2015年10月01日

ユニコーン / 奥田民生50祭"もみじまんごじゅう" (Blu-ray)

Amazonから今日届いた、今年5月に広島で行われた奥田民生さんの50歳を祝ったライヴイベントの映像版『ユニコーン / 奥田民生50祭 "もみじまんごじゅう" (Blu-ray)』。

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地球三兄弟とサンフジンズはアルバムを聴いていないのだけれど、まあ逆に楽しみ。

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で、トータルの収録時間は267分……約4時間半か(爆)。
一気見は集中力的にムリそうなので、数回に分けて……。  

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2015年06月13日

Yes / Relayer (Blu-ray)

そういえば買ったのはちょっと前ながらここには書いていなかった、Yesの『Relayer (Blu-ray)(2014年)』。
Close To The Edge』に続いて、Porcupine TreeのSteve Wilsonが旧作をリマスター&サラウンド化を担当した、Yesの1974年のアルバム。

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中に入っているブックレットは、今まで見たことのなかったデザインのもの。

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CD盤の方は、Steve Wilsonによる2chステレオリミックスを収録。

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Blu-ray盤の方は『Close To The Edge』と同じく、5.1chサラウンド・2chステレオリミックス・オリジナルミックス・シングルバージョン・UKビニール版等々大量の音源を収録。

もちろん、今回もメインで聴くのは5.1chサラウンドミックス。

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当然ながら、曲自体は今までに数え切れないくらい聴いてきたものとまったく同じ曲なのですが、『Close To The Edge』をサラウンドで聴いた時と同じく、Steve Wilsonの『Relayer』の解釈というものが直接的に伝わってくる印象。
1曲目の22分近くに及ぶ大作「The Gates of Delirium」に顕著ですが、このアルバム全体のテーマは"戦争と平和"。
サラウンドにより、"戦争"部分の非常に密度の濃いサウンドは、周囲に分散されつつそれでも隙間なく聴き手を囲み、"平和"部分の緩やかなサウンドとリズムは、アンビエント感で聴き手を包むという。
この動と静の対比は、2曲目の「Sound Chaser」3曲目の「To Be Over」とでは曲単位で体現されるものですが。

ちなみに『Close To The Edge』で強く感じた、Steve Wilsonの"Yesというバンド"への解釈は今回も同じで、コーラスへの意識の比重はかなり高い印象。
歌声に包まれる「To Be Over」は、本当に美しい空間。


今までのステレオミックスを聴く印象とはかなり違うものにもなりますが、『Close To The Edge』のサラウンド盤と同じように、買って後悔なし。
非常に興味深い、今後も聴いていきたい盤となりました。


ちなみに、2002年にサラウンド盤がリリースされた『Fragile(1971年)』のサラウンドミックスを手がけたのはTim Weidnerというエンジニアで、Steve Wilsonのミックスとはだいぶ傾向が違うもの。
こちらも聞き返していこうと思います。  
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2014年12月15日

フラゲ

17日が発売日の『ユニコーン ツアー2014 イーガジャケジョロ(Blu-ray)』。
Amazonから、もう届いた(汗)。

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ボーナスディスクはともかく、ミニカーとトートバッグも付いた初回限定版は、相変わらずディスクを取り出しにくいパッケージだった(爆)。


大きい音でちゃんと観るのは今日ではないですが、とりあえず再生してみようかと。  
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2014年02月25日

Yes / Close To The Edge (Blu-ray)

King CrimsonやEL&Pの旧音源のリマスター&サラウンド化を担当しているPorcupine TreeのSteve Wilsonが、Yesでもサラウンド化を担当した、Yesの1972年のアルバム『Close To The Edge (Blu-ray)(2013年)』。

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去年、SACDハイブリッド盤を購入した際は、マルチトラックのテープは紛失されてもう無いという情報を目にしたのですが、どうやら存在していたよう……。
まあ今回のBlu-ray盤は、Steve Wilsonの解釈がかなり反映されているミックスであった印象だったので、SACDハイブリッド盤の方も無駄にはならないかとは考えていますが。

