2021年11月25日

ユニコーン LIVE@日本武道館

昨日はユニコーンのライヴを観に日本武道館へ。東京都内に入ったのが12ヶ月ぶりだった……

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ちょっと早めに向かって、秋葉原とお茶の水のあたりをウロウロ。最後はお茶の水から歩いて向かった。

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ツアー2021 ドライブしようよ』の最終公演。コロナ禍でのツアーということで全27公演とユニコーンのツアーとしては少ない本数だし、客数も定員の半分ほど。

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今年8月発売のアルバム『ツイス島&シャウ島』に封入の武道館公演先行予約に応募してみたら当選したのだけど、席は2階の上手側。武道館でいうと東入口。横からの急角度でステージを眺めるアングルで、眺めもともかくスピーカーとはまったく相対していない席。

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客電が落ちる直前のアリーナ席。ひとつおきに空席があるので、武道館のコンサートとしてはちょっと変な感じがする。実際自分の周りだと、周囲にギチギチに人がいないのはちょっと良かったなとも思うのですが。
予定の18時を10分ほど遅れて客電が落ちて開始。


セットリスト。

01. ZG
02. WAO!
03.
スペースカーボーイズ
04.
CAR
05.
短歌のやつ
06.
西の外れの物語
07. R&R
はぐれ侍
08.
ロックンローラーのバラード
09.
Me Tender
10.
ミレー
11. Go Back Is Alright!
12.
米米米
13. Boys & Girls
14.
チラーRhythm
15.
オレンジジュース
16.
服部
17.
ツイス島 & シャウ島

18. RRQ
19. KEEP ON ROCK'N ROLL


アルバム『ツイス島&シャウ島』収録の13曲はすべて演奏。解散前の曲は「服部」ただ1曲のみ。
この年代のバンドが演奏するのはベストヒッツ的な選曲になって、ツアー前にリリースしたニューアルバムからの曲は全然入ってこないというのがよくありがちなやつだと思うのですが、相変わらずスゴいなと。
ロックンロールをテーマにした『ツイス島&シャウ島』、そしてそのツアーもロックンロールをテーマにして、最後の曲が「KEEP ON ROCK'N ROLL」(『イーガジャケジョロ(2014年)』収録)というのも実に美しい。
アンコールも終わってメンバーが下手に退場していくところで、最後に残って深々とお辞儀をするのはいつも通りメンバー最年長の川西幸一さん。最後の最後に拍手が一段と大きくなって、結局このバンドのリーダーは川西さんなんだなということを毎回感じるし、たぶん観ている人のほとんどがそう思っているんじゃないかと。まあ28年前に最初に脱退したのは川西さんで、その後バンドは解散したのですが()


客電がつくまでにずいぶん時間がかかるなと思っていたら、ステージ両サイドのモニターの映像は続いていて、来年またツアーをやるとの告知が。ずっと拍手だけで軽い笑い声以外は出ていなかった客席も、この一瞬だけはさすがにどよめいた。

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武道館の外で号外的に配っていたチラシ。20222月からの全国ツアー15公演で、ライヴハウスを会場にするよう。
しかしスピンオフツアーというのは聞いたことがないし、EBI & Unicornという名義はいったいなんなのか。今後は手島いさむとUnicornとかABEDON with Unicornとかでやることもあるのか。
ともあれ面白いなとは思うし行ってみたいなとも。来年には観客もデカい声が出せるようになっていれば良いなとは思うのですが。
ユニコーンは2年に1度アルバムを出してツアーをやってというのが再結成後の基本的なスケジュールだったのですが、コロナ禍でそれを崩していくのかも。なにはともあれ自分が一番影響を受けたバンドだしそしてまだ続いているバンド。今後も追いかけていこうと。

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2021年09月06日

ユニコーン / ツイス島&シャウ島

先月の8月18日にリリースされた、ユニコーンのスタジオアルバム『ツイス島&シャウ島(2021年)』。

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自分が買ったのは初回限定のボックス仕様ジャケなので、中に入っている正式なジャケットは↓。

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ユニコーンとしては珍しくジャンルでのコンセプトが設定されて、全曲がロックンロールというアルバム。コンセプトアルバムということだけなら、『おどる亀ヤプシ(1990年)』『ハヴァナイスデー(1990年)』というアルバムも過去にあったのですが。
事前情報で全曲がロックンロールということを聞いたときは、ロックンロール自体はいいのだけどアルバム全曲だとキツいなというのが自分の印象だったのですが、聴いてみるとまったく問題なかった。

まあユニコーンがやるロックンロールは、再結成後の曲だけでも『Z(2011年)』収録の「頼みたいぜ」、『イーガジャケジョロ(2014年)』収録の「イーガジャケジョロ」「お前BABY」、『ゅ 13-14(2016年)』収録の「すばやくなりたい」「マッシュルームキッシュ」「フラットでいたい」等々の曲はあったので。
あと、ロックンロールとはいえ曲調に幅はあるのだなと。

アルバムは全13曲で41分36秒。前々作の『UC100V(2019年)』の11曲41分26秒に次ぐ短さ。ちなみに1stアルバムの『BOOM(1987年)』は10曲42分33秒で、ユニコーンのスタジオフルアルバムでは2番目の短さ。
41分のアルバムというのは聴きやすくはあるけれど、さすがに短いなという感覚もある。まあ気楽に聴き始められるのは良いことなのですが。

最後2曲の「ロックンローラーのバラード」と「ツイス島&シャウ島」でまとめあげられている感はあるものの、満足出来るアルバム。
しばらく聴いていきます。





初回限定盤に付属のレコーディングを撮影した66分のDVDの、YouTube用ダイジェスト。
相変わらずこのバンドは世界一レコーディングが楽しそう。


  
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2019年05月06日

ユニコーン / UC100V

このアルバムのリリースに合わせたツアーにも行ってしまったあとだけれど(汗)、3月終わりにリリースされたユニコーンの3年ぶりのスタジオアルバム『UC100V(2019年)』。

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初回限定版を買ったので、蓄光ボックスに入ったCD+DVDの2枚組。
正式なジャケットは、↓このデザイン。

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アルバムは全曲が数字が入った曲名。
去年にシングルとしてリリースされていた「OH! MY RADIO」も、「OH! MY RAD10」に改題されていた。

