2024年04月10日

機材話 / Ibanez EHB1505MS

弾く機会が無くなっていた楽器3本をヤフオクで売却したという記事を書いたのがもう1年も前(汗)。



この楽器整理で自分が所有するエレクトリックベースギターは2本となって、1本はフレットレスなので普通に弾くベースとしては1973年製のFender JazzBassだけ。しかしこちらも製造から50年が経過してオールド/ヴィンテージと呼ばれる世代になって(実際はリフィニッシュしているのでそこまで価値は無いのだけど)、外に持ち出しての破損や盗難は怖いなという楽器に。



ここ20年くらいは5弦ベースは1本は所有している状態だったし、3本の楽器の売却金を軍資金に新しく5弦ベースを買おうということで各メーカーでいろいろと検索。
最後に弾いていた5弦ベースのIbanez ATK 315を手放した理由が重すぎたからというのがあったので、今回買うベースは絶対に軽いものにしようと。そういうこともあってヘッドレスのモデルを候補に探していったのだけど、そうなるとメーカーもけっこう絞られる。
ヘッドレスの元祖のSteinberger(スタインバーガー)やそのネッド・スタインバーガーが現在やっているNS Design、Bacchus(バッカス)に.strandberg(ストランドバーグ)あたりが候補ということになったのだけど、自分が最初に買ったベースはIbanez(アイバニーズ)のものだったし通算でベース3本ギター1本を所有してきたということでの信頼と思い入れもある。
ということでIbanezのヘッドレスベースのモデルのEHBシリーズから選ぶことに。EHBシリーズを選んだのは、ピックアップがパッシブだったというのも理由の1つですが。結局自分はアクティブピックアップのサウンドはあまり好きではないので。

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最初に候補にしたのはEHB1265MSというモデル。EHBシリーズの他の5弦モデルだとノーマルとマルチスケール/ファンフレット(低音弦の方が長くなっていてフレットが斜めに打たれている)の2タイプがあるのだけど、このEHB1265MSはマルチスケール/ファンフレットのみ。MSはマルチスケールの略。
ただボディー材はトップがウォルナットにバックがアッシュとなっていて、他のEHBシリーズのEHB1505MSなどはトップがポプラバールにバックがアフリカンマホガニーなので、そちらの方がおそらく軽いのかなと。

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ということでEHB1265MSとEHB1505MSのそれぞれをYahoo!ショッピングのブックマークに入れて、セールになるかポイントが大きく増えるタイミングかを待つことにしてそこから数ヶ月が経ったのだけど、EHB1505MSが約2万円引きと定価で4万円違うEHB1265MSよりもちょい安くなるセールにしたショップがあって、即注文確定。送料込み税込み159,800円で8%のポイントバックだった。この購入は去年の話で、その後価格改定されて定価が上がってしまったので今は新品はこの値段ではおそらく買えない。

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そして届いたIbanez EHB1505MS。カラーはBIF(Black Ice Flat)。自分は楽器のカラーはナチュラルが1番好きなのだけどこのモデルには無いので、3色の中で1番人工的な色付けでは無い印象のもので。ここに載せた何枚かの写真でもそうだけれど、光の当たり加減でボディーの明るさがけっこう変わって見えるのは面白い。
重量は3.4kgで、4.8kgもあったATK 315よりものすごく軽いし4.0kgのJazzBassよりも軽い。というか3.6kgのエレクトリックギターのFender Stratocasterよりも軽いというのが不思議。

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ヘッドレスなのでチューニングはブリッジで。サドルは1.5mm程度だけれど左右に動かすことが出来て、自分は弦の間隔は狭い方がいいので狭める方にセッティング。

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2段のトーンコントロールで多彩にサウンドを操作出来るけれど、自分は音作りはベース本体側ではいじらないので触ることはなし。イコライザーのバイパススイッチもEQ OFFにしている。ちなみに9Vバッテリーが入っているので実はアクティブピックアップなのかと思ったのだけど、バッテリーを抜いてバイパススイッチをEQ ONにしたら音が出なくなってOFFにしたら普通に音が出るので、パッシブピックアップでイコライザーにのみ電力を使っているということらしい。
シールドを挿すジャック部分はロック式になっているのだけど、これは自分には要らなかった。赤い部分を押し込むとシールドが抜けるようになるのだけど、両手を使うので面倒だなと。