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盤は、5.1chサラウンドが収録されたBlu-ray盤と、CD盤の2枚。

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CD盤の方は、Steve Wilsonによる2chステレオリミックスを収録。

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そしてBlu-ray盤の方は、さすがに容量に余裕があるとはいえ、5.1chサラウンド・2chステレオリミックス・オリジナルミックス・シングルバージョン・UKビニール版等々かなりの音源を収録。

もちろん個人的に興味があるのは、5.1chサラウンドミックスなわけですが。

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Blu-rayですが動画の収録はなく、モニターに映されるのはこういった静止画。


聴いてみると、先に書いた通りSteve Wilsonの『Close To The Edge』というアルバムへの解釈。
大きく言えば、Yesというバンドはどういうバンドなのかということを彼がどう解釈しているのかが伝わってくるサラウンドミックス。
とにかくコーラスへの比重が大きい。
おそらくSteve Wilsonは、Yesを"コーラスバンド"として捉えている部分が大きいのではないかと想像されるミックスでした。


没テイクからも追加しているのではないかと思われるくらい、コーラスパートは増やされていた印象。
タイトル曲「Close To The Edge」のクライマックスではほぼ周囲が歌声に埋め尽くされて、和音はギターとメロトロンとピアノが歌声の隙間から聴こえてくるというカオス状態。
とはいえ、それが周囲に振り分けられてなんとか各パートを聴き分けられる状態にされているというのは、サラウンドゆえのミックスだったはずですが。

もう一点印象的だったのは、「And You And I」中盤のインストセクションに入ったあたりでのアンビエント感。
今までに聴いたミックスよりも深めのリバーブがかかり、Yesの曲の宇宙的な感触だったりをリミックスで拡大解釈したのかもと。
ギタリストのSteve Howeは、「天を駆けるペガサスのようなYesのサウンド」と発言していたのを目にしたことがありますが(爆)、それを体現したリミックスかもと。



聴く方の心構えによっては、ほぼ違う曲に聴こえてしまうのではというくらいの大胆なサラウンドミックスだったのではと思いますが、個人的には非常に面白いミックスだったと思っています。
まだまだ繰り返し聴いていこうと。
去年購入したSACDハイブリッド盤は、こちらは今までのオリジナルステレオミックスをハイレゾへブラッシュアップした盤ということが確定して、今回のBlu-ray盤の方にもオリジナルミックスは収録されているものの、SACDハイブリッド盤の方もたまに聴き返してみないといけない存在ということになったのかも。  
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2012年12月17日

Led Zeppelin / Celebration Day (Blu-ray)

Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の『Celebration Day (Blu-ray)(2012年)』。
とりあえず2回観た。

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2007年12月10日に行なわれた、ツェッペリンのたった1回の再結成コンサートが収められたライヴビデオ。
1988年のアトランティックレコード40周年コンサートでの再結成以来19年振りの演奏と言われていたけれど、実際のところは1980年のヨーロッパツアー以来27年振りのフルコンサートと言った方が良いような。

過去に再結成された時代とまったく違って、このコンサートのあとすぐに観客によって撮影された映像がYouTubeに流出してしまっていたのだけれど、こういうカタチでオフィシャルビデオは出るだろうと今まで見ないようにしてきたので、今回が初見。
オリジナルメンバーもこの時点で60歳前後ということで、自分の中での期待のハードルは上げないようにしていましたが(笑)。

で、見始めてみると1曲目の「Good Times Bad Times」(1stアルバムの1曲目)からけっこうイイ。
亡くなったジョン・ボーナムに代わってドラムを叩いている息子のジェイソン・ボーナムのパワー感のあるドラムと、ジョン・ポール・ジョーンズのベースギターのサウンドそれぞれがけっこう現代的なサウンドだったのが良かったのだと思いますが、ロバート・プラントのヴォーカルが、さすがに加齢によって高い音に届かなくなっている部分はあるものの、間違いなく"プラントの声質"であり"ツェッペリンのヴォーカル"を聞かせてくれたところは大きいんじゃないかと。
キーを下げて歌っている曲もあるんですが、個人的にはどうでも良い部分。
この3人が現役感のある演奏だったのがライヴ全体が良かった最大の要因かと思います。