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アルバムに収録された曲は、一聴するといつものように特に売れ線狙いの曲はなく、ツルっと最後まで聴ける印象。
「OH! MY RAD10」はともかく「ZERO」もシングルになっても良いようなポップさはありますが、シングルCDが売れるわけでもないしもうそういう時代でもないか。
EBIさん作曲の「大航海2020」は意外なキラーチューンかも。
奥田民生さん作曲の「55」は、去年まで広島カープに在籍した球団最長在籍外国人選手のブラッド・エルドレッド選手のことを歌ったもの。


気がつくと聞き終わっているという印象のアルバムですがそれもそのハズで、アルバムトータル41分という時間はだいたい50分台だった今までのアルバムより短いし、ファーストアルバムの『BOOM(1987年)』の42分よりも短い。フルアルバムではユニコーンのアルバムの中で最短。
まあそのおかげで聴きやすいとも言えるのですが。例えば1枚で80分近いというアルバムは、聴いていて疲れたりまず聴き始めるのにちょっと思い切りが要るということもあったりするので。


しかし購入してから当然何度も聴いていて、ライヴでもアルバムの曲は当然演奏されたので聴いているのですが、いまだにアルバムをきちんと把握出来ていないような印象が。
時間が短いので聴きやすいということもあるので、まだまだしばらくは聴いていくと思います。




  
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2019年04月12日

ユニコーン LIVE@市川市文化会館

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昨日はユニコーンのライヴを観に、市川市の市川市文化会館へ。
会場はJR本八幡駅から徒歩で10分くらい。総武線快速が停まらない駅なので、自分はJR船橋駅で総武線各駅停車に乗り換えないといけませんでしたが。

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ユニコーンのスマホアプリのAR機能を使うとこういう写真が撮れた。
位置情報と連動しているので、公演日当日に会場にいないと起動しないよう。

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物販は大行列で、階段の上まで延々と。並ぶ気にさえなりませんでした(汗)。

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今回のツアーは、ユニコーン100周年というテーマ。
再結成から10年 + 現メンバーになって初めてのアルバム『服部(1989年)』から30年 +ドラムの川西幸一さんが今年で60歳 = 100年、というなかなかな理由(爆)。
とはいえ、ベテランバンドがよくやっている過去のアルバム全曲再現みたいなことを今までやってこなかったユニコーンが、ひょっとしたら『服部』全曲再現なんてこともあるのかな?とはちょっとだけ思ったのですが。


開演予定の19時を5分ほど過ぎて、客電が落ちてスタート。

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さて、年末まで間隔を空けつつも続く長いツアーなので、詳細な部分はこのあとに分割して書こうかと。
ネタバレが嫌な人は、ネットを検索してここにたどり着いてはいけないとも思うのですが(爆)。



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2017年11月23日

奥田民生 / サボテンミュージアム

9月にリリースされた、奥田民生さんの4年ぶりのスタジオアルバム『サボテンミュージアム(2017年)』。

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前作の『O.T. Come Home(2013年)』、前々作の『OTRL(2010年)』は、1人ですべての楽器を演奏して録音したアルバムだったので、ツアーでは2005年以降ずっとメンバーの変わっていない、齋藤有太(Keyboard)・小原礼(Bass)・湊雅史(Drums)との"MTR&Y"でのレコーディングは『Fantastic OT9(2008年)』以来9年ぶりというスタジオアルバム。



ユニコーンにしてもそうなのだけれどここ数年はシンプルなロックンロールに回帰しているようで、今作も11曲で38分と非常にコンパクト。
それぞれの曲の方も、「エンジン」はディズニー映画の『カーズ / クロスロード』の日本語版エンディング曲としてシングルカットされたけれど、全般いわゆる売れ線のポップさは無い。

かつての「イージュー★ライダー」「さすらい」のような曲を求めている人には期待外れもいいところだろうけれど(笑)、とはいえ曲とサウンドとアルバム全般の安定感は相変わらずなので、聴き続けていられるという奇妙な完成度の高さ。
最初に聴いたときはどうも引っかかりどころの無いアルバムだなと思ったものの、それでも繰り返し聴き続けていて、今現在もまだ聴き続けている。
こちらに60年代70年代のクラシックロックを今でも聴き続けている地合いというものがあって、それと相性の良い部分が多いからというのは当然あるとは思いますが。



超名盤というものとは違うと思うのだけれど(汗)、このアルバムの正体はなんなのだろうとも考えてしまうので、もうしばらく聴き続けていくと思います。  
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2017年07月10日

ユニコーン / D3P. LIVE CD

先月発売の、ユニコーンのCDライヴアルバム『D3P. LIVE CD(2017年)』。
去年のスタジオアルバム『ゅ 13-14(2016年)』のツアー、「第三パラダイス」からの音源。

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パッケージは、中に入れるジャケットは無しで帯が長くなっているデザイン……こういうのは初めて見た。
歌詞や写真などまったく無いので、手抜きといえば手抜きですが(汗)。

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2枚組全22曲収録で、『ゅ 13-14』の14曲がすべて演奏されているのはスゴい。
こういうベテランバンドは、スタジオアルバムを出してもそこからツアーで演奏されるのはほんの数曲であとは過去曲のベストヒッツになってしまうということも多いので、こういう新曲優先の姿勢はさすがユニコーン。解散前の曲は3曲しか収録されていない(笑)。

演奏も、相変わらずの安定感。
再結成後は曲によってパートチェンジが多く行われていて、各メンバーの弾く楽器がもうバラバラになっているのだけれど、それでもなんの違和感もなくバンドのサウンドとして成立しているのは本当にスゴい。


ただこのアルバムの音質は必ずしも悪いものではないのだけれど、たしかライヴBlu-rayの『MOVIE26 手島いさむ50祭 ワシモ半世紀(2013年)』あたりから各楽器の音色が分離が良くなって聴き取りやすくなって、それぞれの演奏がハッキリ聴こえつつバンドとしては音圧のあるミックスになったなぁと思っていたのですが、今回のライヴCDはちょっとそこまで分離の良いものではない印象。
データ的にCDよりBlu-rayの方が高音質なハズなので、それが原因なのかもしれませんが。


最近はどのミュージシャンも、ツアー→ライヴDVD / Blu-rayの発売という流れになっているので、ライヴCDというものはけっこう珍しくもなってきていると思うのだけれど、スタジオアルバムと同じようにサウンドだけというのも良いものだなということを再確認。
しばらく聴いていきます。  
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2016年08月16日

