2011年11月14日

King Crimson / In The Court of The Crimson King (40th Anniversary Series)

King Crimson(キング・クリムゾン)の1969年発表のデビューアルバム、『In The Court of The Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)』の40周年盤(2009年発売)。
ずっとスルーしていましたが、中古で3000円だったのでつい買ってしまった(汗)。

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アルバム自体は高校生の頃からそれこそ数えられないくらいの回数を聴きましたし、最初に聴いたときの1曲目の「21st Century Schizoid Man(21世紀の精神異常者)」の衝撃はまだ憶えていますし。
ジャズっぽくまたメタリックという音の感触はその時点でまだ自分が経験していないもので、なによりグレッグ・レイクのベースフレーズは超カッコ良く感じた。

紙ジャケでのリマスター盤で買い直したりもしてしまったものの、オリジナルマスターを使用したという2006年のファイナルヴァージョン(紙ジャケ)が決定版だろうということで、もう買いなおしはしないつもりだったんですが。
まあ今回のはオリジナルのマルチトラックからサラウンドミックスをつくったリミックス盤なんで、リマスター盤を買い直すのとは違いますけども。

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↑結局部屋には他に2枚あった(爆)。
最初に買ったプラケースのCDは人にあげたと思うんで、買うのは4回目か……。


ウチの現在のオーディオ環境は、SACD/DVDプレイヤーを売っぱらってDVDオーディオが再生出来なくなってしまったので、今回の5.1chのサラウンドミックスは通常のDVDの音声として収録されたものを聴くことに。
SACDとDVDオーディオを再生出来る環境にはまたしたいと思っているので、いい加減ユニバーサルプレイヤーを買いたいと思っているんですが、Blu-rayも再生出来た方がいいなとか中途半端なものは買いたくないなぁと思っているうちに今に到っている状態(汗)。


さて再生してまず印象深いのは、リミックスゆえにかなり前面に出されたベースドラムの重いサウンド。
サウンドが360°に振り分けられたので、各パートが何を演っているかかなりわかりやすくなりましたが、特にドラマーのマイケル・ジャイルズとギタリストのロバート・フリップの音は今までよりかなりわかりやすいんじゃないかと。
1曲目の「21st Century Schizoid Man」での間奏部は、今までのステレオミックスではイアン・マクドナルドによるアルトサックスが主役という感じが強かったんですが、今回のサラウンドミックスでは背後から聴こえてくるロバート・フリップのギターもかなり主張してくる。

というか、世間的にはこのアルバムは音楽的にも演奏的にもイアン・マクドナルドが主役のアルバム、という評価が下されているように思うんですが、演奏に関してはロバート・フリップのギターは繊細にテクニカルにピッキングされていて、この時点でギタリストとしての技術はすでに相当なものであったということに改めて気づかされたり。

もちろん、彼のギタリストとしての特異なキャラクターは『Starless and Bible Black(1974年)』収録の「Fracture」であったり、再結成後のアルバム『Discipline(1981年)』がわかりやすいとは思うんですが。


今回の40周年盤は帯に"リマスター"とあるので勘違いしてしまいそうですが、DVDオーディオディスクとCDの2枚それぞれにステレオミックスも収録されているもののそれも"リミックス"された、今までのCDとは別モノのサウンド。
今までのCDとはまた別の印象を与えてくるアルバムとして、5.1chサラウンドミックス・ニューステレオミックスそれぞれを聴いていけるんじゃないかと。

また機会があったら、今回のクリムゾンのサラウンド盤シリーズは買っていきたいと思います。日本盤を新品の定価で買うのはちょっと高いなぁとは思うんですが(汗)。
しかし、まだリリースされていない『Larks' Tongues in Aspic(太陽と戦慄)(1973年)』のサラウンドミックスはやっぱり聴いてみたいなぁ。

  

Posted by toshihiko_watanabe at 23:17Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加