ちょこちょことマンガ喫茶に行っているんですが、最近は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を読んでいました。
現在最新巻の21巻まで読み終わった
アニメを中心に展開してきたガンダムシリーズものでも、マンガでとなるこの"ORIGIN"は、ファーストガンダムで作画ディレクターとキャラデザイナーを担当した安彦良和氏が描いているため、オフィシャルものとしての安心感/安定感は大きいと思います。
よく、アニメをそのままマンガで描き直している作品もありますが、それだけならアニメを観ればいいと思いますし。
で、そのファーストガンダムの舞台の1年戦争を、設定等を詰め直して描いている"ORIGIN"ですが、中盤を過ぎるまではかなり良いんじゃないかと思います。
中盤で、ジオン・ズム・ダイクン死去以降のシャアとセイラの幼少期を描いたのは非常に意味のあることだと思いますし、それと平行するザビ家の動きと地球連邦と開戦に至る経緯も、今まで描かれていなかった部分で面白い。
また、ガンタンクがだいぶ旧型の兵器で、ガンキャノンもザクIIに劣る旧型という設定も、パワーバランスで考えると納得がいく部分もあるかと。ガンキャノンファンとしては残念でもありますが
ただ、その"Before1年戦争"にあたる過去部分を描いたあと、本筋に復帰してからはちょっとテンションが落ちてしまった感じはあり。
また現在最新巻の21巻では、1年戦争最終盤のア・バオア・クーが舞台となっていますが、ハヤトがボール()で出撃していたり、ララァが死ぬシーンにセイラが絡んでいないのは新設定としてはちょっと首を傾げる部分でしたが。
とりあえず次の22巻が最終巻でしょうし、また出たらどこかで読みたいと思います。
正直、設定等は穴だらけだった(汗)30年以上前の作品に整合性を持たせ直している作業は重要だと思いますし。
個人的には、1年戦争が終結したすぐあとのホワイトベースクルーの行方も描いてもらいたいところですが。
連載開始からちょうど10年ってことなんで、いい区切りとして終わるとは思うんですけどね。