ユニコーン / ゅ 13-14

ユニコーンの2年半ぶりのニューアルバム『ゅ 13-14(2016年)』。

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1〜5曲目でそれぞれ歌っているメンバーが違うというのは初めて。ユニコーンだから普通のこととして受け止めているけれど、よく考えたらわざわざそんなまとまりが無くなるようなことは普通しない(笑)。
まだまだ聴き込んでいきたいアルバムですが、アルバム前半は過剰なふざけすぎが後半のわりあいスタンダードな良い曲で落ち着いて、まとまりを見せている部分はあるかもと。
相変わらずこのバンドのアルバムは、曲の並べ方が上手い(爆)。
DVDのレコーディングの模様で確認できますが、3曲目の「サンバ de トゥナイト」でのパーカッションへのこだわりは、実際は力を入れたほどの効果は無く(笑)、しかしそこがユニコーンのすばらしいところだなぁと。

12曲目の「第三京浜」はアルバム後半のピークで、ちょっと良いところを持って行き過ぎなようにも思ってしまったのですが。

最終14曲目の「フラットでいたい」はある意味1曲目の「すばやくなりたい」のリフレイン的な曲かと。
作詞作曲は、それぞれ川西幸一さんと奥田民生さんで違うのですが。
前作『イーガジャケジョロ(2014年)』の1曲目の「イーガジャケジョロ」にも近い印象。


『Z(2011年)』『イーガジャケジョロ』と、アルバムの最終曲はアルバム発売前に先行シングルでリリースされていた曲(「裸の太陽」と「Feel So Moon」)だったので、そういう曲順だと先に聴いていた曲がどうしても浮いて聴こえてしまっていた自分には、今作は久しぶりに違和感なく聴き終えられたアルバムでした。
まあ今までのアルバムと同じように、当分繰り返し聴き続けていきます。






  
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2016年04月16日

ユニコーン / 私はオジさんになった/ロック! クロック! オクロック!

ユニコーンの、去年5月に開催された"奥田民生50祭"の会場入場者のみへのダウンロードID配布音源だった、『私はオジさんになった / ロック! クロック! オクロック!』。
一般へもダウンロード販売開始となったので、iTunes Storeで購入。

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去年4月にYouTubeのユニコーンChannelに映像つきでアップされているのでそれを観るか、ダウンロードして変換すればPCやスマホでも当然聴けるようにはなるのだけれど、自分は音楽の所有には対価が発生するのが当然と考えているので。



「私はオジさんになった」は奥田民生節が全開の、シンプルなサウンドの曲。
そのせいか、歌詞をあまり重要視しない自分などでも気になるくらいに言葉は浮かび上がってくるし、ちょっとグッとくる部分も。歳のせいか(爆)?
バックコーラスが途中からビートルズの引用になるあたりは、さすがの上手さ。



「ロック! クロック! オクロック!」は、オールドタイプのハードロックなのだけれど、実はこれぞ自分の思うユニコーンの真骨頂的な1曲。
ユニコーンというバンドは、本当に雑多な音楽ジャンルのアレンジをそつなくこなしてしまうというところが他のバンドと大きく違う魅力だと思うのですが、ほとんどのメンバーが50歳になったところで、彼らが若い頃に聴いていたようなハードロックを、しかも当時やっていたコピーバンドのようなノリと全力のテンションで演奏しているというのが面白い。
作曲は奥田民生さん以外の4人ということらしいのですが、ソロの時の奥田民生曲では存在しないような高音域を使うメロディーになっているのも、逆に"だからか"とも(笑)。
そして、ギターソロ終盤のツインリード部分で爆笑できるのはユニコーンだけ(爆)。本当にすばらしい。


すでに両曲ともにライヴ作品(奥田民生50祭"もみじまんごじゅう")でも演奏されているし、YouTubeのPVにしても、特に「ロック! クロック! オクロック!」は映像込みで聴いた方がいい曲なようにも思いますが(汗)、これで車内で聴けるようになったので、車内でもデカい音で聴いてみようかと。  
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2015年10月01日

ユニコーン / 奥田民生50祭"もみじまんごじゅう" (Blu-ray)

Amazonから今日届いた、今年5月に広島で行われた奥田民生さんの50歳を祝ったライヴイベントの映像版『ユニコーン / 奥田民生50祭 "もみじまんごじゅう" (Blu-ray)』。

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地球三兄弟とサンフジンズはアルバムを聴いていないのだけれど、まあ逆に楽しみ。

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で、トータルの収録時間は267分……約4時間半か(爆)。
一気見は集中力的にムリそうなので、数回に分けて……。  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:23Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年04月20日

ユニコーン / イーガジャケジョロ

先月発売にされた、ユニコーンの3年振りのスタジオアルバム『イーガジャケジョロ(2014年)』。
Amazonからは発売前日に届いていた。

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曲調としては、かなりロックンロールに寄った曲が多い印象。
特に1曲目の「イーガジャケジョロ」から「KEEP ON ROCK'N ROLL」まででひと段落して、8曲目の「俺のタクシー」からがレコードでいうB面のような展開。
で、A面相当の曲がロックンロールで押しまくるという。「早口カレー」は若干フォークかもしれないけれど(笑)。

「俺のタクシー」以降の曲は、かなりバラエティーに富む曲調。
「ユトリDEATH」は一瞬誰が歌っているのか戸惑う。
「それだけのこと」は、かなりギョッとさせられる手島いさむさんの曲(笑)。
「鳥の特急便」はもうただただカッコいい。
で、2年前にシングルとして出ている「Feel So Moon」でアルバムは締められるという。
前作の(フル)アルバムの『Z(2011年)』の最後の曲、「裸の太陽」も先行シングルだったので、同じような位置づけにはなりますが。


なんにしても1曲目から聴き手に衝撃を与え続けるアルバム(爆)。
再結成以降のアルバムの中ではちょっと質の変わった印象を受けるかもしれないけれど、実は非常にユニコーン"らしい"、かなり変ながら完成度の高いアルバムになったのかもと。
コーラスワークの完成度は、邦楽バンドとしてはひとつの到達点に達しているのでは思うのですが。


若い聴き手をぶっちぎっている感もかなりあるのですが(汗)、かなり変でまたかなり良く出来ているアルバムかと。ユニコーンのアルバムということを抜きにしても。
当分、スルメのように噛みしめて繰り返して聴くことになるかと思います。  
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2014年01月28日

