2012年02月21日

Paula Cole / Ithaca

活動再開していたのを知らず先日聴いた(汗)『Courage(2007年)』に続く、現時点でのポーラ・コールの最新アルバム『Ithaca(2010年)』。
Ithaca(イサカ)ってのはニューヨーク州イサカ市のことだと思うんですが、ポーラ・コールとどういう繋がりがあるのかはよくわからず。 

Ithaca

前作の『Courage』は復帰作ということもあってか、ちょっと控えめな落ち着いたサウンドでしたが、今作は1曲目の「The Hard Way」からベースドラムとベースとピアノの低音のユニゾンがものすごくポーラ・コールっぽい。
4曲目の「Elegy」では3拍もの休符でギョッとさせてくれますが、相変わらず休符の使い方だったりダイナミクスのつけ方が上手いなぁと思わされる。
続く「Come On Inside」や8曲目の「Somethin' I've Gotta Say」。アルバムを締める「2 Lifetimes」はこれまた非常にポーラ・コールっぽい曲。

ベテランの強みというのは、自分を正確に分析しながら確立しているキャラクターを出していったり抑えたりが出来る点という部分があると思いますが、そういったプロデュース能力にも長けた人なのだなぁと。
そしてコードの組み立て方といった作曲には相変わらず知性を感じる。

ちなみにメインのベーシストは今作もトニー・レヴィン
ちょっと控えめのサウンドと音量にミックスされていますが、パーカッシブながら曲のボトムをしっかり支えている存在感はさすが。


超名曲というのはないのですが、48分間が非常にエネルギッシュでパワー感のある充実しているアルバム。
ポーラ・コールの新しい名盤だと思います。長く聴いていけそう。  

Posted by toshihiko_watanabe at 23:22Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加