2012年09月25日

ジャコ・パストリアス

そういえば、なにもなければ9月21日はこのことを書こうと思っていたんだった。
今年の9月21日は、Jaco Pastoriusジャコ・パストリアス)の25回目の命日。

JP

上のファーストアルバム『Jaco Pastorius(1976年)』を聴いたのがたぶん高校2年生の時。
世の中の大半のベーシストと同じように、1曲目の「Donna Lee」でまずブッ飛ばされる。
独特の温かいベースサウンドに、なにより弾くフレーズのタイム感が今聴いてもやっぱりスゴい。

アルバム全体として、ベースが引っ張っているサウンドづくりには当時はとても驚いたものの、今ではこういったタイプのベーシストのリーダーアルバムはたくさんある。
しかしこのアルバムが名盤でありつづけるのは、やはりジャコの作曲とアレンジのセンスがずば抜けているからなんじゃないかと。


で、自分がファーストアルバムと同じくらい聴いたのが、『The Birthday Concert(1995年)』。
これはリアルタイムで買ったCDアルバム。当時まだジャコが亡くなって8年しか経っていなかったということには驚くな(汗)。

BC

1981年12月1日、ジャコの30歳の誕生日に行われたギグが収録されたライヴアルバム。

このあとの1982年9月の来日公演を収録したライヴアルバム『Invitation(1983年)』(のちに完全版2枚組CDとして『Twins I & II(1999年)』)の方が発売は早く、先に聴いていたのですが、ホールでの収録のせいか広がりのあるサウンドだった『Invitation』と比べると、この『The Birthday Concert』の方が密集感のあるサウンドで良い。
密集感のわりに楽器の音の分離もかなり良いし、なによりジャコのベースサウンドがクリア。

メンバーも、『Invitation』とは違い『The Birthday Concert』ではランディ・ブレッカーTrumpet)の代わりにマイケル・ブレッカーTenor Sax)が参加と、個人的にベスト(笑)。
正直、ランディ・ブレッカーマイケル・ブレッカーでは音楽家としての格が違うとも思うので。ランディ・ブレッカーファンにはすいませんが。

そしてジャコマイケル・ブレッカーはもちろん、バンドの主要メンバー、ピーター・アースキンDrums)、ボブ・ミンツァーTenor & Soprano Sax)を含めた全員がキレッキレという奇跡のライヴ。
グルーヴ感はものすごいし、ジャコがこの20数人という大勢のメンバーをコントロール出来ているのが伝わってきて、何度聴いても鳥肌が立つ。
ジャコのハーモニー感覚が溢れる美しい曲『Three Views of A Secret』はこのテイクが決定版でいいんじゃないかと思うし、『Domingo』はひと言、"クソカッコいい"。

特にこの2枚は一生聴いていくんじゃないかと思います。



で、ジャコに大きく影響された自分は、高校卒業の時に一生もののベースギターをということで、ジャコと同じFender JazzBass(1973年製)を購入。

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しかし今考えると、ジャコのサンバーストボディーにローズウッド指板とはまったく違う、メイプル指板(爆)。
まあ予算的にジャコが使っていたような60年代製はさすがに買えなかったので(今はさらに値上がりしてもっと買えない(汗))。

高校1年の時に初めて買ったIbanez(アイバニーズ)のベースは、JazzBassを買ったあとに改造してフレットレスに。

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ショップから戻ってきてまず弾いてみたら、うぉぉジャコのサウンドだと嬉しかった憶えが(恥)。


まあベーシストとして彼のような高みへはどうやら到達出来ないことはもはやわかっていますが(汗)、彼のハーモニー感が多少は理解して聴こえているような音楽家では居続けていたいと思っています。


  

Posted by toshihiko_watanabe at 23:52Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年01月05日

さよならミック・カーン

ミック・カーンが亡くなったとのことで。


ジャコ・パストリアスで1つの完成をみせたフレットレスベースのサウンドとはまた別の到達点を見せたベーシストだったと思っています。
まあ常識的なベースフレーズからはかなり逸脱した、正に"変態系"なベーシストでしたが。

ミック・カーンのソロアルバムは前から聴いてみたいとは思っていたのですが、iTunes Storeでも販売されているようなので、これを機会に聴いていきたいかなと。


自分のジャパンからのベスト1枚は、バンドの最終作となったちょうど30年前の『Tin Drum / 錻力の太鼓(1981年)』。

Japan_td

彼のベースフレーズの特徴となる、
"リズムのアタマだけルートを弾いておいて(それさえ弾いていない時もあるけど(汗))、基本フリーダム"
というのは前作の『Gentlemen Take Polaroids / 孤独な影(1980年)』の方が顕著かとも思うのですが、アルバム全体の完成度からいってで。