奥田民生 / O.T. Come Home

そういえば書いていなかった、去年11月に発売された奥田民生さんのアルバム『O.T. Come Home(2013年)』。
Amazonが発売日から1ヶ月近くあとの年末になって、他の商品と一緒に発送してきた……。

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初回限定版のアナログサイズジャケットのものなのだけれど、正直デカすぎる(汗)。

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前作『OTRL(2010年)』も紙ジャケだったのだけれど、比較してもだいぶ場所を取るサイズ。


作品は、『OTRL』と同じように、全楽器を奥田民生さんが演奏して録音されたもの。
『OTRL』はライヴハウスで客前で録られたのに対して、今回は普通にレコーディングスタジオでという違いはありますが。

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Fantastic OT9(2008年)』でスタジオアルバムの完成度というものはひとつの到達点を見たとも思うのですが、『OTRL』『O.T. Come Home』と、またちょっと別の方向で完成度の高い作品になっているのではないかと。
ギター演奏の円熟味、そしてたぶん他の人に弾かせた方が演奏自体は巧くやってくれるであろうリズム楽器を自分で演奏していることにより、曲の解釈に迷いの無い部分がアルバムの不思議な統一感と完成度につながっているのかも。


Puffyに提供した曲のセルフカバー「マイカントリーロード」は正直このバージョンの方がはるかに良い(笑)。
ちょっと不思議な雰囲気の曲、「太陽の野郎」。
そして、「チューイチューイトレイン」のこのギターサウンドでやろうという発想はどこからくるのだろう(笑)?
捨て曲無し。長く聴けるアルバムなのではないかと。


まあ、こういう特殊パッケージ版もともかく、それがかなり高額なものになってしまっている販売方法はあまり良いことだとは思わないのですが(汗)。  
Posted by toshihiko_watanabe at 20:04Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2013年12月30日

ユニコーン / 手島いさむ50祭 ワシモ半世紀

ユニコーンの、ダウンロードのみでの販売となったシングルの『手島いさむ50祭 ワシモ半世紀』。
iTunesStoreで購入。
元々は2013年8月の、タイトル通りにギタリストの手島いさむさんの50歳記念ライヴのチケットに付属していたCDの、正式販売版。

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収録曲は「ゴジュから男」「新甘えん坊将軍~21st Century Schizoid Man」の2曲。

ゴジュから男」は手島いさむさん作曲ながら、"男"シリーズの新作?
サビでは相変わらずバッキングでライトハンド(笑)。

新甘えん坊将軍~21st Century Schizoid Man」は、かつての「CSA」を思わせるようなリフものハードロック。
かなりカッコいいものだと思うのだけれど、歌詞が超バカ(笑)。
King Crimsonの「21st Century Schizoid Man」はよーく知っている曲なのだけれど、どのあたりが同じなのかよくわからず。途中で、「たらたらったらったらっ」と歌っているところか???
同じ日に発売のライヴビデオでも演奏されているのだけれど、この曲はぜひ今後も演ってもらいたいと思う(笑)。


おそらく来年はアルバムを出してツアーをやるのではないかと思われるユニコーン。
日本で現役の、非常に特異なバンドという位置は完全に確立していると思いますが、その上でなにをやってくれるのかに期待。  
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2013年06月15日

阿部義晴 / R

ユニコーンのキーボーディスト/ボーカリストの阿部義晴さんの7年振りの作品『R(2013年)』。
4曲収録でシングル相当? EPということになっていますが。
このあと『G』『B』と続く3部作だそう。

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1曲目の『RGBOP』は3部作のオープニングというような1分半の小作品なので、実質3曲。
それぞれ作曲面サウンド面とかなり作り込んでいる印象。ちょっとプロが組み立てているという、こなれている感は気になるかもしれんですが。
ちょこちょこと入ってくるメロトロンは非常に良い(笑)。

ボーカルが落ち着き過ぎているあたりがこなれ感=躍動感にやや欠けるという印象になるのかもしれませんが、曲自体は上手く組み立てられているんじゃないかと。次作にも期待。


ところで7年前のソロアルバム、『四ツ葉の森 (上)(2006年)』。

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この作品でのやりきった感で、ユニコーン再結成への道が開けたんじゃないかとは思うのですが。奥田民生さんの『Fantastic OT9(2008年)』の完成度が非常に高かったのも合わせて。
四ツ葉の森 (上)』は、ピンクフロイドだったりピーターゲイブリエルだったりのプログレネタが散りばめられているので、プログレファンは聴いて「バカだな(笑)」と笑える部分が多いかも。曲自体のレベルが高いので、良盤だと思っていますが。


ちなみに今作の『R』は、CDだと2100円でiTunesStoreだと1000円。自分はiTunesStoreで買ってしまいました(汗)。
  
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2012年11月07日

ユニコーン / Quarter Century Box

ユニコーンのデビュー25周年5枚組ボックス『Quarter Century Box』。

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内容は、全シングルをリマスターして収録したCD2枚とライヴベストCD2枚に、再始動以降の全PVと今年4月のライヴ映像を収録したBlu-rayディスク。
それと縮小して完全再現された、今までのツアーパンフ9冊。

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4枚のCDの方はそれぞれ「Quarter Century Single Best」「Quarter Century Live Best」として12月に発売されるそうなんですが、今回のボックスのCD4枚は「Blu-spec CD」で、バラ売りされるCDの方はより高音質という(本当かどうかはさておき)「Blu-spec CD2」で出されるとのこと。こういう売り方はヤメた方が良いと思いますが(汗)。
で、そのバラ売りされるCDは2枚組でそれぞれ3500円。
このボックスの定価は16000円なので、Blu-rayディスクとツアーパンフで9000円分というのはちょっと高いような
まあ縮小されたツアーパンフは、非常によく出来ているのですが。

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個人的な興味はやっぱりサウンドの方にあるので、気になるのはリマスターされた過去曲の音質。

一応聴き比べるために、CD棚の奥から懐かしいシングル盤を引っ張りだしてきてみる。

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絶滅してだいぶ経つ8cmCDってのは、ちょっと新鮮

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リマスターされたサウンドは、やっぱりというかタイトで低域が持ち上がった典型的なリマスターサウンド。
ベースの音程が聴き取りやすくなっているのは良い点ですし音色もけっこうブリブリに。ハイハットやシンバルなどの高域のサウンドもヌケが良くなっていて、トータルのサウンドとしても良くは聴こえる。

