2023年11月13日

機材話 / FenderUSA JazzBass (50周年)

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自分のメインのベースギターのFenderUSAのJazzBassは、1973年製なので今年で製造から50周年。購入したのは1996年なので、自分の手元に来てからは27年。
この楽器については以前にも書いているけれど、50年の節目ということで改めて書いておこうかと。



購入価格は148,000円だったけれど、全体の塗装がボロボロで塗装剥がれで木材の地が露出している箇所が広かった上に、フレットはかなり減ってから擦り合わせられていてあまり残っていなかった。まあだから当時でも安めの価格となっていたわけですが。今だったら同程度のコンディションのものでも30万円以上の値札が付いていそう。
で、自分はコレクションとして買ったわけではなく普通に弾くために買ったので、木材を守るためと弾きやすさの回復のためにネックの再塗装(リフィニッシュ)とフレット打ち直し(リフレット)の修理を。とはいえ買ってから5年以上が経ってからでしたが。メイプル指板なのでフレット打ち直しをすると指板も再塗装になって、内訳は忘れたけれど計10万円くらいだったハズ。
で、その翌年だったかに今度はボディーの再塗装をやって、こちらは約5万円くらい。ネックとボディーの修理時期をズラしたのはたぶん金銭的な理由だったか。とはいえ、結局楽器の購入金額と同じくらいの額を修理代に費やすということに。


ただその後はどこか壊れたとかで修理代がさらにかかることもなく、ネックが異常に安定しているので調整もしていない。ネックが反った場合の調整は自分でも出来るのだけど、このベースはネックを外してトラスロッドを回さないといけないのが非常に面倒なのでショップにお願いするつもりが、いまだにそういう事態にならない。

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背面も、ベルトのバックルが当たった凹みは若干あるけれどキレイ。ネックジョイントはこの年代が最後の4点止め(1974〜75年に3点止めに変更)。
ネックはオリジナルに近いやや暗めの色合いに再塗装されたのだけど、ボディーは意識されなかったのかネックと比べるとだいぶ明るい色合いで再塗装。まあナチュラルフィニッシュであれば良かったので特に気にしませんでしたが。


買ってちょっとしてからブリッジをバダスに、4弦のペグをヒップショットのDチューナーに交換して、これもずっとそのまま。
それぞれオリジナルのパーツは残っていて、ブリッジはオリジナルの方がクラシックなフェンダーのサウンドになる気がするしDチューナーは実際のところ全然使わないので必要がないのだけれど、戻すのも面倒ということでそのままに。

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ブリッジはまあまあキレイだけれど、ピックアップのポールピースはかなり錆びている。

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金属パーツは全般サビやくすみが。


結局、家で録音する際にはこのベースを最優先で使うということになっていて、サウンドが素直で調整しやすいのとそもそも好みなのというのもともかく、とにかく弾きやすい。
これ以前に持っていた自分が最初に買った4弦ベースはフレットレスにしてしまって、そしてこれ以降に買ったベースギターはすべて5弦ベースなので、フレッテッドの4弦ベースでの弾き比べというのが出来ないからだけかもしれないけれど、弦高はかなり低くセッティング出来ているし自分としてはものすごく弾きやすいと思っている。所有する4弦ベースはこれ1本で十分かなとも。
ここまで長い間弾き続けてきたという愛着も当然あるし、自分の人生の相棒のベースギターはこのジャズベースだったということになるのだろうなと。まあ本当に金銭的に困ることがあったら売りますが(笑)。
棺桶に入れて欲しい楽器ということにはなるのだけど実際のところ棺桶には入れられないし、自分が死んでまだこの楽器が無事だったならばなるべく近い人に引き継いでもらえたら良いなとも思う。


60年代製のジャズベースやプレシジョンベースも所有したいなとも当然思いはするのだけれど、値段がとんでもないことになってきているし取り扱いには今とは段違いに気を使うだろうし、そう考えると自分には不相応なのかなという気がする。
まあこの73年製くらいでも相場は上がり続けているし、同時期の楽器の数が減ることはあっても増えることがない以上は今後も下がることはないハズ。事故や盗難を考えると積極的に外に持ち出すのは控えることも考えるべきで、そのためにも最近買ったベースがあるのですがそれについてはまた今度。  

