2011年09月09日

金田一少年の事件簿

ちょっと前ですが、マンガ喫茶で『金田一少年の事件簿』を全巻読む。

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週刊少年マガジンで連載中のものを読んでいた記憶はあったんですが、今回改めて読み返してみると、1992〜1997年のFILEシリーズってやつでした。
ということで、1998年以降のCaseシリーズと、一旦連載終了後の2004年以降に年1回程度集中連載されているという新シリーズは初めて。

まあ1度読んでいるハズのFILEシリーズの方も、15〜10年近く前ということですっかり内容を忘れてしまっていて(爆)、トリックも犯人も憶えていないってのが多々。
しかしまあ、ここ数年推理小説をかなり読んでいるおかげか、トリックなどはわかるものもけっこうあったり。
マンガだと、本来読者に隠しておきたい小道具なんかも映像としてわかりやすく存在してしまうのと、やっぱり過去の推理小説のトリックの1部を換骨奪胎して使っていたりするというのも。
基本的にこの作品の事件は、大掛かりなトリック1つにそれほどではない小さなトリックがいくつか、という構成がほとんどっていうのもありますが。

しかし、推理小説の展開に慣れていると、このマンガの、"導入〜殺人事件〜次の殺人"という展開の速さにはビビる(笑)。


読んでいてなかなか良いんじゃないかと思ったのは、新シリーズの「雪霊伝説殺人事件(2007年)」あたりか。
外に人の眼があった部屋の中に死体が出現するというトリックは、伏線はわかりやすかったものの、少年誌だとやらないかと思ってしまった手段で実現させていますし、"同時には現れない双子"というありがちな設定からの展開にはちょっと驚かされる部分も。まあ多少ムリもあるんですが(笑)。


金田一耕助の孫の金田一一、幼なじみの七瀬美雪、警視庁の剣持警部明智警視など、登場人物のキャラクター設定が高度に完成されているマンガだと思うので、現在の年1回のシリーズがこれからも続いていってくれれば。

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ちなみに新シリーズの方は絵柄がちょっと変化していて、最初見たときはかなり違和感が  

Posted by toshihiko_watanabe at 23:42Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加