ただそれなりにデカい音量で聴けば、リマスター前のシングル盤のサウンドがものすごく悪いわけでもなく、ちょっと広がった音質かタイトで締まった音質かは個人の好みに寄るかも。
小さい音量で聴けば、高域から低域までが前面に出てくるリマスター版の方が音質は良く聴こえますけどね。



ライヴベストの方は未発表版もあるものの、半分以上の曲は今までのライヴビデオ等で聴けた音源なのは残念。
まあ全公演を録音しているわけではないでしょうし仕方がないですが。しかし1992年の「S.F.Wツアー」からの音源なんかは良い機会なのでぜひ聴いてみたかったなぁと。

ただ解散前のビデオは現在見ることが出来るものはSD画質で、DVDで見ても当然古くは見えてしまいますが、サウンドだけだと最近のものと並べても聴けてしまうこともあるわけで。
1989年の演奏の次に2011年の演奏が並んでいたりもしますが、声質だったり楽器のサウンドの違いはあるものの、特に違和感はなし。
サウンドの傾向としては、シングル盤リマスターのものと同傾向。
選曲はベスト的ながら、去年のツアーでの「Maybe Blue」「ニッポンへ行くの巻」「いかんともしがたい男」や、解散前の「サービス」「フーガ」「鼻から牛乳」「立秋」辺りが収録されていても良かったかなと。



Blu-rayディスクのPVは、最新のシングル「Feel So Moon(2012年)」以外はSD画質だったようで(汗)。
再始動第一弾のシングル「WAO!(2009年)」は画面アスペクト比は16:9なものの、画質はSDだった。



しかしYouTubeでも見ることが出来た「Feel So Moon」のPVは、Blu-rayの高画質で見るとやっぱり強力



2012年4月のキューン20周年でのライヴ映像は、珍しいライヴハウスでの映像がBlu-rayの高画質で見られるというのは実はけっこう貴重なんじゃないかと。

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ちなみに今日7日からソニーミュージックがiTunesストアに参入して、ユニコーンのすべてのアルバムも買えるように。

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ただ12月に、解散前のすべてのアルバムをリマスターしたボックスが発売されるので、今iTunesストアでは買わない方がいいんじゃないかと(笑)。
アルバム9枚とDVD1枚の10枚組で、定価6500円と異常に安いボックスなので。


個人的にはライブベストCD2枚のために買ったようなボックスでしたが(汗)、シングルリマスターCDもCDプレイヤーで音楽を聴く良い機会かと。  
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2012年08月11日

ユニコーン / ユニコーンがやって来るzzz... (Blu-ray)

ユニコーンの昨年のツアーからのライヴビデオ『MOVIE23 ユニコーンツアー2011 ユニコーンがやって来るzzz...(Blu-ray)』。
同じ映像の大半がWOWOWで放送されて、それを録画したDVDを人にもらっていたので、6月発売のこのBlu-rayは買った時は飛ばし飛ばしで観て(汗)、今回やっと通して観た。
もちろんこちらの
Blu-ray盤の方が画質も音質もはるかに良いんですが。

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去年のツアーは2回観にいけたので今回のセットリストは当然知っていますが、それでも演奏された全23曲のうち再始動後の曲が17曲というのは、こういうベテランバンドとしてはものスゴい。
そして会場で観ていたときも思いましたが、20年ぶりくらいに1stアルバムから演奏された「Maybe Blue」はピアノを前面に出されたアレンジがカッコいい。
安易にアコースティックやスローなリアレンジに逃げずに、たぶん全員"照れ"がありつつも(笑)オリジナルのキーとテンポできっちり演奏しているのはこのバンドの凄みなんじゃないかと。

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手島いさむさんEBIさんが空中を飛び回るのは、このバンドがお金を持っているのを感じる部分かも(笑)。

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で、音楽的には意味はあると思うんですが、ビジュアル的には完全に悪ふざけな段ボールパーカッション(爆)。

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ミニサイズの楽器を器用に弾いているあたりは、結局芸達者なバンドなんだなと思わされますが。

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相変わらず曲によって演奏パートはバラバラ(笑)。
↑の「さらばビッチ」ではドラムの川西幸一さんがボーカル、奥田民生さんがドラム、手島いさむさんがキーボード。

Z LIFE」では、阿部義晴さんがギター。奥田民生さんがキーボード(!)を弾いていますが、これなんかはクオリティの面でいえば間違いなく逆の本職の楽器を持った方が良い(笑)。
ただ、それをわざわざ本職でない楽器の方でやってくるのがユニコーンの他のバンドとまったく違うところなんじゃないかと。


ちなみに、ライヴ会場で観たときにも「おや?」と思ったんですが、今回のツアーからベースのEBIさんがピッキングしている位置がネックとピックアップの間くらいに。

CIMG5065

前回の2009年のツアーでもそうだったんですが、この人のピッキング位置はかなりのブリッジ寄り。
EBIさんのベースの弾き方を見たことがある人は、↓の画像のイメージだと思う(画像は1993年のツアー)。

EBI1993

おかげでベースのサウンドが、硬質なピックサウンドから指弾きに近い重くウォームな、悪くいえば抜けの悪いサウンドに変化していますが、ボトムが下がった印象にはなるので、現在のユニコーンのバンドサウンドにはこちらの方が適しているのかも。
まあたぶんアルバム『Z(2011年)』のレコーディング中に周りに言われて弾き方を変えたんだと思いますが(爆)。
レコーディングの模様を撮影したDVDなんかを見ると、この人はやたらと素直に人の意見を受け入れているので。
しかし40歳代中盤の人が楽器の弾き方を変えるっていうのは、実はものスゴく大変なことで、それがさらっとされてしまう辺りはこの人の非常に特異な点だと思います。


再始動後の曲が17/23。しかもニューアルバム(フルアルバムとミニアルバム)からの曲が13/17ということで、ちゃんとアルバムを追いかけているファンでないと知らない曲ばっかりということにもなるこのライヴビデオですが、安易な懐古再結成をやっているんじゃないんだぞというバンドの(表には絶対出さないだろうけど)硬派な姿勢が伝わってきて、個人的にはこれでいいんじゃないかと。