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ちなみにクリップ式のチューナーはネックの先端に挟もうと思えばギリギリいけるけれど、チューニング自体ブリッジの方で右手でやるのでコントロールノブに挟む方が視線の方向としても合理的かなと。


サウンドは、マルチスケールというかローB弦(5弦)が35インチのスーパーロングスケール(JazzBassがロングスケールで34インチ)となっているからなのか、B弦がしっかりと鳴ることにまずビックリした。自分はここまで2本の5弦ベースを使ってきたけれどB弦で弾くのはD音までだなという意識があったのが、このベースは解放のB音まで十分にいけるなと。

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スケールの長さは、JazzBassと並べてみると5弦も4弦も長くなっているのが見てわかる。


というかB弦だけではなくて全体がやたらと良く鳴っていて、ボディーサイズのわりに生音でもけっこう音が大きい。ボディーがチェンバー加工(空洞がある)となっている効果なのかもしれませんが。
で、アンプにつないだサウンドは、アクティブピックアップのハイファイだったりギラついた感じは当然無くて扱いやすいタイプ。強いて言えば、同じく2つのパッシブピックアップのJazzBass系のサウンドかなという印象。
マルチスケール/ファンフレットなのでフレットは斜めになっているのだけど、これは意外にすぐ慣れた。フレットの素材はステンレスだそうで、ずっとくすみが出ずにキラキラしているのがなんだか不思議。


ヘッドが無いので、座って弾いてもストラップを付けて立って弾いてもヘッド側が下がってくることは当然なくてバランスが非常に良いのだけど、自分はストラップを付けて立って弾いた方が弾きやすい印象で、これは今まで自分が弾いてきたベースには無かった感覚。

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ということで自分が所有しているエレクトリックベースギターはこの3本。5弦・オールドの4弦・フレットレスの4弦とまあこれで十分だろうなと。

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ギターの方はこの4本。一昨年買ったヘッドレスのIbanez Q54にアームが付いていたらFender Stratocasterは手放しても良かったので、同じヘッドレスなら.strandbergのアーム付きのモデルにするべきだったのかなとは今さらながら思う。まあ.strandbergは値段がはるかに高いですが。

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弦楽器は他にあと1本、エレクトリックアップライトベースのNS Design NXT4があるけれど、これは売却してしまうかも。バラしてもサイズが大きいので、どう送るかというので悩んでいるのですが。


この1年ちょいで楽器3本を手放して1本を買うという入れ替えとなったけど、もうここから弦楽器は増やさないつもり。置き場所も無いしまた弾かない楽器が出てきてしまうので。アコースティックギターだけは代わりが無いので、もし壊れたりしたら買い換えるかもしれませんが。
ということで、今回のIbanez EHB1505MSが自分が人生で最後に買った楽器となる可能性がある。それなりに覚悟はしているつもりだけどまだすぐに死ぬ気でも無いので、これが最後の楽器というのもちょっと妙な感じはしているけれど、とはいえ平均寿命の半分はとうに過ぎているので当然か。
最初に買った楽器が赤いベースギターのIbanez SR600(後でフレットレスに改造した)で、そこからちょうど30年。


最近は家での録音がメインで、その内容もメロディーとコードの実験というようなもので他人に聴かせるようなものでは無い自分のためにやっている音楽というものになってしまっているのだけど、他人に聴かせられるような音楽も改めて作っていこうかと。
このEHB1505MSも含めて、楽器たちが新しい発想のきっかけになればいいなとも思っているのですが。  

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2023年04月14日

機材話 / 楽器の整理

自分が最初にエレクトリックベースギターを買ったのがちょうど30年前で、それ以降にもらい物の安物のアコギやエレクトリックギターを人にあげたことはあったのだけど、他に売却したりしたものはなかったので楽器は増えていく一方。
さすがに長いこと弾いていないものや今後も弾く機会が無さそうな楽器も出てきてここ数年は整理を考えていたのだけど、楽器屋やリサイクルショップの実店舗で買い取ってもらうならラクだけれどそれだと二束三文の値しかつかないのは明らかで、しかしネットで売却するとなると発送の手間やらが面倒なのもまた明らかで、なかなか実行に移せず。
とはいえいつかはやらなければということで、先月についにヤフオクに3本を出品。

