King Crimson(キング・クリムゾン)のギタリストでありリーダーのRobert Fripp(ロバート・フリップ)のソロアルバム『Love Cannot Bear: Soundscapes - Live In The USA(2005年)』。
エレクトリックギターを音源のインターフェースとして音を出す"Soundscapes(サウンドスケープ)"のアルバムで、全編アンビエントな作品。
自分の中でのアンビエントブームは数年おきにちょっとしたものが来るんですが、今回このアルバムを、しかもわざわざ日本盤を買ったのは、Amazonで安かったから(笑)。
定価2625円がなぜか1188円だった。
内容は、まあ相変わらずのサウンドとそれによってつくり出される音空間なんですが、アコースティックギターが奏でられていたりエレクトリックギターのソロが弾かれていたりする辺りは、今までの作品とはちょっと変化をつけているのかも。
エレクトリックギターでのロングサステインが響くソロでは、あのFripp & Enoでの名盤『No Pussyfooting(1973年)』を思い出す瞬間も。
今作はもうちょっと聴いていってから全体を把握したいですが、ロバート・フリップの他のソロ作品で個人的に一番良いと思うのは『1999(1994年)』。
どう良いのかとは非常に説明しにくいですが(笑)、単純に音空間の心地よさといったあたりか。
対して『The Gates of Paradise(1997年)』という作品では、緩急をつけ過ぎている感じで、クレッシェンドから押し寄せる音の洪水は、アンビエントという観点から聴くとちょっと違うかなと。もちろん不安感を感じさせるサウンドもありだとは思うんですけどね。
自分にとってのアンビエントは、スピーカーの正面で正座して聴く音楽では当然無く、なんとなく部屋で流していたり、本を読んでいるときに流しているBGM的な聴き方がほとんど。
まあだいたいそういうもんだとは思いますが(汗)。
今回はたまたま安かったのでこのアルバムを買ったということで、今が特にアンビエントブームってわけではないんですが、ロバート・フリップの他のアルバムであったりBrian Eno(ブライアン・イーノ)のアルバムなんかを久しぶりに流してみようかと。