ただ、収録時間164分と盛りだくさんなんですが、自分が買った
Blu-rayの通常版の定価が8190円。一応ネット通販からもうちょっと安く買ってはいますけど。
初回限定版にいたっては1万円超えというのはちょっとさすがに高いような。
想定している購買層が解散前からのファンの30歳代以上で、ニューアルバムも買っているようなちゃんとしたファン向けっていうのは伝わってきてしまいますが、若いファンに買ってもらうためにももうちょっと安くても良いような。
今どきステレオミックスのみだったりマルチアングルだったりのオプションも無かったりなんで。個人的にステレオミックスはサウンドにパワーがあって好きですが、オプションとしてマルチチャンネルのミックスもあってもいいと思うので。
まあ買ったあとに値段を気にすることはないですし、ファンなら間違いなく楽しめる内容なんですけどね。

  
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2012年07月09日

ユニコーン / Feel So Moon、その2

7月7日に公開された、「ユニコーン × 宇宙兄弟」のスペシャルサイトで公開されたユニコーンの『Feel So Moon』のビデオ、これはちょっと久々にスゴい(モバイルだと再生不可らしい)。



スペシャルサイトで観た方が良いですが。


ちょっと前のサカナクションのビデオもスゴかったですが、この監督が今回のユニコーンのものも一部手がけているとか。



映像芸術ってのはまだまだこちらを驚かせてくれるものが出来るのだな、と思わされましたわ。  
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2012年06月26日

ユニコーン / Feel So Moon

ユニコーンのニューシングル『Feel So Moon』。アニメ『宇宙兄弟』主題歌。

IMG_2078

宇宙兄弟』とコラボレートしたパッケージで、ユニコーンメンバーが登場する短編マンガ付き。

曲は、サビがあの「すばらしい日々」のAメロを妙に連想させるのだけれど、全体的な音の感触が宇宙感・宇宙船感を思い起こさせたりとなかなか良いんじゃないかと。たぶんライヴ向きの曲だと思います。

IMG_2079

今回も付属している、レコーディングの模様が見られるDVDでは、ギターソロを録っている模様がバカ過ぎてビビる(笑)。
時間は13分と短いですが、全体的にこのバンドの非常に独特なキャラクターと変態性が再確認出来る、重要な映像じゃないかと思います。


  
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2012年04月09日

奥田民生 / Gray Ray & The Chain Gang Tour Live in Tokyo 2012

奥田民生さんのライヴアルバム『Gray Ray & The Chain Gang Tour Live in Tokyo 2012』。

OT2012

本人のライヴ盤も、ベスト的な選曲の2枚組だった『Live Songs of The Years(2003年)』以来久しぶりですが、最近ライヴ盤というもの自体が珍しいような。
今回の音源が収録されたツアーで、その日の演奏をCDにしてその会場で限定販売するという企画をやっていたそうなので、その延長線上がこのライヴ盤ということなんでしょうが。

Blu-ray/DVDだと当然基本的に家でテレビの前で観ることになるので、それなりの時間がないと観る気にもならなかったりしますが、ライヴCDだと部屋で流しっぱなしだったり車の中でなどの"ながら聴き"も出来るのは大きな違い。
そういった部分でも普段のライヴ映像モノと接し方が違ってちょっと面白いかも。
映像モノよりも聴く回数は当然多くなりますし。


まあ中堅以上のほとんどのミュージシャンが、
アルバムリリース → ツアー → ライヴBlu-ray/DVDリリース
というローテーションになってしまっているんで、その流れを壊したというのもなかなか興味深い部分かも。


奥田民生さんのアルバムにしては珍しく、77分超とCDに入れられるギリギリに近い収録時間となっているライヴアルバム。
しばらく聴いていると思います。  
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2012年01月13日

奥田民生 / ひとり股旅スペシャル@厳島神社 (Blu-ray)

奥田民生さんのライヴビデオ『ひとり股旅スペシャル@厳島神社(Blu-ray盤)』。
とりあえず半分くらいを観るかと再生してみたら全部観てしまった(汗)。

Itsukushima

2011年10月22日に、世界遺産の広島の厳島神社で行われた演奏が収められたライヴ盤。
さすがにかなり特殊な環境で、左右の客席が妙に離れていたり秋の野外なのでやっぱり寒々としていたりというのもBlu-rayのクリアな映像のおかげかけっこう伝わってくる

しかし緊張は感じられるものの演者の調子はそう悪くなかったように思え、特に後半は張った声がよく通っている。中盤辺りまではメロディのトップノートで音程を探しているような部分も若干あるんですが。
Blu-rayということで音質も良いのですが、アコースティックギターの音色はもとより、録音機材との間に入るマイクのサウンドキャラクターがちょっと気になってしまうくらい。
歌とアコギの演奏のみのBlu-rayディスクってのは初めて買って観たんですが、密度の濃いサウンドが直接的に感じられてこれはなかなか良いものだなと。


また思い出した時に観たいライヴビデオだと思います。
次回は呑みながら、さらにデカい音で観よう  
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2012年01月10日

奥田民生 / 拳を天につき上げろ

奥田民生さんのニューシングル、『拳を天につき上げろ』。
明日11日発売ですが、なぜかAmazonからもう届いた。

Kobushi

相変わらずのGoodなサウンドのギターソングですが、コードとメロディとアレンジがやや平凡でツルッと聴いて過ぎていってしまった感触が。
今回の演奏も2年前のアルバム「OTRL」と同じようにすべてを自身で演奏していますが、ちょっとその限界点も見える1曲なのかも。
他人と演奏することで起こるマジックってのはあると思うんで。

カップリングの「EBm」は去年のフェス、ROCK IN JAPANで複数のゲストを迎えつつ録音された作品ですが、こちらの方が聴き所はあったような。2コードで押していく曲というのはシンプルなだけにやっぱり興味深い。

まあしばらくは聴きますし、また聴こえ方も変わっていくかも。
アルバムに収録された時にどういう風になるのかも期待しつつ。

去年の厳島神社での1人ライヴのドキュメントが収録された、Disc2のDVDはあとで見ます。


ところでその同時発売の、厳島神社でのライヴ本編のBlu-ray盤も一緒に注文していたんですが、なぜか個別発送されて明日届くらしく。
送料がかかるわけではないんで別にいいんですが、今回のなんかは発売日に一緒に届いてくれていればいいんで、"とにかく個別発送でも早く到着"というのと選択出来るようにしてもいいかなと思うんですが。
ムダにゴミが増えるもんで。  
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2011年09月06日

ユニコーン LIVE@日本武道館

7月の松戸に続いて、日本武道館でのユニコーンのライヴを観に行ってきました。

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駐車場があるとのことでクルマで行きましたが、本当に目の前で500円。超安い。

