですが、ギタリストのスティーブ・ハウがガットギター1本で演奏した「Mood For A Day」のように、サラウンドだからということで残響音を効かせ過ぎているように感じた部分もいくつか。
特に、レコーディングの時点でもともとかかっていたままなのかもしれませんが、サラウンドになって密集感の薄れたセンターから聴こえるボーカルへのリヴァーブは全体的にかかり過ぎだと思いましたし。


しかしまあ何度も聴いた名盤をまた別なサウンドで聴けるという経験は貴重ですし、それが高音質になっているとあればなおさら。
5.1chにリミックスされたDVDオーディオ盤から10年が経っているのでちょっと望み薄かもしれないですが、次作の『Close To The Edge(危機)』もなんとかサラウンドミックスされたSACD盤で出してくれればと。
  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:35Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年04月22日

Rabbitt

イエスに1983年から1994年まで在籍したギタリスト/ヴォーカリストのTrevor Rabinトレヴァー・ラビン)が、イエス加入以前に母国南アフリカで加入していたバンド、『Rabbitt(ラビット)』のアルバム2枚。紙ジャケ盤。
中古で1枚1000円だったので(笑)購入。

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Boys Will Be Boys <青春の悪戯>(1976年)』

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A Croak & A Grunt In The Night <裸の青春>(1977年)』

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ジャケもダサいけど邦題も強力にダサい(笑)。邦題は付けなくてもいいんじゃないかと。


内容は、まず70年代の南アフリカ共和国での録音ということもあってかあまり音質は良くない(汗)。曲調は当時の世界的な流行りに乗ってか、10ccREO Speedwagonっぽいものがけっこうあり。
ラビンのヴォーカルは、その後のイエスでやソロでのものと違ってまだまだキャラクターが確立していない感じがしますが、Jethro Tullのカヴァー曲の「Locomotive Breath」の歌声はやたらイアン・アンダーソンっぽい(笑)。


トレヴァー・ラビンの経歴の上では、資料的な価値として評価した方が良いような2枚のアルバムでしょうが。
セカンドはちょっとだけ良い。


トレヴァー・ラビンは、イエス脱退後は『アルマゲドン』『ディープ・ブルー』『ナショナル・トレジャー』等の映画音楽の作曲家としての方が有名になったかもしれませんが、ギタリスト/ヴォーカリストとしても強い個性を持ったミュージシャンなので、またポップ/ロックサウンドでも多少はやってもらいたいなぁと。
同じく元イエスのヴォーカリスト、ジョン・アンダーソンと一緒に活動するという噂があるらしいので、それはちょっと期待したいかなと。  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:53Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年08月22日

ジョジョの奇妙な冒険 × Amazon.co.jp

Amazonの『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボ企画で掲載されている、荒木飛呂彦氏へのインタビュー↓

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以下、一部引用。

初めて買った音楽作品を教えてください。


荒木先生:イエスの『危機』です。


先生の生涯ベストアルバム5作品と、その理由を教えて下さい。

『危機』(イエス):完璧
『レイト・フォー・ザ・スカイ』(ジャクソン・ブラウン):泣ける
『ヒステリア』(デフ・レパート):燃える
『フィジカル・グラフィティ』(レッド・ツェッペリン):巨弾
『ビヨンド・ザ・ミズリースカイ』(チャーリー・ヘイデン&パッド・メセニー):極上


先生がお好きなジャケットデザインの作品とその理由を教えてください。

『危機』(イエス):とにかくロゴのデザインとそして手描きの(CGじゃない)緑色のグラデーション
『不死蝶』(サンタナ):宝石のような蝶々
『ブラインド・フェイス』(ブラインド・フェイス):エロすぎる
『ブレックファスト・イン・アメリカ』(スーパートランプ):食べ物のような大都会
『アンダーカレント』(ビル・エヴァンス&ジム・ホール):美しすぎる写真



初めて買ったアルバムがイエスの『危機』という辺りは、やっぱり普通の人ではない感じもしますが(笑)、生涯ベストに『Beyond The Missouri Sky』が入っていたり、好きなジャケットに『危機』や『Breakfast In America』『Undercurrent』が入っている辺りは自分の指向と合っていて、けっこう驚く。
「波長が合う (by 岸辺露伴)」 というヤツか

しかしスタンド名に「キング・クリムゾン」「クレイジー・ダイアモンド」「エコーズ」などの名前を付けながら、イエス関連のネーミングはいまだになかったような。
「ハート・オブ・ザ・サンライズ」とか「シベリアン・カートゥル」とかすでにいてもいい気がしますが
スタンド名で、その時期の作者の音楽の志向がちょっと見えたりもするんで、そこらへんも気にしつつ現在連載中の第8部を追いかけていきたいとも思います。