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2023年04月14日

機材話 / 楽器の整理

自分が最初にエレクトリックベースギターを買ったのがちょうど30年前で、それ以降にもらい物の安物のアコギやエレクトリックギターを人にあげたことはあったのだけど、他に売却したりしたものはなかったので楽器は増えていく一方。
さすがに長いこと弾いていないものや今後も弾く機会が無さそうな楽器も出てきてここ数年は整理を考えていたのだけど、楽器屋やリサイクルショップの実店舗で買い取ってもらうならラクだけれどそれだと二束三文の値しかつかないのは明らかで、しかしネットで売却するとなると発送の手間やらが面倒なのもまた明らかで、なかなか実行に移せず。
とはいえいつかはやらなければということで、先月についにヤフオクに3本を出品。

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Ibanezの5弦エレクトリックベースギターのEDA905。2003年に楽器店で新品で購入して、2009年くらいまではLiveで使っていたよう。定価が約10万円でそれを6万円台で購入したような。
購入した理由は、自分のメインのエレクトリックベースギターの1973年製Fender JazzBassをボディーのリフィニッシュ(再塗装)に出すことになって何ヶ月か手元にない状況になることになったのと、5弦ベースも持っておこうかということで。
ネックの幅が広いのは自分の好みではなかったのだけど、3.8kgと軽いのと抱えたときにバランスが良いというのは良かった。

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買ったときに付いていたコントロールノブの説明のパネルがあって、自分の物持ちの良さに驚く。マグネティックのピックアップと振動を直接拾うピエゾピックアップのそれぞれのサウンドをミックス出来るというシステム。マグネティック10 : ピエゾ3くらいのバランスで使っていましたが。
ただネック幅の狭いFender JazzBassのほうが自分には明らかに弾きやすくて、サウンドもさすがにJazzBassの方が良いので出番は減少していって、もう10年以上弾いていなかった。

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YAMAHAのエレクトリックガットギターのAEX500NS。NSはナイロンストリングスのことのハズ。2005年くらいに楽器店で新品で購入。定価は不明で、購入価格は5万円くらいだったような。
アコースティックのデュオを組むことになって、アコギ2本というのもありがちなので自分の方はガットギターが良いかなと思って購入。エレクトリックギターのようなソリッドボディー(穴が空いていない)でハウリングを起こしにくいので音量を大きく出来るというのは良かったのだけれど、やたらとすぐ劣化する弦の交換は面倒だし、デュオの組み合わせもアコギ2本で別に良かったなということにはすぐ気づいた(爆)。
Liveでも数回使用したけれどそもそも絶対にガットギターでなければという曲もあまりなく、このあとにアコースティックギターを買って以降は完全に出番が無くなってこれも10年以上弾いていなかった。

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Ibanezの5弦エレクトリックベースギターのATK315。2018年にヤフオクで約3万円で購入(中古)。買った理由はFender JazzBassが1973年製ということでヴィンテージと呼ばれる世代になっていってしまい、壊れたり盗まれたりすると代えが効かないというものになってしまって外に持ち出す機会は減らそうかということで。
この楽器についてはブログでも何度か書いてきた。





上記2本の楽器と違って、これは直近までずっと現役だった。3月に久しぶりにスタジオに入ったときもこの楽器を持っていっていたし、当然手入れもしていたのでペグなどの金属パーツもキレイ。

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ただ最初に抱えたときからわかっていたのだけど、重すぎた。EDA905が3.8kg、Fender JazzBassが4.0kgのところ、このATK315は4.8kg。
ギグバッグに入れて背負って移動しているだけでもかなり疲れたし、立って弾いていると正直体調が悪くなっていくレベル。3月のスタジオは2時間だったのですがやっぱりキツいなと痛烈に思って、売却することに。
1弦にハイC弦を張るセッティングにしていたのですが、さすがにヤフオクに出品するときには5弦がローBの普通の5弦ベースのセッティングに戻しておいた。