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Ibanezの5弦エレクトリックベースギターのEDA905。2003年に楽器店で新品で購入して、2009年くらいまではLiveで使っていたよう。定価が約10万円でそれを6万円台で購入したような。
購入した理由は、自分のメインのエレクトリックベースギターの1973年製Fender JazzBassをボディーのリフィニッシュ(再塗装)に出すことになって何ヶ月か手元にない状況になることになったのと、5弦ベースも持っておこうかということで。
ネックの幅が広いのは自分の好みではなかったのだけど、3.8kgと軽いのと抱えたときにバランスが良いというのは良かった。

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買ったときに付いていたコントロールノブの説明のパネルがあって、自分の物持ちの良さに驚く。マグネティックのピックアップと振動を直接拾うピエゾピックアップのそれぞれのサウンドをミックス出来るというシステム。マグネティック10 : ピエゾ3くらいのバランスで使っていましたが。
ただネック幅の狭いFender JazzBassのほうが自分には明らかに弾きやすくて、サウンドもさすがにJazzBassの方が良いので出番は減少していって、もう10年以上弾いていなかった。

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YAMAHAのエレクトリックガットギターのAEX500NS。NSはナイロンストリングスのことのハズ。2005年くらいに楽器店で新品で購入。定価は不明で、購入価格は5万円くらいだったような。
アコースティックのデュオを組むことになって、アコギ2本というのもありがちなので自分の方はガットギターが良いかなと思って購入。エレクトリックギターのようなソリッドボディー(穴が空いていない)でハウリングを起こしにくいので音量を大きく出来るというのは良かったのだけれど、やたらとすぐ劣化する弦の交換は面倒だし、デュオの組み合わせもアコギ2本で別に良かったなということにはすぐ気づいた(爆)。
Liveでも数回使用したけれどそもそも絶対にガットギターでなければという曲もあまりなく、このあとにアコースティックギターを買って以降は完全に出番が無くなってこれも10年以上弾いていなかった。

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Ibanezの5弦エレクトリックベースギターのATK315。2018年にヤフオクで約3万円で購入(中古)。買った理由はFender JazzBassが1973年製ということでヴィンテージと呼ばれる世代になっていってしまい、壊れたり盗まれたりすると代えが効かないというものになってしまって外に持ち出す機会は減らそうかということで。
この楽器についてはブログでも何度か書いてきた。





上記2本の楽器と違って、これは直近までずっと現役だった。3月に久しぶりにスタジオに入ったときもこの楽器を持っていっていたし、当然手入れもしていたのでペグなどの金属パーツもキレイ。

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ただ最初に抱えたときからわかっていたのだけど、重すぎた。EDA905が3.8kg、Fender JazzBassが4.0kgのところ、このATK315は4.8kg。
ギグバッグに入れて背負って移動しているだけでもかなり疲れたし、立って弾いていると正直体調が悪くなっていくレベル。3月のスタジオは2時間だったのですがやっぱりキツいなと痛烈に思って、売却することに。
1弦にハイC弦を張るセッティングにしていたのですが、さすがにヤフオクに出品するときには5弦がローBの普通の5弦ベースのセッティングに戻しておいた。

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3本ともに入札が入って、すべて落札された。
EDA905が意外に伸びたなという印象。20年前の楽器で状態が良いものは少なくなってきているらしく、ちょい希少価値があるということで値段が上がったよう。オークションならではというところか。
送料を出品者負担にしているし落札システム手数料の8.8%も引かれるので、実際に受け取った金額はこの80%くらいですが。


今回3本を整理出来て、これで自分が所有している弦楽器は全部で7本。これらはすべて現役で用途がダブったりもしていないので、今のところさらに整理していくつもりは無し。
売却金を軍資金の一部にして、そのうちに軽い5弦ベースを買おうかと思っています。  
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2020年10月07日

Eddie Van Halen死去

今日は朝イチからEddie Van Halenが死去したというニュース。


自分がEddie Van Halenのギタープレイで印象深かったのは、やっぱり1stアルバムの2曲目の「Eruption」。
今のようにYouTube等で簡単に映像が見られるわけでもなく、初めて聴いた中学生の自分にはいったいどうやって弾いているのかと驚くだけだった。





で、Van Halenというバンドは「Jump」の大ヒットがあるのでDavid Lee Rothがボーカルの時期が黄金期となるのだろうけど、自分はSammy Hagarがボーカルの時期も好き。
特にアルバム『5150(1986年)』。
この映像のSammy Hagarは、ダサい動きとハイトーンの部分で観客にマイクを向け続けるというさらなるダサさ全開だけれど(爆)、「Dreams」は本当にすばらしい。



