2010年05月06日

ゴルフのツアートーナメント

そういえば数日更新しないうちに終了していた、先週末の日本・アメリカの男子女子ゴルフツアーは、けっこうな劇的展開だったと思うのですが。


米男子ツアーで優勝のロリー・マキロイは最終日
62
まだ20歳で、しかもタイガーが予選落ちした試合でということで、ポストタイガーの若手1番手であることは間違いないと思います。次の優勝も近いでしょう。
しかしタイガーはプロデビュー以来の14年間で予選落ちが6回目だと(爆)。それが1番スゴい。


日本の女子ツアーは、自分が以前バイトに行っていた
鶴舞カントリーでの開催ということもあり、注目していた試合。
途中まで単独首位だった
有村智恵選手は、14番ホールでセカンドショットを木に当ててのダブルボギーで失速してしまいましたが、林あり砲台グリーンありのかなり難しいコースですんで、そのコース設計にやられた面もあるかと。
それでもこの難しいコースで
−666が、横峯さくら・ニッキーキャンベル・優勝した申ジエと3人もいたというのはけっこう驚いていいと思います。


しかしまあなんだかんだいっても、先週の主役は間違いなく日本の男子ツアーの
石川遼選手。
テレビ放送の始まる前から
JGTOのスコア速報で見ていましたが、見始めた時点でその日
−6
そのあと
−7でハーフ終了して単独トップに立ち、−8−9と延々と伸ばしていく
ー10まで伸ばしたところで、これ優勝どうこうより
50台(Par70)までいっちゃうんじゃないかと鳥肌がたったのですが、結果は皆さんご存知のー1258

ビッグスコアが出る場合で、前半大爆発して後半パープレーに近いラウンドってのが多いと思うのですが、この
ー12は前半−7で後半−5
特に後半が難しいといわれるこの難コースでこのプレーはまさに異常だと思います。

まあ彼のここまでの経歴は、アマチュアでのプロツアーデビューが優勝で、昨年は高校3年生で賞金王
すべてにおいて異常とはいえるわけですが

たぶん今に到るまでで、今がピークだとか書かれたり言われたりはしてきていると思うんですが、それをすべて超えてきた石川遼選手。
18歳で
58出しちゃってこれからどうするんかい、と思わないでもないですが、それさえ凌駕していつの日かそれ以上のスコアを出してしまうのではないかと予感させるゴルファー。

今回の
ー12は、ロングでの2オンイーグルやチップインイーグルがあったわけでもなく、ほとんどが2mくらいの短いバーディーパットを沈めていったことからも、多少の運はあるにしても彼の実力なんだと思います。
10年前に
丸山茂樹選手が全米オープンの予選会で
58を出した時もミドルでのチップインイーグルはありましたし、セカンドショットでの究極のプレーがカップインということはあるにしても多分に運の要素は必要ということからも、やはり今回の12個のバーディーという結果には戦慄せざるをえないかと


スポーツに関わらず、演奏等でも集中力が極限に達したことを「ゾーンに入る」とは言われますが、今回気になったのは石川遼選手がインタビューで「平常心で出来た」と発言していること。

本来緊張しているであろうシチュエーションで平常心で出来た、ということがゾーンに入っていると判断するのが普通でしょうが、ひょっとしたら彼はゾーンとは関係なく
58を出した可能性もあるわけで。
だとしたら、彼が本当にゾーンに入ったという状態でラウンドしたらどういうスコアになるのか。
やはり常人には底の計れないゴルファーなのだと思います。

結局、今後数十年は彼の時代なんだと再確認させられた週ですかね。


どうもゴルフの神様は彼しか見ていないようなんですが(爆)、自分の友達の研修生達やツアープレイヤーの連中にも多少は目を向けてくれればと思いますよ
  

Posted by toshihiko_watanabe at 00:27Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加