ジミー・ペイジのギタープレイは、思ったほど悪くなかったのだけれどやっぱりそれほど良いわけでもない(笑)。
明らかに他の3人より現役感がなかったですし、この人はツェッペリン解散以降のライヴでの良い演奏っていうのはあまり無いと思う。
ただ、中盤以降の演奏はバンドとしてかなりまとまりのあるものだと思いましたし、「No Quarter」「Kashmir」の出来は本当にすばらしい。


ツェッペリンを完全にコピーしているアマチュアバンドも多々いるのは間違いないですが、レッド・ツェッペリンの名義でレッド・ツェッペリンの曲を演れるのはオレたちだけなんだというような気概を演奏から感じたのは、コピーバンドとはまったく違うところ。


ツェッペリンのライヴが、フルHD5.1chサラウンドで観られるとは過去には思ってもいませんでしたが、内容も良かったし再結成もののライヴビデオとして大成功の作品になったのではないかと。
ちなみに5.1chサラウンドのサウンドは実質4chで鳴っていて、後ろ2chは反響音と歓声拍手等がメインとなっているので、ステレオサウンドとそんなに大きな違いはなし。
ベースギターとベードラがサブウーファーから響いてくるというところでは意味はありますが。

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若いジョン・ボーナムを精神的にサポートする意味でか、過去に観た映像に比べて明らかにメンバーの距離が近い瞬間が多々あるのですが、こういうベテランが寄り添って演奏しているのはちょっとグッとくるところも。
過去に色々確執があった人達なのも間違いないですし(笑)。  
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2012年12月03日

Yellow Magic Orchestra / YMONHK(Blu-ray)

Yellow Magic OrchestraYMO)が2011年8月に収録してNHKで放送されたスタジオライヴと、そのときの未放送曲をすべて収録した『YMONHK(Blu-ray)(2012年)』。

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1983年に"散開"、1993年に一時的に"再生"。そして2007年以降に再び活動を再開させているYMOですが、Blu-rayでライヴ映像が発表されたのは初めて。
環境と音響がコントロールしやすかったであろうスタジオライヴというのは、たぶんバンドのスタイルとも合っていたはずで、シンプルながら映像は美しいしサウンドも分離が良くてすばらしいサウンド。
ステレオ2chでの収録ですが、サポートメンバーを入れて6人編成で演奏されているので、5.1chサラウンドで各メンバーの演奏内容がさらにわかりやすくなるミックスも聴いてみたかったところ。

ちなみに2009年以降ギタリストとしてサポートに加わっているのは小山田圭吾(コーネリアス)。
小山田圭吾の音楽性と遍歴を考えればYMOでの演奏も意外ではないはずなんですが、実際に一緒に演奏しているのを見るとちょっと妙な印象も(笑)。

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現在のYMOのバンドサウンドは、高橋幸宏さんがアコースティックドラムをメインに叩いているのと、細野晴臣さんがヘフナー・ヴァイオリンベース(
Höfner 500-1)を親指で弾いているということもあって、かつてのエレクトリックなテクノサウンドよりは当然アコースティックサウンドに寄っている。
打ち込みとの同期を含めたエレクトリックサウンドと、現在のようなアコースティック寄りのサウンドどちらでもハイレベルなリズムとサウンドが出せるというのは、この3人が(特にリズム隊の2人ですが)日本でトップクラスのミュージシャンであるところを再確認する部分かと。

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全体の演奏内容は、基本的に静かながら非常に熱い演奏。若者の勢いによる熱さとはまったく異質の。
全12曲のうちの特に後半が良い印象でしたが、「
Seoul Music」の強力なグルーヴ、「Thousand Knives」「Cue」の演奏はすばらしい。