自分が聴き続けてきている音楽はジャンルでいうとプログレッシブロックとジャズがメインなので、Van Halenが最高にお気に入りのバンドというわけでもないしすべてのアルバムを聴いたわけでもないのですが、自分でも意外なくらいショックを受けている。
中学生の頃に初めて聴いたときのショックが何倍かになって返ってきているのか。


ありがとうございました、さようなら。  
Posted by toshihiko_watanabe at 22:23Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2018年01月30日

機材話 / 続・Fender Stratocaster

友だちに貸していたギターが、5年ぶりに返ってきた(爆)。
以前にここで書いたFender JapanStratocaster(ストラトキャスター)で、その記事もすでに8年前(汗)。
その記事の時点で購入してから8年だったので、当然今からは16年前になる2002年の購入。なかなかビビる時間の経過……。

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友だちの保管状態はそう悪くなかったようだけれど、全体の大掃除と弦の交換を。

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弦はエリクサー。自分が所有している弦楽器には、ほぼすべてエリクサーを使用。
ノーマルの弦の3倍くらいの値段がするのだけれど、コーティングされていて持ちが3倍以上なので。
長持ちするとはいえ切れてしまったら意味がないのだけれど、自分はあまり弦を切る方ではないので、弦交換の頻度と煩わしさが減るエリクサーを選択しています(笑)。
コーティングされているので感触もノーマルの弦とは違うのだけれど、自分は慣れてしまったのでむしろこっちの方が弾きやすくなってしまった。

ゲージ(太さ)は、Fender系には.009〜.042、Gibson系には.010〜.046と分ける人も多いらしいのだけれど、自分はもう1本のレスポールと同じく.010〜.046のセットを。
ギタリストではないので、特にこだわりもなく(爆)。

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とりあえず6本の弦を張り終わった状態。
このまま、弦がポストから飛び出たままにという人もいるけれど、自分はなんとなくダメ。
刺さりそうで危ないというか(笑)。別に先端恐怖症等ではありませんが。
まあ、普通にジャマなので。

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バツバツ切っていって、弦交換は終了。


指板は弦を外した状態の時にですが、ネックとボディもオレンジオイルを含ませたクロスで拭きまくり。
ボリュームとトーンのノブは、ウェットティッシュと歯ブラシでキレイになる。
まあまあ時間をかけて全体を掃除して、けっこうキレイに。オクターブチューニングも済ませて、全作業終了。

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使わないけれど、一応アームも装着(笑)。
ボディは打ちキズもちょこちょことあるのだけれど、まあステージで使っていたこともあるギターなので。
ピックガードは若干黄ばみましたが、これも経年劣化なので仕方がない。
最初にも書いたけれどもう16年も前に買ったギターで、シリアルナンバーが"P0〜"なので1999〜2002年の間の製造らしい。


自分が持っているエレキギターはこのストラトとGibsonレスポールの2本で、それぞれシングルピックアップとハムバッカーという明確なキャラクターの違いがあるので、使い分けも考えやすい。
家で録音していて、シングルピックアップのサウンドが必要だと思ったので今回友だちから返却してもらったので、今後も自分なりに使い分けていきたいと思います。  
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2017年07月23日

Jeff Beck / Loud Hailer

Jeff Beck(ジェフ・ベック)の昨年発売のスタジオアルバム、『Loud Hailer(2016年)』。

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スタジオアルバムは『Emotion & Commotion(2010年)』以来。
ソロ名義になってからの『Blow By Blow(1975年)』以降、スタジオアルバムはほぼインスト曲が占めていたのですが、前作では半分がボーカル曲で、今作ではインスト曲は2曲のみのボーカルアルバム。

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今作のボーカルを務めたのがRosie Bones、ギタリストのCarmen Vandenberg。
ちなみに当時久しぶりのスタジオアルバムだった『Who Else!(1999年)』以降、ギタリストのJennifer Batten、2007年からツアーに参加して『Emotion & Commotion』でも数曲プレイしたベーシストのTal Wilkenfeldと、近年のJeff Beckのバンドには女性メンバーの参加がよく見られる。
バンドを華やかにしたいのか、たまたま求めていたサウンドを出してくれるのが彼女たちだったのかはわかりませんが(笑)。