CIMG4770

当たり前ですがほとんどの人は電車で来るようで、けっこうすいているというのも。
今回調べるまで駐車場の存在自体を知らなかったんですが、靖国通りの方からはダメで科学技術館の方からしか入れないというのはあるにしても、自分のような千葉人には良い選択肢かと。

で、着くまでの道も順調過ぎて開場の1時間半くらい前に着いてしまったので、食べ物と時間をつぶせる場所を探して付近をウロウロ。
……しているうちに飯田橋のあたりまで行ってしまって(汗)、結局『陳麻家』で陳麻飯。超久しぶり。

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ちなみに、最近麻婆丼をちょくちょく食べているんですが、辛い系の麻婆丼は久しぶり。
まあ辛いってのは無難に食える条件のひとつかなと。普通に美味い上に、ビールとの相性は超良かったですけれども(汗)。

さすがに陳麻家ではあまり時間も潰せず、武道館に向かいつつもうちょいウロウロしようかと思ったらけっこうな雨が降ってきて、結局駐車場の車の中に逃げ込むことに(汗)。

開演までまだ1時間ちょいという時間


開場の18時をちょっと過ぎた辺りで入場しましたが、アリーナの1段上の1F南スタンド前から2列目という席のせいかステージもまあまあ近く、ものすごく狭く感じる。
武道館に初めて行ったのは(というか初めてのコンサートというもの)、1994年のイエスの武道館だったんですが、それなりに広く感じた記憶が。
まあMCでも奥田民生さんが「昔、シカゴを観た時はもっと広く感じた」と言っていましたが
あんたそのあと何回も武道館で演ってるやん、ってのはともかく(笑)。


7月の松戸と比べると、先日ミニアルバムの『ZII』が出ているので、そこからの選曲と入れ替わってセットリストにはちょっと変化が。
というか、エンディングで流される「ぶたぶた」を入れると『ZII』の収録曲がまさか全曲演奏されるとは(汗)。
絶対ライヴではやらないだろうと思った「手島いさむ大百科」もやっていたし。
観ていて前回よりもさらに思ったのは、「大百科」などの色モノ系(笑)の曲と、例えば「HELLO」「晴天ナリ」などのシリアス系の曲が普通に同居しているという凄まじさ。
これは世界的にみても同じようなバンドはいないんじゃないかと。


今回のツアーで演奏されている初期の代表曲「Maybe Blue」は、やっぱりイントロから客席の盛り上がりが炸裂する。
ピアノの音色を活かしつつ再現された曲は、前回に引き続いてカッコいいと思わされましたし、ベテランバンドのクラシックソングの扱いとしては理想型かも。

再結成以前の曲で、今回演奏された中でベスト盤に入っていそうな曲は、「Maybe Blue」と「ヒゲとボイン」の2曲のみ。
安易にグレイテストヒッツツアーにしないところが(やろうと思えば出来るのに)、 ユニコーンの凄みかと。

あと、今日の「HELLO」はスゴかった。
1コーラス目が終わったあとのリイントロでの奥田民生さんのシャウトで鳥肌。
シャウト1発で曲の緊張感を一気に高められるボーカリストはそういないんじゃないかと思います。


MCが長過ぎたせいか(汗)、終演は21時50分頃
まあ前回と同じように超楽しいライヴでした。

CIMG4774

で、クルマで家までは1時間半かからず
こりゃあ次回武道館に行くことがあったら、またクルマでいいなと。  
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2011年09月01日

ユニコーン / ZII

ユニコーンの、5月のフルアルバム『Z(ぜっと)』に続くミニアルバム『ZII(ぜっつー)』。

ZII

1曲目の「手島いさむ大百科」から、ギタリストの手島さんが語り続けるという謎の曲でこちらをポカーンとさせてくれる
印象的なリフがあったり、構成なんかは「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」風だけれども、あまり関係無しに(爆)。異常に耳に残りますが

アルバムのコンフュージョンっぷりでは、過去のミニアルバム『踊る亀ヤプシ(1990年)』的なのかもしれませんが、実は今作の方が統一性はないと思う
ただ6曲24分というコンパクトさのおかげでか、けっこう聴きやすいアルバム。

6曲目では、去年の夏フェスで突如演奏され、すでに名曲と言われていたものの『Z』には収録されていなかった「晴天ナリ」がようやく聴けることに。
曲自体は、正直オアシスそのまんまと言われてもしょうがないと思うんですが(汗)、サビ以降で大フューチャーされているメロトロンソングだという点では評価されていいんじゃないかと。まあオアシスでもそうなんですが。
今年初めのレコーディングの写真などで阿部さんの前にはメロトロン(たぶんMk VI)がしっかり写っていたものの、『Z』ではブラス系の音がメインで意外にメロトロンらしいストリングスサウンドはあまりフューチャーされていなかったんですが、ここでかと。


再結成以降、CDを出すたびに初回盤に付属するDVDは、今回もスゴい(笑)。

CIMG4760

レコーディングの風景としては明らかにおかしい

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右端は、PAの対馬さん(汗)。


ネタに走った感はある(笑)ミニアルバムですが、相変わらずの良いサウンドの中でこういう曲をやってくるのもユニコーンならではかと。
来週の武道館を観に行く予定ですが、このアルバムからの曲も演奏してもらえればと思います。
  
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2011年07月21日

ユニコーン LIVE@松戸森のホール21

今日はユニコーンのライヴを観に、松戸市の『森のホール21』へ。

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なんだかんだでユニコーンのライヴに行くのは初めてで、約20年前にユニコーンを聴いたのが楽器を手にしたきっかけ(吹奏楽部でパーカッションはやっていたけれど)ということもあり、けっこう感慨を持って観ることになってもいいんですが、やっぱりそういう感傷を持ち込むバンドではなかった(爆)。


しかしEBIさんもMCで言っていたけれど、松戸は近くて遠い
ユニコーンのメンバーとは(たぶん)違って千葉方面からクルマで向かいましたが、高速を降りてからは片側1車線の道しか選択肢がなくて延々と渋滞。
ただ会場の『森のホール21』では会場の地下駐車場にクルマを入れられて、ホールに入場する場所まで2分くらい。
都内の会場ではなかなかない駐車位置になって、これは非常にラクでした