そして個人的に最高だったのは、代表曲の「
Rydeen」。
2007年の再び
Yellow Magic Orchestra名義で活動するきっかけになったシングルRYDEEN 79/07」のバージョンを基本構成としつつ、オリジナルバージョンと同じベースフレーズと、オリジナルバージョンに近い叩き方ながらアコースティックドラムで演奏されるドラムのおかげで印象はかなり違う。
そして曲終盤の演奏は本当に静かで熱い。観ていて鳥肌が立った。やっぱり"
Yellow Magic Orchestra"というのは、日本人によるバンドの1つの頂点なんだと思わされる。
かつてのYMOの"ワールドツアー"は、日本での話題づくり的な面が大きかったと思いますが、今現在の演奏は改めて世界で評価されて良いくらいのものだと思います。

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特典として収録されている、メンバー3人で温泉宿で風呂上がり風のコント(笑)は、話している内容は実はちょっと貴重なことだったりしますが、メンバー全員がこういうコントが出来るってのは実はYMOユニコーンくらいのような。
YMOのそういった部分の後継者がユニコーンしかいなかったということかもしれないですが(笑)。


非常に完成度の高いライヴBlu-ray盤でしたが、そろそろフルアルバムも聴いてみたいかと。
"今の
Yellow Magic Orchestra"でのアルバムを聴いてみたいですね。  
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2012年10月02日

Yes / Yessongs (Blu-ray)

イエスの『Yessongs <40th Anniversary Special Edition>(Blu-ray)』。
1973年に映画として公開された作品で、そのあともVHS化・DVD化とされていって、今回収録から40周年Blu-ray化。

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限定3000枚のリリースらしいのだけれど、自分が買ったのがNo. 172。
あまり売れていないのか

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レーベル面はピクチャーレーベル。ポストカード付き。

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作品自体は高校生の頃にVHSで買って何度も見ているのだけれど、DVDで買い直しはせずに数年前にVHSをまとめて処分したときに一緒に処分。オークションで売ったんだったけな
で、今回数年振りに見られるようになった。

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ライヴ盤でも出ている『Yessongs(1973年)』は、イエスの最初の全盛期の演奏が収録された作品で、同時期のスタジオ作品の名盤『Fragile(こわれもの)(1971年)』『Close To The Edge(危機)(1972年)』と同じくらい聴いたアルバム。
ライヴ盤とはいえオーバーダビングもかなりされているのだけれど、しかしスタジオ作品を完全に再現したうえにスリリングな演奏というのはやはりスゴい。


ただ、映像版もライヴ盤もどちらもなのだけれど、音質はあまり良くない。
ヌケが悪くてモノラルっぽく中央に寄ったミックスなのだけれど、今回のBlu-ray盤に収録されているのはモノラルミックスと5.1chミックス。
あの演奏がサラウンドで聴けるのかと期待してしまったものの、実際は高域と歓声なんかを周囲に振った疑似サラウンドのような(汗)。どうやら、マスターテープにモノラルミックスしか残っていなかったということだと思いますが。
サラウンドだとセンタースピーカーからメインのサウンドが出力されるんですが、一般的にいって両サイドのステレオスピーカーの方が性能が良いものを使っているはずなので、モノラルミックスの方が良いサウンドに聴こえるかも。
音質も歪みがあったりして、
Blu-rayならではの高音質といった印象はあまりなし。


で、映像の方も、元の映像自体があまり良くないこともあり、
Blu-rayだから高画質ということもなく。アスペクト比も4:3(1.33:1)だし。
Close To The Edge」で演奏の映像に被ってくる微生物や食虫植物の映像もオリジナルのそのまま。

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とまあ、ギタリストの
Steve Howe(スティーヴ・ハウ)がこの数年後に発表したソロアルバムの曲のプロモーション映像や、現在のメンバーのインタビューがボーナストラックで収録されていたりはするものの、これだったら約4500円もしたBlu-rayじゃなくても、輸入版で1200円くらいで買えるDVDの方で良かったんじゃないかとも


ただいったん見始めると展開される演奏はやっぱりものスゴくて、画質や音質の悪さは忘れてしまって引き込まれてしまう。
ほぼ全曲がスタジオ盤よりかなりテンポアップされながらも演奏は完璧だし、18分にも及ぶ
Close To The Edge」の終盤のRick Wakeman(リック・ウェイクマン)のキーボードソロから登り詰めていくエンディングは、本当に素晴らしい。
スティーヴ・ハウもこの頃はものすごくカッコいいし(笑)、ベースの
Chris Squire(クリス・スクワイア)のアクションは最高にカッコいい。
やっぱりいつかはリッケンバッカーを買おうと、見るたびに思うな(笑)。