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3本ともに入札が入って、すべて落札された。
EDA905が意外に伸びたなという印象。20年前の楽器で状態が良いものは少なくなってきているらしく、ちょい希少価値があるということで値段が上がったよう。オークションならではというところか。
送料を出品者負担にしているし落札システム手数料の8.8%も引かれるので、実際に受け取った金額はこの80%くらいですが。


今回3本を整理出来て、これで自分が所有している弦楽器は全部で7本。これらはすべて現役で用途がダブったりもしていないので、今のところさらに整理していくつもりは無し。
売却金を軍資金の一部にして、そのうちに軽い5弦ベースを買おうかと思っています。  
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2023年02月09日

ストラップ

エレクトリックベースギターの革ストラップが切れた。ストラップが切れるというのは初めての経験。

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約26年前にアメリカで買ったシロモノなので完全な経年劣化。
ずっとこのベースギターに使っていたものなので、26年間楽器を支えてくれた。お疲れさま。

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で、次のストラップは去年予備のつもりで買ってそのままになっていた和柄のネコ模様のものに。
軽い楽器にはこれくらいの細さのストラップでも十分。


このIbanezのベースギターは自分が高校生のときに買ったもので、今年で買ってちょうど30年。
高校を卒業するときにFender USAの1973年製JazzBassを買ったので、同じフレッテッド4弦ベースのこちらは出番がまったく無くなるところだったのだけど、すぐにフレットレスに改造してピックアップも交換したので存在意義が出来た。自分はフレットレスベースはこの1本しか持っていないので、今だに出番がある。
ボディーを再塗装に出してナチュラルフィニッシュにしたいなとはずっと考えているのですが、今年こそはやってみるか。
壊れない限りは一生手放さない楽器だと思っているので、新しいストラップで気分転換としつつまだまだ弾いていきます。  
Posted by toshihiko_watanabe at 21:47Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年09月29日

機材話 / ベース弦

自分のベースギターを買って弾き始めて今年で26年。ちなみに今の天皇陛下の結婚の儀の日に買った(1993年6月9日)。
ずっと思っていて、そしてよっぽどお金が有り余っているベーシスト以外はみな思っていることだと思うけれど、
"ベース弦は高い( ꒪⌓꒪)"

ギター弦は1セット1000円以下で買えるところが、ベース弦は2000円前後。
そして劣化は同じようにする。まあギター弦よりは切れにくくはありますが。


高校生の頃は、
「劣化して死んだ弦を煮ると復活する」
なんてのは当然やっていて、ただ自分のベースギターは普通にブリッジに弦を通すタイプで弦を外すにはそれなりに手間がかかったし(ブリッジに引っ掛けるタイプならラク)、鍋で煮ると汚れが落ちるおかげか一瞬新品の弦のようなギラギラした音色が復活するのだけど、かなりの短時間でまた死んでそして煮る前よりも死んだんじゃないかというような音色になった記憶しかない(爆)。


そして根本的に弦交換というのが面倒なので、"値段は普通のベース弦の2倍だけれど寿命は3倍"というような謳い文句だったコーティング弦のエリクサーには飛びついて、弾いた感触にも問題は感じなかったのでそのまま完全にエリクサー弦に移行。指ざわりはけっこう違うのですが、自分はむしろコーティング弦の方が指が痛くなくて良かったので。
たしかエリクサーの最初の発売は1997年だけれど、ほぼその頃から使っている。
そして今現在自分が所有しているギター/ベースギターにはすべて張られているという。


で、今回はエリクサーのベース弦を2セット購入。
1セット4000円台なので、2セット買うと出費が大きくてちょっとビビる(汗)。

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まあ今はベース弦の弦交換は年に2〜3回程度になってきているので、これでまたしばらくは弦交換もせずに済むのですが。
エリクサーは正直どのタイミングで弦が死んだかというのは判断が難しいので、よっぽど明らかにサステインがなくなったかコーティングのささくれが目立つようになったら交換ということにしていますが。


Gibsonなどの超有名ギターメーカーでも経営破綻してしまったりしているというのは、新品のギターがあまり売れなくてそしてお金は中古市場の中で回ってしまうその会社のヴィンテージギターの評価が高すぎる点にあると思うのですが。
自分でも、どうせ同じ金額を出すのなら新品のハイクラスのギターよりは50年代60年代のヴィンテージギターを選んでしまうかなとは思ってしまいますし。