ライヴの方は、2時間半のユニコーンならではの超楽しいステージ。
座席が1階席の1番後ろの方で、上に2階席が被ってしまっている場所だったので、場所的にサウンドもちょっと難ありでしたが、PAのセッティングがやっぱり日本のPAならではのドラムとボーカルと(曲中の)ソロのみが大きめというものだったのは残念。
結局は日本のバンドで日本のPAなんだなってのも。
ハモンドオルガンとか単体では超良い音で鳴っていたんですけれども。曲によってはアンサンブルの中でほとんど聴こえてこないという

しかし、メンバー全員やっぱり演奏は上手かったですし、妙なブレイクをしてもすぐに演奏に戻れるというのは本当にスゴい。
ドラムの川西さんの、曲中で色々と叩き方を変えるカナモノ系の扱いの繊細さは、きわめて完成度の高い域にいっているんじゃないかと。

セットリストについては、自分は2chで見てしまったのである程度知ってしまっていましたが、まだツアー中なので詳細を書くのは控えておくとして、序盤を過ぎてやった初期の曲は、曲名を見た時は完全なファンサービスだなと思っていたんですが、たぶん今では安っぽく聴こえてしまう80年代のデジタルシンセではなく、ピアノの音色を活かしてプレイされた曲は、普通にカッコよかった。

そしてスタジオアルバムを10枚出しているバンドならば、ある程度代表曲で固めるのが普通だし間違いなくラクだとは思うんですが、今回のツアーでは驚くくらい、いわゆる"今までのユニコーンの代表曲"は演奏されていないという点。
あくまで新曲をメインにセットリストを組むというのは、彼らくらいのベテランバンドとしてはけっこう珍しい、しかしすばらしいことだと思います。

ちなみに今日のライヴ中に、11枚目のスタジオ盤(ミニアルバム)『ZII』が8月にリリースになると発表されました


しかしまあ全部で23曲(たしか)演奏された曲は、基本はもちろんロックではあるものの、1ステージで演奏されるにはけっこう雑多なジャンル。
ああ自分が最初に楽器を手にした時は、こういうバンドがやりたかったんだよなぁ、と超久々にロックへの初期衝動を思い出したりもしました。
やっぱりスゴいバンドだったなぁ


ご飯を食べたりしながら帰っていたら、外気温が7月下旬とは思えない気温。

CIMG4657

台風のおかげとはいえ、しばらくこんな感じだとラクでいいんですが(汗)。  
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2011年05月28日

ユニコーン / Z

ユニコーンのニューアルバム『』。発売日にAmazonから届いたので、ここ数日聴いています。

Unicorn_Z

コンセプトは「普通につくる」とのことで(笑)、今年1月にロスでレコーディングされたアルバム。
海外レコーディングのせいかはわかりませんが、1曲目からギターの音が超良い
ベースの音はちょっと埋もれているように思いますが(汗)。

付属の、レコーディングの模様を収録したDVDを見ると、奥田民生さんのソロの時と同じように、ギターはセミアコの仕様比率が上がっているよう。手島いさむさんもけっこう弾いている。
他に機材としては、数曲で使用されているメロトロンがカバーを上げられた状態で動いているのは貴重な映像。

CIMG4479

密かにレコーディングをしていたせいで(笑)、4リズム以外のホーンなどさえもメンバーで演奏していた前作『シャンブル』と違って、今回は外部のアレンジャー(Beckの父親のDavid Campbell)にアレンジを委せた生のストリングスとホーンセクションが入っているのも特徴といえるかと。

代表曲の「大迷惑」での笹路正徳氏のストリングアレンジは、ポップ/ロックの4リズムにオーケストラを同化させた素晴らしい出来ですが、それ以降のユニコーンの作品での生弦は「いかんともしがたい男」「フリージャズ」「月のワーグナー」辺りでしか聴かれなかったので。
本作でのストリングスアレンジはけっこうベタなアレンジに感じましたが、ユニコーンの音楽に組合わさるのにはけっこう新鮮な印象が。


やたらとカッコいい「ウルトラへブン スーパーマイルド「オレンジジュース」(完全にRadioheadだけど)に代表されるように、かなりリズム面に力を入れているアルバムだと思いますが、相変わらずコーラスを含めて全員で歌っているようにハーモニーの部分で手が抜かれているところも当然無く。


ちなみに完全に個人の感触ですが、メロディの印象が、EBIさんの曲では名義が本名の"堀内一史"になっていたソロ最終作『mirror man(1997年)』、阿部義晴さんの数曲ではソロ5作目の『44Magnum(2001年)』辺りに近いような印象が。

個性の集まりがバンドになっているということで、ソロ活動では当然顕著になるその個性がはっきり出ているというのは、今のバンドのレベルが高いところにある現れなのかと思います。
バンドで演奏されたサウンドは、間違いなく唯一無二のユニコーンのものですし。


クルマではiPodで聴いていますが、音質も非常に良いアルバムなので、家ではCDプレイヤーでも聴いていたいと思います。
音質も楽曲も良い、濃密な58分間を与えてくれるアルバムがあるというのは、とても幸せなことです。  
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2011年04月28日

ユニコーン / デジタルスープ/ぶたぶた

ユニコーンの両A面シングル『デジタルスープ / ぶたぶた』。
発売日の昨日届いて聴きました。

Digital

最初の印象は、まずギターの音質が良い
全体のサウンドも良いんですが、ベースが埋もれてしまう音質でミックスされているのはちょっと残念。
まあ再始動後のミックスの傾向ですけど。


デジタルスープ」は、先週プロモーションでテレビに出ていたのを何度か見たので聴いていましたが、テレビ用のショートバージョン(当て振りだったし)よりはるかに力強さがあって良いんじゃないかと。
シンバルのクレッシェンドや、逆回転のギターソロ(今時(笑))、ゴーストの効果を狙ったようなボーカルのリバーブのかけ方など、けっこう音響面で気を使ったと感じる部分も。
来月終わりに出るアルバムの中でどう聴こえるのかは楽しみ。


ぶたぶた」は、赤塚不二夫の映画の主題歌という依頼があってつくられたという曲。アルバムには未収録とのこと。
NHK教育テレビで流れていそうなメロディとアレンジですが(PVもそれっぽい)、初回特典のレコーディングの模様が写されたDVDを見ると、相変わらずよくわからない箇所にまでこだわって録られていたのがわかる(笑)。
DVDを見てから曲を聴き直すと、演奏者の顔まで見えてきて面白いんじゃないかと。


とりあえず来月のアルバムを楽しみに。もうAmazonには予約してありますけどね。
  
Posted by toshihiko_watanabe at 21:52Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加