2018年06月20日

Pioneer BDP-440を修理

買って以来6年使い続けているPioneerのBlu-rayディスクプレイヤーのBDP-440が、数ヶ月前からディスクトレイがたまにしか開かなくなるという故障。
開閉ボタンを押すと"ウィ"という音はいったんするもののディスクトレイは開かず、数秒後にディスク読み込み動作→当然なにも入っていないのでNo Discという表示になるという状態。
この一連の流れを20回くらいやるとたまに開いたりもしたのですが、さすがに面倒で最近はあまり使わずに放置。
基本的に家で音楽を聴くのは、MacでiTunesに取り込んであるアルバムを再生してというのがメインなので。
ただ、そろそろ修理しようということでPioneerのWebサイトから修理依頼。サイトには8000〜13000円の修理費用見込みとなっていて、まあまあ高いなとは思ったものの仕方がない。
今月8日に宅配業者がピックアップしていって、三重県津市の修理工場へ。


そういえば連絡が来ないなと思い始めた今週月曜の18日に電話連絡がきて、修理代金5400円で修理作業に入っていいかとのことで、もちろんお願いして即修理作業に入って、向こうを発送。今日到着。
今年9月末までは送料無料のサービス期間中だそうで、代引きも含めての5400円ならまあ安く収まったというのが自分の印象。

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当たり前だけど、ディスクトレイはちゃんと開くように。

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DVDとBlu-rayはPS3/PS4でも再生出来るのですが、SACD(スーパーオーディオCD)とDVDオーディオの再生はこの機種のようなユニバーサルプレイヤーでないと出来ない。
SACDはまだBlu-rayディスクプレイヤーで再生出来る機種もあるはずですが、King Crimsonの5.1chサラウンドミックス盤がDVDオーディオでしか出ていなくて、そしてそれをほぼ全作揃えてしまっている自分などには、このユニバーサルプレイヤーのBDP-440が必要。
もちろんCDの再生にも必要なのですが。


せっかく田舎の一軒家に住んでいるので、大音量で音楽が聴けるというのは活かしていたい。
かなりの音量でも苦情の来ない環境なので(汗)。
この機種の修理部品保持にも当然期限はあるので、いずれ故障しても修理さえ出来なくなるというのはおっかないですが、とりあえずはまたいろいろなディスクを再生していきたいと思います。  

Posted by toshihiko_watanabe at 22:16Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2013年03月19日

Yes / Close To The Edge (SACD Hybrid)

イエスの1972年のアルバム『Close To The Edge (危機)』。
去年終わりに発売のはずが延期に延期を重ねられて、今月やっと発売になった
SACDハイブリッド盤

CTTE

Amazonの商品説明ページに映っていたままのパッケージでちょっと驚く。当たり前なんですが(笑)。

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ジャケットはCDケースの下に入っていた。

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このアルバムを初めて聴いたのは高校生の頃だったので、もう20年近く前(汗)。
紙ジャケットのリマスター盤で買い直していますが、最近はiTunesに取り込んだAAC音源で聴いていたので、今回紙ジャケ盤を引っ張り出して見たら1998年発売だったので、それさえすでに15年前のもの。さすがにビビるな
ちなみに紙ジャケ盤と今回のSACD盤のジャケットはちょっと違っていて、左の紙ジャケ盤のものの方がエアブラシの色合いが美しくて良いと思う。

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前作
Fragile (こわれもの)』のSACDハイブリッド盤は、5.1chでのサラウンドミックスも収録されていましたが、今回はステレオミックスのみ。
レコーディング時点でのマルチトラックのテープが紛失されてもう無いということで、これは非常に残念。


アルバムは、全3曲。

1. Close To The Edge (18:36)
2. And You And I (10:13)
3. Siberian Khatru (8:57)



SACD面でしか再生していませんが(CDに切り替えて再生も出来る)、1曲目の「Close To The Edge(危機)」はイントロの水の流れる音がリアルで驚く。
曲中もハイハットやシンバルだったりパイプオルガンのサウンド、幾重にも重ねられているコーラスが非常にリアルで良い音。高音域までがちゃんと収録されているSACDの高音質の恩恵は十分に感じられるんじゃないかと。