で、こちらはミック・カーンの存在は若干希薄なものの、アルバムとして自分が大好きな1枚。
ジャパン解散時の4人が再び集まって変名で出した、これもちょうど20年前の『Rain Tree Crow / レイン・トゥリー・クロウ(1991年)』。

RTC

基本的にボーカリストのデヴィッド・シルヴィアンが最前面に出たアルバムでしたが、非常に静かなこのアルバムは、再生するとその空間の空気の変わる、稀なアルバムだと思います。


正に唯一無比のベーシストの1人であり、優れた音楽家の1人だったと思います。
良いサウンドをありがとう。
さようなら。  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:18Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年04月19日

修理

最近フレットレスベースが、トーンを回すと妙にノイズが増えるので修理に出す。

CIMG2340

1日で返ってきましたが、原因としてはブリッジの裏に繋がれているはずのアースが外れていたというのと、エリクサーという薄い膜でコーティングされた弦を使っているので、これだと人間の身体がアースとして機能しないのでこれも原因のひとつになりうるとか。
エリクサーはここ数年ずっと使っているので、最近のノイズの原因ではないですけどね。

ギター/ベースを演奏中の人間の身体は電気が通っているのだなぁってことを久しぶりに思い出す話でしたが(汗)。
演奏中に感電死したプレイヤーもそれなりにいますしね

CIMG2342

とりあえずブリッジのアース線を繋ぎ直してもらって修理完了。
楽器屋のアンプで鳴らしてみた限りでは、この間までよりはノイズはマシになっているかと。

ブリッジ外して、アース線繋ぎ直すって作業だけで2000円取られたのはなんともはやですが

まあ自分ではトーンのポッドの故障か
と原因がわからなかったんで、しょうがないですけどね   
Posted by toshihiko_watanabe at 23:56Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年04月01日

検討中

今日はエイプリルフールっつうことで、GoogleやらYahoo!やらを含めた有名サイトがなかなかにブッ飛んだジョークを飛ばしているのはなかなか良いんじゃないかと思います。

数年前によくあった嘘ニュースは最近見なくなったような気がしますが、まあ世間に対する影響を考えたら、最近のサイト丸ごと変なデザインに、とかの方が平和ですやね。

ああ自分は、嘘を交えた画期的なトリックを思いついたので、中編推理小説に仕立ててここに載せようとほぼ書き上げたところで、ブラウザが強制終了してしまったので、泣く泣く載せるのは諦めました



さて(汗)、
この間近所のリサイクルショップ(的な店)を覗いてみたところ、アイバニーズの5弦フレットレスベースを発見。
試奏はしなかったので、ネックの反り具合などは確認していないのですが、パッと見はけっこうキレイ。
なにより、以前購入を考えたこともあるモデルだというのが。

しかし、部屋の様子を思い出してみるに、置ける楽器の数はもう限界。
金銭的な面を考えても、このフレットレスベースを買うんであれば、持っている楽器の1本は売りに出さなければならないんじゃないかと。

で、どれを売るかと考えた場合、

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フェンダー・ジャズベースとギブソン・レスポールスタンダードは手放すことは思いも寄らず。自分のメインの楽器ですし。

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その2本は他の楽器より値段が違い過ぎるので(地震を考えて)下に置いてあるのですが、壁にかけている楽器でも、Simon&Patrickのアコースティックギターはこれもまた自分のメインの楽器なので論外。

赤い、アイバニーズのフレットレスベースは高校生の頃に初めて買った楽器なので、ちょっと手放し難いかと。フレットレス化やピックアップ交換等改造箇所が多いので、売りにくそうってのもありますし。

青の、アイバニーズの5弦ベースはネックの状態があまり良くなく、またジャズベースのサブ扱いということで最近は弾く機会があまりないので、これは正直手放してもいいかとも思うのですが、そうするとフレットのあるベースがジャズベース1本で、フレットレスが4弦と5弦の2本になるという。
こりゃあちょっと楽器の所有バランスとしてはおかしいかとも思いますが(汗)。

そうするとフェンダー・ストラトキャスターかヤマハのエレクトリックガットギターのどちらかかということに。
ストラトはレスポールを買って以来弾く機会が減っていますが、エレガットに至っては最近ほとんど弾いておらず、やっぱり売るとしたらこのギターなのかと

ハウリングの心配がほとんど無いので、エレガットとしては使い勝手はかなり良いんですけどね。いかんせんガットギターを使う機会が少ないんで。


まあもうしばらく考えてみます。その間に展示されているベースが売れていてくれれば一番平和なんですが(爆)。
  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:04Comments(2)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加