↓ブックレットに見開きで載っていた写真。

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アルバムは、ボーカルメインだとどうしてもかつてのJeff Beck Groupと比べたがる人もいるのでしょうが、ラウド系の女性ボーカルに加えて演奏もかなり現代的なものなので、まったく違う。
というか、Jeff Beckのスタジオアルバムは『Flash(1985年)』以降は作品ごとにサウンドは違っていて(『Flash』が名盤かは別として(汗))、今年73歳の彼がまた新しい音楽にチャレンジしているというのは本当にスゴいことだと思う。

Jeff Beckはスタジオアルバムは寡作な方で、『Blow By Blow』以降の40年ちょっとで、カヴァーアルバムの『Crazy Legs(1993年)』を入れても『Loud Hailer』で11作目のはず。
しかしまだまだプレイに衰えも見られないし、次のアルバムをどんなものにしてくるのかまた期待して待ちたいと思います。  
Posted by toshihiko_watanabe at 21:41Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年04月17日

さようならAllan Holdsworth

ギタリスト、Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)が70歳で亡くなったとのこと。

『アラン・ホールズワースが死去』

Wikipediaの彼のページを読んでも、彼の実生活と音楽家としてそれぞれ幸せなものであったかはわからないのですが(汗)、音楽家としての彼の評価は現状ロックの聴き手側からされたものがほとんどで、ジャズの聴き手側からも評価されるべきなのではないかというのが個人的な感想。



彼が組み立てるフレーズは完全にジャズからのものですし。
もちろん、ロックとジャズのどっちつかずな折衷が彼のオリジナリティーでもあることは理解しつつも。


自身のソロアルバムよりも客演の方が出来がいいとはよく言われていることですが(爆)、個人的にソロのスタジオアルバムで好きなのは『I.O.U.(1982年)』と『Hard Hat Area(1993年)』。

IOU Hard Hat Area

で、その客演したアルバムでは、Jean-Luc PontyTony Williams LifetimeUKSoft Machineでの演奏も印象深いのですが、Brufordの『One of A Kind(1979年)』を一番に挙げておこうかと。

One of A Kind

彼のギタープレイを最初に聴いた時、「これはいったいどうやって弾いているんだ???」と思いましたが、ビデオ(まだビデオテープの時代)で映像で見て確認して判明したのは、デカい手でとんでもないフィンガリングで独特なヴォイシングのコードを押さえていたということ。

で、1997年(ちょうど20年前(汗))にアメリカのNAMMショーで演奏していた彼に会えて、ブース裏で握手してもらったら本当にとんでもなくデカい手だった……。

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Allan Holdsworthのギタープレイは聴き返して毎回改めて気づく発見がありますし、フィンガリングもともかくエフェクターの使い方は謎な部分もかなり多くて、その辺りも再評価してもらいたいと思うところ。そしてそれがジャズサイドからであってもらいたいとも。
似ているギタリストがあまり思いつかない、本当に唯一無比のギタリストだったと思います。



ありがとうございました。
さようなら。  
Posted by toshihiko_watanabe at 22:53Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年02月15日

機材話 / Gibson Les Paul Standard

一応今のメインのエレクトリックギターの、ギブソンレスポール スタンダード
1992年製なので今年でちょうど20年(驚)。

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数年前に友達から買ったのですが、もっと前の高校生の頃に自分の部屋に長いこと置きっぱなしだった時期もあったりしたギター。
その時期も含めて置かれていた環境があまり良くなかったようで(爆)、ネックが若干波打ち気味に反っていたり打ちキズが多かったり。
バインディング(ボディを縁取っているセルロイド)の割れはまあしょうがないんですが。劣化してだいぶ色が変わっているのも。

最初に手にした時と今も変わらず思うのは、やっぱり重い(爆)。
重いわりに生音だとボディの鳴りが悪いようにも思うんですが、これは自分が結局はベーシストなのでしょうがないのかも。ベースギターのボディの振動とは当然違いますし。

アンプにつなげれば普通にレスポールらしいサウンドでは鳴るので、デモ製作での使用がメインですがこれからも自分のメインのエレクトリックギターとして使っていくんじゃないかと。
いつかこのギターを持って、あらためてギタリストとしてライヴをやってみたいという願望もあるんですけれども。
あとは全体的なリフィニッシュ(再塗装)もいずれはしてやりたいなぁと。