2曲目の「And You And I(同志)」ででも、3分台後半からのメロトロンの音が自分が何度も聴いたサウンドよりずっと太い音で鳴っていて驚く。
キング・クリムゾンのDVDオーディオ盤のアルバムを聴いたときも思ったのだけれど、メロトロンのサウンドというものは高音質なフォーマットで聴くとかなり印象が変わるということが多いので、今までのCDというフォーマットの音質ではメロトロンのオリジナルのサウンドを収録しきれていないということがかなりあるんじゃないかと。

ちなみにAnd You And I」と3曲目の「Siberian Khatru」は、個人的にはライヴを重ねて本当に完成された曲と感じていて、「And You And I」はベーシストのChris Squireが吹くハーモニカが加えられたバージョンの方が曲展開として良いと思う。
まあこの曲は、スタジオテイクとライヴテイクではギターがアコースティックとエレクトリックでまったく違っていたりするので、それぞれ印象は違いながらも名曲という中での変化ということになると思うのですが。
ダイナミクスのつけ方だったり牧歌的なセクションがあったりと、バンドの特徴を代表している曲なんじゃないかと。

Siberian Khatru」は、次作のライヴアルバム『Yessongs(1973年)』で収録された演奏がスゴ過ぎて、このスタジオ盤のテイクは個人的にはちょっと見劣り。
Yessongs』ではドラマーがBill BrufordからAlan Whiteにチェンジしていて、多くのイエスファンはBill Brufordが好きなようなのですが(笑)、『Yessongs』版の異様に疾走感のある「Siberian Khatru」は、ロックドラマーなAlan Whiteならではのものではないかと。

Bill Brufordももちろん大好きなドラマーなのですが、この人はいわゆる"ドラマー"というよりは"パーカッショニスト"という成分が多くあるドラマーだと思うので、本当に真価を発揮しているのはやっぱりClose To The Edge』のレコーディング以降にイエスを脱退して参加した、キング・クリムゾンでのプレイだと思う。


しかしおそらく数百回以上聴いているアルバムでしたが、今までより高音質で聴くアルバムはまた新鮮な部分が多くある体験でした。
田舎の一軒家に住んでいるおかげで、大音量で聴けるという境遇に感謝したくもなる(笑)。
イエスのものに限らず、今後もSACD盤は買っていきたいと思います。  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:28Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年06月05日

Yes / Fragile (SACD Hybrid)

イエスの1971年のアルバム『Fragile (こわれもの)』。2011年発売のSACDハイブリッド盤
ちなみに珍しく買った日本盤(笑)。

Fragile

2002年に5.1chにミックスされたDVDオーディオ盤が出ていますが、それと同じ音源のSACD化ということのよう。
レーベル面はジャケットのピクチャーレーベル。

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先日のピンク・フロイドの『Wish You Were Here』の
SACDハイブリッド盤なんかと同じように、今回のアルバムも高校生の頃にプラケースのCDを買ってから紙ジャケットのリマスター版を買い直しているので、たぶん3回目の購入(汗)。
2003年に出たライノ・リマスター盤はスルーしていますが。

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↑右の紙ジャケ盤はえらく荒々しいサウンドでなかなか良かった。


さて今回のSACD盤を買ったのは、高音質で聴きたいという理由もありながらやっぱり大きな理由としては5.1chでのサラウンドミックス。
いつも通りに、
Pioneer BDP-440(ユニバーサルディスクプレイヤー)→YAMAHA AX-V565(AVアンプ)→Pioneer S-A4SPT-VP / YAMAHA NS-C310 / Pioneer S-HS01(スピーカー)
で再生。


1曲目の「Roundabout」は、数えきれないくらい聴いていますしまた演奏した回数というのも数知れず。
ミックスは基本的に前面に固められていますが、音質が良くなってアコースティックギターやシンバルやハイハットだったりが生々しく聴こえる。
曲の最後のアコースティックギターのコードはEメジャーなんですが、今までのミックスよりメジャー感が強く聴こえるのは不思議。
アルバム全体的を通してクリス・スクワイアのベースギターは極悪なサウンドで鳴っているんですが(笑)、この曲は超有名なベースリフということもあり特に印象深い。

