2010年02月17日

若竹七海ほか / 競作 五十円玉二十枚の謎

50yen20

推理作家の
若竹七海が大学生の頃バイトしていた本屋で起こった出来事、

毎週土曜日に、50円玉20枚を千円札へ両替して急いで去っていく男

という結局真相はわからなかった出来事へ、各作家が解答の作品を書き、それを集めたという
1冊。1993年が最初の出版なので、けっこう前の本ではありますが。

若竹七海法月綸太郎依井貴裕有栖川有栖笠原卓阿部陽一いしいひさいち
といったプロの作家陣と、一般公募から入選した6作品のアマチュア作家の作品が収録。

法月綸太郎氏、有栖川有栖氏あたりは最近よく読んでいますし、他の初めて触れる作家の作品もなかなか面白かったのですが、
アマチュア作家の作品とはいえ、最優秀賞に選ばれた高橋謙一氏の作品の出来は出色。
このあと
剣持鷹士のペンネームでプロ作家になったそうですが、それも納得出来るレベルの高さ。

こういったプロアマが一緒に収録されている本というのはあまりないと思うのですが、良い企画だったと思います。


音楽でも、ワンマン以外のライヴや、フェスティバル等の色々なバンド・ミュージシャンが出ているものは面白いですし、
1970年の
ワイト島のフェスのように、ジミヘンとマイルスとフーが音楽のジャンル関係無しに一緒に出ているようなフェスがもっと増えれば、聴く側が触れる機会も増えるんでいいなぁ、などともこの本を読んで思いましたよ。  

Posted by toshihiko_watanabe at 23:35Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加