そんな中、弦という消耗品にはまだ可能性は残されているような。
例えばノンコーティングで(コーティング弦の感触がイヤという人もいるよう)弦の寿命が今までより伸びたとなれば、多少高くなってもそれに替える人はいるんじゃないかと。


とりあえず自分としては現状はエリクサーに満足。
とはいえ、いつかはまたこちらがビックリするような新しいベース弦というものが出てきてくれればいいなと思っていますが。
  
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2019年06月15日

機材話 / 続・Ibanez ATK315

先日書いた、現在自分が外でメインで弾いているエレクトリックベースギターの、IbanezATK315

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このベースの弦の並びは一般的な5弦ベースと同じで、4弦ベース(下からE・A・D・G)に低い音の弦(Low B)が1本増えたものだったのですが、今参加しているバンドではLow Bが絶対必要というわけではないし、Low B弦を外して残った4本の弦を1つづつズラして高い音の弦(Hi C)を張ってみるのはどうだろうと。
下からE・A・D・G・Cとなるわけですが。6弦ベースのLow B弦を外した状態と同じ。

昔からLow B弦の鳴りが気に入っていなかったというのもあるのですが。例えば4弦の1フレットと5弦の6フレットは同じFだけれど、4弦でのサウンドの方が良いと思う。

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Hi C弦を単品で買って1弦に張って、他の弦は1つづつ移動。ネックはやや逆反りになったのでトラスロッドを緩めて調整。
ちなみに現在参加しているバンドは半音下げチューニングなので、もともとこのベースのネックは半音下げチューニングに合わせて調整済み。

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ナットの溝の弦の周囲は当然スカスカになってしまって、ナット交換をした上で溝を切りなおしたほうがいいのだけど、それなりにテンションがかかっている箇所でもあるのでチューニングが狂う等の悪影響は実感としては無し。チョーキングを多用するとチューニングは狂いそうですが、ベースギターなので。
ナット交換はいずれ考えていこうかと。サステインがかなり伸びるらしいブラスナットにはずっと興味があったりもするので。


この弦の並びにしてしばらくは当然違和感ありまくりでしたが、1ヶ月が過ぎたあたりでなんとか慣れてきたような。
ちなみにこの状態からHi Cを半音下げると(C→B)ギターの1弦が無い状態の1オクターブ下げというチューニングになって、開放弦でのハーモニクスがメジャートライアドになってくれるのでいいかなと思ったのですが、実際弾いてみたらまったく慣れられる気がしなかったのでこれは見送りで(汗)。
ギターの1弦が無い状態と頭ではわかっていても、そんな5弦しか張られていないギターを弾いていたことはないので、どうにも運指が慣れませんでした。


下からE・A・D・G・C、実際は半音下げチューニングなのでE♭・A♭・D♭・G♭・Bですが、慣れてくるとハイポジションに移らなくても高域のフレーズを弾けるし、ミドルポジションあたりでもコードを弾いた音色はバンドサウンドの中で使えるレベルで、今のところは弦を交換して成功かなと。

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自分の音楽的な強みは、楽譜でいうと横方向のリズム的な面はもちろん縦方向のコードやスケールへの知識と理解という部分だと思っているので、その縦方向へのアプローチは今までよりやりやすくなっているような。
ベースギターを弾き始めてもう25年以上経ちましたが(汗)、ここでまた新しい体験を出来ているというのは、妙な感じもするし面白い。
この5弦でこれからどんなプレイが出来るのかを、自分でも楽しみにやっていきたいと思っています。  
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2019年04月29日

機材話 / Ibanez ATK315

自分がメインで弾くエレクトリックベースギターは20年以上ずっと1973年製のFender JazzBassなのですが、45年以上前の楽器ということになってきてそろそろ外に持ち出すのは控えたいかなぁという思いもだんだんと出てきたり。
破損等が怖いのもそうですが、中古相場での価値が上がってしまったおかげで盗難にあう可能性というのも年々高まってしまっているので。