このアルバムはバンドでの歌モノ曲4曲(とボーナストラックの「America」)と、5人のメンバーのソロ曲5曲が収録されていますが、ソロ曲の方がサラウンド感が強い印象。
このアルバムから参加のキーボーディスト、リック・ウェイクマンがすべてを演奏している「Cans and Brahms」は完全に360度からサウンドが鳴り響いてきますし、続くボーカリストのジョン・アンダーソンによる「We Have Heaven」も周囲から重ね録りされた歌声が鳴ってくる。
ドラマーのビル・ブルフォードが書いた「Five Per Cent For Nothing」もサウンドの振り分け方が良い。
クリス・スクワイアの曲「The Fish (Shindleria Praematurus)」は、周囲から多重録音されたベースギターのサウンドが鳴り響いてきて、この曲がそういう曲だということを改めて思い出される。
ギターのハーモニクスによるリフもかなり印象的だったので、サラウンドのおかげで聴き方の視点が大きく変えられるのは面白い。


バンドでの曲としては、最後の曲「Heart of The Sunrise(燃える朝やけ)」のミックスがなかなか興味深いかと。
基本的に4リズムを前面に置きつつ、メロトロンなどが後ろから鳴るようになっていますが、ステレオミックスではあまり印象になかったピアノのバッキングが曲の中盤でけっこう聴こえてきたり、今まで以上にムーグが表に出てきている箇所があったりで、ステレオミックスとは違う曲に聴こえるかも。

全体的にも、さんざん聴いたアルバムが別な曲なように聴こえてくるという体験は非常に面白いものだったんですが、ギタリストのスティーブ・ハウがガットギター1本で演奏した「Mood For A Day」のように、サラウンドだからということで残響音を効かせ過ぎているように感じた部分もいくつか。
特に、レコーディングの時点でもともとかかっていたままなのかもしれませんが、サラウンドになって密集感の薄れたセンターから聴こえるボーカルへのリヴァーブは全体的にかかり過ぎだと思いましたし。


しかしまあ何度も聴いた名盤をまた別なサウンドで聴けるという経験は貴重ですし、それが高音質になっているとあればなおさら。
5.1chにリミックスされたDVDオーディオ盤から10年が経っているのでちょっと望み薄かもしれないですが、次作の『Close To The Edge(危機)』もなんとかサラウンドミックスされたSACD盤で出してくれればと。
  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:35Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年05月31日

Pink Floyd / Wish You Were Here (SACD Hybrid)

ピンク・フロイドの1975年のアルバム『Wish You Were Here(炎〜あなたがここにいてほしい)』。SACDハイブリッド盤

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昨年発売の輸入盤ですが、ブック型のデジパック。
ポストカードが付属していた。

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だいぶ前に、たぶん3回目の購入だった1973年の『The Dark Side of The Moon(狂気)』のSACD盤のことを書きましたが、今回の
Wish You Were Hereも高校生の頃に普通にプラケースのCDを買ったあとに2000年発売の紙ジャケット盤(黒ビニールに入った)を買い直しているので、どうやらこれも3回目の購入だったよう(爆)。

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まあ今回も5.1chのサラウンドで聴けるというのが買った理由なので、普通のリマスター盤を買い直すのとは違うってことで(汗)。


再生はいつも通りに、
Pioneer BDP-440(ユニバーサルディスクプレイヤー)→YAMAHA AX-V565(AVアンプ)→Pioneer S-A4SPT-VP / YAMAHA NS-C310 / Pioneer S-HS01(スピーカー)
で5.1chのサラウンド再生。


サウンドの方は、SACDのおかげか1曲目の「Shine On You Crazy Diamond (Part One)」からデヴィッド・ギルモアのギターのサウンドがとにかく素晴らしい。
曲の後半で突然後ろから笑い声が聞こえてきてギョッとするものの、後ろ側に振り分けられたサウンドはシンセの一部や反響音が中心。
基本的に『The Dark Side of The Moon (狂気)』のサラウンドのミックスと同じように、バンドのサウンドは前面に固められているものの、中盤の3曲はSEも多いので周囲からサウンドに囲まれる箇所もいくつか。

