ギタリスト、Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)が70歳で亡くなったとのこと。
『アラン・ホールズワースが死去』
Wikipediaの彼のページを読んでも、彼の実生活と音楽家としてそれぞれ幸せなものであったかはわからないのですが(汗)、音楽家としての彼の評価は現状ロックの聴き手側からされたものがほとんどで、ジャズの聴き手側からも評価されるべきなのではないかというのが個人的な感想。
彼が組み立てるフレーズは完全にジャズからのものですし。
もちろん、ロックとジャズのどっちつかずな折衷が彼のオリジナリティーでもあることは理解しつつも。
自身のソロアルバムよりも客演の方が出来がいいとはよく言われていることですが(爆)、個人的にソロのスタジオアルバムで好きなのは『I.O.U.(1982年)』と『Hard Hat Area(1993年)』。
で、その客演したアルバムでは、Jean-Luc PontyやTony Williams Lifetime、UKにSoft Machineでの演奏も印象深いのですが、Brufordの『One of A Kind(1979年)』を一番に挙げておこうかと。
彼のギタープレイを最初に聴いた時、「これはいったいどうやって弾いているんだ???」と思いましたが、ビデオ(まだビデオテープの時代)で映像で見て確認して判明したのは、デカい手でとんでもないフィンガリングで独特なヴォイシングのコードを押さえていたということ。
で、1997年(ちょうど20年前(汗))にアメリカのNAMMショーで演奏していた彼に会えて、ブース裏で握手してもらったら本当にとんでもなくデカい手だった……。
Allan Holdsworthのギタープレイは聴き返して毎回改めて気づく発見がありますし、フィンガリングもともかくエフェクターの使い方は謎な部分もかなり多くて、その辺りも再評価してもらいたいと思うところ。そしてそれがジャズサイドからであってもらいたいとも。
似ているギタリストがあまり思いつかない、本当に唯一無比のギタリストだったと思います。
ありがとうございました。
さようなら。