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で、IbanezATK315という5弦ベースが2010年に発売になったときにちょっと良いかなと思ったのですが、あっという間に廃番になってしまって楽器店で新品の楽器を見ることは無くなった。
新品はネット販売でもほぼ無いので、ヤフオクで状態が良さそうな中古品を見かけてはウォッチリストに入れていていずれは買おうかなと思っていたのですが、ずっと再出品になっていたのが最低落札価格なしの1円スタートになってしまったものがあって、幸い大人気モデルというわけではないのでまあまあ安く落札出来そうということで入札して落札。
楽器店からの出品だったので、そろそろ売上にしたかったのか(汗)。
ということで、実は去年に入手していました。
弦楽器を買ったのは10年ぶり、エレクトリックベースギターを買ったのは15年ぶりでした。

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ちなみに、棺桶みたいな巨大な段ボールに楽器本体がソフトケースに入れられた状態で届いた……。

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キズや汚れ等はあまり無く見た目の状態は良かったのですがネックがやや順反りで、ネック調整は普段は自分でやっているのものの他にもまとめてチェックしてもらおうということでショップに出してリペアしてもらったのですが、真っ直ぐには出来たものの若干のフレット浮きがあるので4弦13フレット付近のビビリがどうにもならないのと、今回の調整でトラスロッドがほぼ回しきったのに近い状態だと。
一応普通に弾ける状態にはなったので、その後は自宅で使用。練習もそうだし、デモ録り程度の録音にも使っていました。
しかしネックは季節ごとにちょいちょい反って、定期的に調整が必要。もう自分でやっていましたが。
トラスロッドを回す箇所がネックとボディーの接合部にあるので、ネックを外したりヘッドのプレートを外したりしなくても良いのは非常にラクで良かった。
基本的には逆反り方向に反ることが多かったので、トラスロッドは回しきった状態からけっこう戻されたので、今は余裕があるハズ。
 

で、今年に入ってから参加しているバンドがあるのですが半音下げチューニングでやっているバンドで、Fender JazzBassはレギュラーチューニングでネックを合わせてあるので半音下げチューニングにすると当然弦は緩むのでネックはやや逆反りになってしまい、弦もビビってしまうのでトラスロッドを回してネック調整をしなければならないのですが、この古い楽器のトラスロッドはあまり回したくないなぁと。
ということでATK315の方を使用することに。半音下げチューニングにすると逆反りになるので、またトラスロッドを緩められるし(笑)。

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ただスタジオで長時間立って弾いて改めて気づいたのは、この楽器の重さ。
自分の手元に来たときに計測して分かってはいるのですが、楽器本体の重量が4.8kg。
Fender JazzBassは4.0kgで、正直重さというのはほとんど気にしたことが無かった(汗)。
他に所有しているエレクトリックギターだと、ずーーっと重いなぁと思っていたメインギターのGibson LesPaulでさえ4.2kgだったし、Fender Stratocasterは3.6kg。
ということで弾いていると左肩が痛くなってくるのはもちろん、移動では両肩掛けのギグバッグを背負っているのですが、軽く体調が悪くなるくらいには重い(汗)。
まあ、慣れるか体力をつけるかでしか解決しないことですが。


5弦ベースは、同じくIbanezのEDA905というモデルを15年前から所有しているのですが、ネック幅が広くて自分にはちょっと弾きにくかったのと弦のテンションに負けてネックが順反りになってしまっていて、しばらく使用していない状態。
今回のATK315をショップにリペアに出したときに店員に聞いてみたら、Ibanezのギター/ベースは弾きやすくするためにネックが薄いモデルが多いので、順反りのネックを調整する機会は多いとも言っていましたが。