またサラウンドになったことにより当然ミックスが変わった部分もあるので、2曲目の「Welcome To The Machine(ようこそマシーンへ)」の中盤では、今まであまり印象に無かったティンパニかチューニングを緩めたフロアタムかといった音が大きく聴こえてきて驚く。
3曲目の「Have A Cigar(葉巻はいかが)」の最後のSEが右後ろに集約して次の「Wish You Were Here(あなたがここにいてほしい)」 へと入るのはまあ予想出来ましたが、サウンドの動きはかなりキレイ。


基本的には今までのCDでのミックスのイメージから大きく逸脱はしないサラウンドミックスでしたが、音世界が広がったことにより今までより聴き取りやすくなった楽器のサウンドもあったりして、さんざん聴いたこのアルバムもまた聴く機会が増えそうな。
名盤を買い直す理由(笑)としては、普通のリマスター盤よりはちゃんとした理由になりえると思います。


ピンク・フロイドの次のSACDサラウンド盤はおそらく1979年の『The Wall(ザ・ウォール)』になると思うんですが、このペースだと次がいつ出るのやら(汗)。
まあ気長に待ちたいと思います。
  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:50Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年05月10日

Pioneer BDP-440

もうだいぶ前になりましたが、SHARPの『SD-VH90』というDVD/CDコンポを処分してDVD AUDIOが再生出来なくなり、初代『PS3』を新しいモデルに買い替えてSACD(スーパーオーディオCD)が再生出来なくなったウチのディスク再生環境。
そのうちにと思いつつ延び延びになっていた、DVD AUDIOSACDが再生出来るプレイヤーをやっと買いました。


Pioneerの『BDP-440』というBlu-rayディスクプレイヤー

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置く場所がないので、上にDVDレコーダーが積まれてしまっていますが(汗)。

Blu-ray / DVD / DVD AUDIO / CD / SACDがすべて再生出来るプレイヤーというのはあまり出ていなくて、そのせいで価格帯もバラバラ。
その中ではかなり安いモデルですが、音質どうこうというよりはまずはDVD AUDIOとSACDが再生出来ればということで。

接続は、Pioneer BDP-440YAMAHA AX-V565(AVアンプ)→Pioneer S-A4SPT-VP / YAMAHA NS-C310のスピーカーへと。
PioneerとYAMAHAに特にこだわりはないんですが、なぜかこうなった

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とりあえず再生してみたのは↑の、しばらく再生環境のなかった数枚のアルバム。
ただキングクリムゾンの『RED(DVD AUDIO)』は、輸入盤のせいか動作に不具合が。再生中も若干挙動不審でしたが、ディスクを取り出そうとすると固まったのか操作を受けつけず
最後はコンセントを挿し直したらやっとディスクトレイが開きました(汗)。

他はDVD AUDIO / SACDにしろ、Blu-ray / DVD / CDにしろ普通に再生。
DVDは、PS3で再生した方がキレイだったように感じましたが、これはBDP-440が良くないというよりはPS3のアップコンバータなんかが優れているということなのかも。

SACDのアルバムはまだしも、DVD AUDIOでの新しいアルバムってのはたぶんキングクリムゾンの40周年盤くらいしか出ていないと思うので、今後ここまでマルチに再生出来るプレイヤーの需要はないんじゃないかとも思うんですが。
ソニーなんかからはBlu-ray / SACDのプレイヤーが出ていて、SACDが再生出来るプレイヤーってのはまだ出続けるとは思うんですけどね。


とりあえず今回のBDP-440はディスクプレイヤーとして画質 / 音質が特別優れているとは思わなかったんですが、自分の再生環境には合っているので当分使い続けることになるかと思います。
iPodやMac(iTunes)からではなく、CDで音楽を聴く良い機会にもなっているんで。  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:44Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加