2015年01月25日

スイスショック

先々週の、スイスショックから10日。
数十年に一度か、ひょっとしたら1世紀に一度クラスの為替変動(スイスフランに関しては、リーマンショック後の値動きをもはるかに超えている)だったのですが、自分で保存したものや友人から送られた記念撮影的スクショを。

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グレー表示となり止まってしまった、スイスフラン/円のレート。

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その後、ドル/円で通常0.3のスプレッド(売り買いの差額)が、ほぼ全通貨で9.0に。

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めったに見られない、「暴落」という単語の入ったニュース。

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1.200レベルから決壊した、ユーロ/スイスフランチャート。

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40円近く急騰した、スイス/円チャート。


為替をやっているものには、2011年9月のスイス中央銀行(SNB)の為替介入
(今回とは逆に、スイス中央銀行の「ユーロ/スイス1.20を下回る水準は容認しない」との為替介入により、ユーロ/スイスは1.10レベルから1.20へのユーロ高スイスフラン安へ)
による、スイス/円の数分間で7円暴落(翌日までに9円)が為替取引の恐怖面を伝える伝説となっていましたが、今回の値幅はそれさえかわいく見えるレベル……。



ちなみに、スイス/円の高値は値がつかなかったらしく、上の"外為ジャパン"のチャートでは高値151.995円も、下の"YJFX"のチャートでは166.150円と会社によってまちまち。

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そして海外業者の"ThinkForex"では、高値174.80円にスプレッド5400pip???
まあ、取り引きは止まっていたはずなので、特に意味はないかもしれませんが。

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スイス国立銀行の、ジョーダン(ヨルダン)総裁。


この3日前にも、スイス国立銀行の副総裁による毎度繰り返されていた「我々はユーロ/スイスの1.20を守る」という発言があった直後だけに、ここまでのスイスフラン暴騰は悪意があったと言われても仕方がないのかと。
22日の欧州中央銀行(ECB)のQE導入は、前日にも規模のリーク情報などが流れていましたが、スイス国立銀行もユーロ/スイスの為替介入レベルを1.20から1.15に切り下げるなどの段階的な変動だったり、事前に情報を小出しにして変動幅を少なくする努力はあって良かったのではないかと。


とりあえず、個人的には幸いにも実被害なく、歴史的な為替変動を目にできたという経験だけですが。  

Posted by toshihiko_watanabe at 23:58Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加