で、ATK315はEDA905よりもネック幅は狭くなっているので、自分としては弾きやすい。もちろん4弦のJazzBassが一番弾きやすくはあるのですが。
ピックアップは一見ハムバッカーのような大きめのものがブリッジ寄りに1つ付いているのですが、これはシングルコイルのピックアップが3つ並んでいて、その3つの組み合わせでサウンドを変えられるのだそう。
ただ、スイッチを切り替えてサウンドが変わったのはわかるものの、どういう変化かが自分にはよくわからず、結局両端のピックアップが機能するハムバッカーモードでだけ使用していますが(汗)。
3バンドイコライザーの効きはけっこう強いものの、自分はアンプの方で音作りをするので楽器本体からはフラットなサウンドで出したいので、これも基本的には使用せず。
ちなみに楽器本体のサウンドは、アクティブピックアップということがあるにしても低域から高域までバランスよく鳴っているという印象で、自分としてはやりやすいサウンド。高域を削ってボトムを支えるタイプのサウンドにしたりも出来るので、鳴っているものを削ればいい原音というのは操作しやすい。
あと、アクティブピックアップなので9V電池が入っているのですが、ネジで留められた蓋ではなくて簡単に開け閉めできるタイプだったのは良かった。

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ということで当分の間は外で弾くベースギターとしてはこの楽器になりそうな、Ibanez ATK315。
重いのは最大の難点ですが、とりあえず使っていきます(汗)。
最近やった改造もあるのですが、これはまた書きます。  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:19Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2018年03月14日

機材話 / FenderUSA JazzBass

自分がメインで使っている、FenderUSAJazzBass。1973年製。
1973年製というのはシリアルナンバーからわかるのだけれど、指板の黒のブロックインレイもこの時期のモデルの特徴。

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で、買った時の領収証を発見。

まだ消費税率3%だった22年前(汗)(5%への引き上げは、19974月)。

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1973年製としては格安だったのは塗装がボロボロだったからなのだけれど(キレイなら当時でも20万円台。今は40万円以上はする)、その後約10年かけての再塗装(リフィニッシュ)&フレット打ち替え&若干のパーツ交換等で結局+15万円以上かかった(爆)。

そして再塗装をしてしまうと、ヴィンテージ楽器としての価値は無しということに……まあ飾るために持っている楽器ではないので、そこは別に良いのだけれど。


オリジナルの状態だと、今は50万円近い値段がついているものも(汗)。

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http://www.hyperguitars.com/items/index03133.html

↓ヘッドのロゴが入っている面だけは再塗装されていないので、塗装はここだけが45年前からの状態。

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で、交換したパーツのひとつ、オリジナルのブリッジを引き出しから発見したので、ちょっと戻してみようかと。
オリジナルのブリッジから交換した理由は、買ったときはまあまあサビが多かったのでクレ556を大量にふりかけて擦りまくったら、弦が乗る駒のネジ穴も滑りがよくなってしまい、弾いているうちにだんだん弦高が下がってくるようになってしまって使い物にならなくなった(爆)。
ということで有名どころでネジ穴の位置も同じだしいいだろうということで、バダスのブリッジに交換。
特にバダスが好きだったわけでもなかったのですが、おかげでこの楽器を見た人には「ああ、マーカス(・ミラー)好きなのね」と言われるように(汗)。
自分はまったくスラップをやらないし、演奏スタイルもまったく違うのですが……。

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弦を外してバダスのブリッジを外して、オリジナルのブリッジを装着してみることに。
……ネジが最後まで回りきらない(爆)。
理由は、再塗装された際にいったんネジ穴を埋めてから塗装されたあとに改めて開け直されたからで、やや厚みのあるバダスのブリッジに合わせてのネジの長さまでしか開けられていない。
オリジナルのブリッジはバダスより薄いので、ネジ穴はより深くなる、と。
力任せでネジを回せばネジ穴は深くなるものの、木が割れるかもしれないし今回はヤメておきました。


他に購入後に交換したパーツは、ペグをヒップショットのDチューナーに交換。
これは買ったときから回りが悪いペグが1つあったからで、どうせ交換するならDチューナーにしてみるかという理由で。
交換してから22年間、絶対に必要だと思ったことはほぼありませんが(爆)。

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オリジナルのペグは、今改めて回してみるとそこまで回りが悪い感じもせず、そして今付いているペグよりもサビは少ない。
これも、いずれオリジナルに戻してみてもいいかなぁと。

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当時、一生弾いていける楽器を買おうと楽器屋を巡って、今そうなりつつあるのはなにか不思議な感じもする。
まあ、これからもこの楽器を抱えて生きていきます。 

  
Posted by toshihiko_watanabe at 20:54Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加