2012年06月13日

Pat Metheny Group / The Way Up - Live (Blu-ray)

Pat Metheny Group(パット・メセニー・グループ)の『The Way Up - Live(2006年)』。Blu-ray盤。

CIMG5034

もともとDVDで持っていたんですが、久しぶりに観てみたら画質の悪さに驚いて、Amazonで安かった輸入Blu-ray盤で買い直してしまった(汗)。
ちなみに日本盤DVDが約5000円。今回の輸入盤Blu-rayが約1700円。

CIMG5036

↓1枚目がDVDで2枚目がBlu-ray。まあデジカメの画像ではあまり伝わらないんでしょうが。

CIMG5030

CIMG5027

↓デジカメをテレビに寄せてのアップ。
2枚目のBlu-rayの方が、弦だったりギターの杢目がはっきり見えているんじゃないかと。

CIMG5032

CIMG5033

音声も、Blu-ray盤の方はDTS HD 5.1chのサウンドがリアルで素晴らしい。


作品の方は、68分のアルバム1枚を一応4つのセクションに分けてはあるものの、通して1曲という超大作アルバム『The Way Up(2005年)』をライヴで完全再現しているという、こちらもまた超大作といっていい映像作品。
Pat Metheny Groupがそういうグループとはいえ、ライヴでこの完成度は改めてスゴい。


ところで、ライヴでの
Pat Metheny Groupは過去においても常にそうだったんですが、古参メンバー以外のマルチプレイヤーっぷりも相変わらずものスゴい(笑)。

Pat Methenyはいくつか持ち替えるとはいえギター、Lyle Maysはキーボード、Steve Rodbyはアコースティックベースからたまにエレクトリックベースに持ち替えますが、それぞれ他の楽器までは手にせず。

他のメンバーは、Cuong Vuがトランペット・ボーカル・パーカッション・ギター。
Gregoire Maretがハーモニカ・ボーカル・パーカッション・ギター・エレクトリックベース。
ツアーから参加したNando Lauriaがギター・ボーカル・パーカッション等をそれぞれ目まぐるしく持ち替えていく。

CIMG5029

ドラムのAntonio Sanchezは、近年のPat Methenyのソロ以外の活動では必ず一緒にいるくらい彼のお気に入りということで、さすがにドラムとパーカッションだけを任されたのかと思うと、終盤でエレクトリックベースを弾かされている(笑)。

CIMG5028

Antonio Sanchezはサウンドが美しくまた優れたビートを叩き出してくる、21世紀以降では間違いなく世界のトップにいるドラマーなので、この映像は激レアなんじゃないかと(笑)。


The Way Up』の1曲でディスクは終わってしまっているので、最近のライヴ映像作品としては約68分(インタビューが22分収録)というのはちょっと短いんですが、この長さで完成形という印象を受けるのも確か。
もちろんこのメンバーで他の曲を演っているのを観てみたかったとも思うんですが。
まあ『The Way Up』のアルバムとDVD / Blu-rayで、Pat Methenyとしてはやりきった感が十分にあるんでしょうけど、またの活動再開を期待したいと思いますわ。  

Posted by toshihiko_watanabe at 22:40Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年10月24日

Pat Metheny Trio / LIVE

Pat Metheny Trioのライヴアルバム、『LIVE(2000年)』。
『TRIO→LIVE』ってアルバム名なのかもしれんですけど、ソロじゃないんでグループ名はPat Metheny Trioだろうってことで。
たしか発売した時に買おうと思って、買いそびれたまま10年経ってた(爆)。
この間、オークションで格安で購入。

PMTLive

Pat Metheny Trioという括りでは、2000年に『99→00』というスタジオ盤を出してのこのライヴ盤。
その後Pat Metheny GroupPMG)等の活動を挟んで、2008年には『Day Trip』『Tokyo Day Trip Live EP』と、再びスタジオ盤とライヴ盤のリリース。
各アルバムは聴いていたんですが、今回のこのライヴ盤だけ聴いていなかった


やっと聴けたアルバムは、即興性に比重を置いて10数分に渡って演奏される曲も数曲あって聴きごたえがあるものの、初期のソロからやPMGから採り上げられている数曲は、曲タイトルを見るだけでもワクワクする。
「Bright Size Life(1stソロ 1976年)」や「So May It Secretly Begin(PMG 1987年)」も良いんですが、個人的に嬉しいのは「James(PMG 1982年)」が演奏されていること。

専門学校の授業での曲のアナライズ(分析)に、この曲を使っていたりして、いまだにメロディもコードも弾ける曲だったりするんで。
シンプルながらコードの流れが美しいのと、ギターならではの組み立て方のメロディが実にキレイな名曲。

このアルバムで演奏されている各曲は、当然オリジナルとは別の解釈で演奏されていますが、「James」はPMGよりジャズっぽい演奏で、ソロはやっぱり素晴らしい。


もちろんアルバムのハイライトはこの1曲だけではないので、2枚組で約2時間ありますが、永く聴けるアルバムになりそう。



↑のビデオは、
すでにDay Trip』製作時のメンバーに変わっているライヴですが、PMGのドラマーでもあるAntonio Sanchezは相変わらず素晴らしすぎるな  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:35Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年09月20日

Pat Metheny / What's It All About

買ったのはちょっと前ですが、Pat Methenyの『What's It All About(2011年)』。

What's It All About

バリトンギターや42弦ギター(ピカソギター)が使用された、全曲カバー曲のアルバム。
完全な
ソロギターアルバムなので、音の感触は派手ではありませんが、カバー曲なだけに、コードの解釈やソロでのスケールの選択を興味深く観察出来る内容かと。


BGMにはなりますし、またなってしまいやすいサウンドですが、音楽への深い興味を持って聴けばそれに応えてくれるアルバムかと思います。
  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:42Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加