Kate Bushの最新作『50 Words For Snow(2011年)』。
今年初めに買って、いまだにちょこちょこと聴いているアルバム。
というのも、非常にゆったりとした歌とピアノ、ただただ滔々と謳い上げるといった展開が10分前後続くという曲が多くを占めるアルバムで、一般的な音楽と同じ目線で評価するのは難しく感じたもので。
率直に言えば、異常におとなしいアルバムというのが表現としては合っているんでしょうが、これをアルバム1枚を通して組み立てられるというのは、80年代の彼女のアルバムに漂っていたエキセントリックな部分のまた違った面なのかも。
聴き終わってもメロディを一切憶えていないんですが、それでもアルバムを再生している空間を65分の間支配してくるという珍しいアルバム。
ドラムはあのスティーブ・ガッドですが、さすがに音世界に合わせた叩き方。
しかしガッドでなくてはという理由はちょっと希薄に感じて、正直ビッグネームの無駄遣いなんじゃないかとも(笑)。
タイトル通りに冬のアルバムですが、まだしばらくは聴いていると思います。
個人的には名盤。