こういう企画は面白いです
  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:47Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年07月06日

YES / Fly From Here

イエスのニューアルバム『Fly From Here(2011年)』。
一応イエスファンなので(爆)、買って聴きました。

FlyFromHere

Magnification(2001年)』以来10年振りとなったスタジオアルバム。
その10年の間は懐メロツアーがメインという印象で、さらにここ3年ほどは体調の悪かったボーカルのジョン・アンダーソンの代わりに、YouTubeで発掘した、ベノワ・ディヴィッドをボーカルに据えてツアーを繰り返していたイエス。
ジョン・アンダーソンを復帰させずにレコーディングしたというのもともかく、レコーディングにあたって加わったのは、やはりジョン・アンダーソンが脱退していた『Drama(1980年)』を制作したときのメンバー、ジェフ・ダウンズ(Key)とトレヴァー・ホーン(プロデュース)のバグルスコンビという。

で、今作の『Fly From Here』の前半半分を占めるのは、そのドラマイエスがライヴでは演奏していながらスタジオアルバムには未収録だった「We Can Fly  From Here」。
3枚組のライヴ盤『The Word Is Live(2005年)』に1980年のライヴ版は収録されていましたが。
Fly From Here - Overture 〜 Pt I 〜 Pt V」と改題されてつくり直された曲は、24分近くの大作になっていて、まあはっきり言うと長過ぎる(爆)。
メンバーのほとんどが60歳以上となってしまった今、こういった長尺曲を制作するにはちょっと体力不足だったんじゃないかと。
アルバム全体でいえば、十分に"イエスらしい"瞬間も多々あるのですが。


例えば
ジャーニー
のボーカルがスティーヴ・ペリーでなかった2000年代前半のアルバムは、セールス的に不振で低迷期と見られがちですが、アルバムの音は間違いなく"ジャーニー"のもので、彼らはどうしたらジャーニーのサウンドになるかを確実に把握しているということを感じさせます。

今回のイエスもそういう部分は同じなんじゃないかと。もちろんプロデュースをした
トレヴァー・ホーンが上手いということはあるにしても。


しかしまあ今作のスピード感・疾走感のなさは残念。
イエスの他のバンドと違う部分は、ポップなメロディとコーラス、ファンタジックな音空間に加えて、根幹としては非常にロックバンドらしい疾走感だと思うので。


アルバム最終曲の「Into The Storm」はけっこう惜しい出来だとは思わされるんですが。
リフがダサいものの
(爆)、ハモり続ける歌メロと中間部での劇的展開("あの"オーケストラヒットの使い方も上手い)は、イエスの良い部分が顕著な1曲なんじゃないかと。

ただ、そのあとに収録されている日本盤ボーナストラックの「Hour of Need (Full Length Version)」は個人的には蛇足。
9曲目のノーマルバージョンかのどちらかで十分。


自分がイエスにリアルタイムで接しだしたのは『Talk(1994年)』からで、このアルバムはややデジタルなハードロックとイエスの重要な1面でもあるポップさが上手く同居したアルバムということで今も好きなのですが、売り上げが伸びなかったせいか(涙)、70年代の黄金期と言われた時期のメンバーに再編制されて制作された次作『Keys To Ascension(1996年)』のスピード感のなさ、ノロさが自分にとっては衝撃的なヒドさだったので。

Keys To Ascension 2(1997年)』でさらにゲンナリしつつ、若いメンバーが加わった『Open Your Eyes(1997年)』は数曲の出来は悪くなかったんですけどね。
いかんせん前半でアルバムが終わってしまう構成が悪過ぎた(汗)。


ただ、そんな経緯からただの惰性で聴いた『The Ladder(1999年)』は本当に素晴らしいアルバム。

Ladder

期待値のハードルがかなり低かったことはあるにしても(爆)、1曲目の壮大な曲展開から2曲目はイエスにしか出来ない美しいコーラスワーク。
で、3曲目は前作でも手を出していた南米風味なアレンジ。しかも意味のある変拍子。
死んだと思っていたバンドが、以前以上の完成度のアルバムを出してきたという感動のあるアルバムでした。


今作でも同じような感動をちょっとは期待していたんですけれども。
期待値のハードルはさらに低くなっていましたし。


人が衰えていくのはしょうがないと思います。自分においても当然のことですが。
年齢を経た経験とか言っても、結局若さに勝てないものはあまりに多い。
そういうことを踏まえて聴くアルバムかと。


Drama』は好きなアルバムなんですが、あのアルバムが良かったのは、
"また新しいイエスをつくろう"
という意気込みを感じられるからで、今作のテンションは比べるものでもなかったのかと。
  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:50Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加