ところで最近のレスポールはボディの杢目(もくめ)を活かすとかで、ピックガード無しというのがノーマルの状態で売られているらしいんですが、このギターのピックガードは単純にもとの所有者の友達が無くした(爆)。
虎目バリバリとかではないながらこのギターの杢目はけっこう好きなものの、レスポールにはデザイン的にピックガードがあった方が良いと思っていたので、つい先日純正品ではないもののピックガードを買って付けてみました。

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普通は位置を合わせてネジ穴を開けて取り付けるらしいんですが、元々はピックガードがあったのでネジ穴はある。
なので、そのネジ穴に合わせてピックガードを取り付けるという少しイレギュラーな取り付けになってしまいました。まあそうそうボディに余計な穴は開けたくないですし。

結局ピックガードの方を少し削ったり、取り付け金具をちょっと曲げたりしてなんとか完成。ちょっと無理矢理付けた感もあるんですが(汗)。
ピックガードのカラーはアイボリーで、バインディングの方が劣化して濃いクリーム色に変色しているのに比べてしまうとそこも違和感ですが、まあこれはこれでとりあえず良いかなぁと。


倒してしまうとヘッドがポッキリいきやすい、最近の地震なんかにはかなり気を使っていないといけないレスポールですが、今回取り付けたピックガードが経年劣化でいい具合の色に変化していくように長く弾いていけたらと思います。  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:57Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年09月20日

Pat Metheny / What's It All About

買ったのはちょっと前ですが、Pat Methenyの『What's It All About(2011年)』。

What's It All About

バリトンギターや42弦ギター(ピカソギター)が使用された、全曲カバー曲のアルバム。
完全な
ソロギターアルバムなので、音の感触は派手ではありませんが、カバー曲なだけに、コードの解釈やソロでのスケールの選択を興味深く観察出来る内容かと。


BGMにはなりますし、またなってしまいやすいサウンドですが、音楽への深い興味を持って聴けばそれに応えてくれるアルバムかと思います。
  
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2011年04月08日

余震

で、約1ヶ月ぶりに部屋の壁に楽器を戻してみたんですが、さっそく大きな揺れ

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ま、(ウチの方で)震度4くらいだと、もはやちょっとは慣れてきていますけど。

1ヶ月前は、震度4なんてのはそれなりの大地震だったんですけどね
  
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2011年04月03日

頃合い

震災の日以降、自分の部屋の壁に掛けていたギター&ベースは空き部屋に放り込んだままになっているんですが、だいぶ余震も落ち着いてきたようなので、そろそろ戻すかなぁと。

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3月11日のウチの方は震度5度強で、それでも楽器は落ちなかったので、もう戻していても問題はないとも思うんですが。

この壁から楽器が落下するような揺れだったら、家屋の方が持っていないかも(汗)。
  
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2010年01月27日

機材話 / Fender Stratocaster

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8年程前に買ったFender JapanStratocaster(ストラトキャスター)。たしか6〜7万円くらいだったような。

まあ自分はギタリストではないので(爆)、人前で弾く機会はそんなに無いのですが、家でのデモ作りでエレキギターを録音する際はこのストラトを弾いてきました。エレキギターはこの1本しかなかったので当たり前ですが。

シングルピックアップ3つというのはなんだかんだで音作りに幅が持てるので潰しが効きます。
メイプル指板のモデルにしたのは、ライヴをやる前提のバンド用に買ったので、ステージ上で暗い時でも左手が見やすいようになど一応色々考えて(笑)選んだのですが。
しかし結局ここ数年はステージでは使っていないことを考えると、塗装されていないローズウッド指板の方が木材の経年変化があって面白かったかなぁとも今となれば思いますが。

色は暗めのレッドですが、もうちょっと明るい色の方が良かったかも。ただこの価格帯の明るいレッドは安っぽくなるというのがあったのですが(汗)。


下の写真は、自分がVocal & Gtrとしてやっていた『CinemaBand 2』でのライヴ。
もう7年前ということに衝撃を受けてみたり(爆)。

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先日、友達からGibsonのレスポールを買ってしまったので、家で録る際にこのストラトが使われる比重も減りそうですが(汗)。
まあ音のキャラクターが大きく違う2本なので、曲によってそれぞれ使っていくかと思います。  
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