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もうちょっと収録曲が多ければとか(「
Siberian Khatru」は映像付きで見てみたい)、Yours Is No Disgrace」はさらに長尺のギターソロが展開されていたライヴ盤の方のテイクだったらとか、もうちょっとこうだったらというのはあるんですが、なんだかんだで70分間見入ってしまった作品なのも事実。
イエスの映像作品では、演奏内容は
間違いなく一番の作品だと思うので、思い出したら見るようになるかと思います。

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2012年08月11日

ユニコーン / ユニコーンがやって来るzzz... (Blu-ray)

ユニコーンの昨年のツアーからのライヴビデオ『MOVIE23 ユニコーンツアー2011 ユニコーンがやって来るzzz...(Blu-ray)』。
同じ映像の大半がWOWOWで放送されて、それを録画したDVDを人にもらっていたので、6月発売のこのBlu-rayは買った時は飛ばし飛ばしで観て(汗)、今回やっと通して観た。
もちろんこちらの
Blu-ray盤の方が画質も音質もはるかに良いんですが。

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去年のツアーは2回観にいけたので今回のセットリストは当然知っていますが、それでも演奏された全23曲のうち再始動後の曲が17曲というのは、こういうベテランバンドとしてはものスゴい。
そして会場で観ていたときも思いましたが、20年ぶりくらいに1stアルバムから演奏された「Maybe Blue」はピアノを前面に出されたアレンジがカッコいい。
安易にアコースティックやスローなリアレンジに逃げずに、たぶん全員"照れ"がありつつも(笑)オリジナルのキーとテンポできっちり演奏しているのはこのバンドの凄みなんじゃないかと。

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手島いさむさんEBIさんが空中を飛び回るのは、このバンドがお金を持っているのを感じる部分かも(笑)。

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で、音楽的には意味はあると思うんですが、ビジュアル的には完全に悪ふざけな段ボールパーカッション(爆)。

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ミニサイズの楽器を器用に弾いているあたりは、結局芸達者なバンドなんだなと思わされますが。

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相変わらず曲によって演奏パートはバラバラ(笑)。
↑の「さらばビッチ」ではドラムの川西幸一さんがボーカル、奥田民生さんがドラム、手島いさむさんがキーボード。

Z LIFE」では、阿部義晴さんがギター。奥田民生さんがキーボード(!)を弾いていますが、これなんかはクオリティの面でいえば間違いなく逆の本職の楽器を持った方が良い(笑)。
ただ、それをわざわざ本職でない楽器の方でやってくるのがユニコーンの他のバンドとまったく違うところなんじゃないかと。


ちなみに、ライヴ会場で観たときにも「おや?」と思ったんですが、今回のツアーからベースのEBIさんがピッキングしている位置がネックとピックアップの間くらいに。

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前回の2009年のツアーでもそうだったんですが、この人のピッキング位置はかなりのブリッジ寄り。
EBIさんのベースの弾き方を見たことがある人は、↓の画像のイメージだと思う(画像は1993年のツアー)。

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おかげでベースのサウンドが、硬質なピックサウンドから指弾きに近い重くウォームな、悪くいえば抜けの悪いサウンドに変化していますが、ボトムが下がった印象にはなるので、現在のユニコーンのバンドサウンドにはこちらの方が適しているのかも。
まあたぶんアルバム『Z(2011年)』のレコーディング中に周りに言われて弾き方を変えたんだと思いますが(爆)。
レコーディングの模様を撮影したDVDなんかを見ると、この人はやたらと素直に人の意見を受け入れているので。
しかし40歳代中盤の人が楽器の弾き方を変えるっていうのは、実はものスゴく大変なことで、それがさらっとされてしまう辺りはこの人の非常に特異な点だと思います。


再始動後の曲が17/23。しかもニューアルバム(フルアルバムとミニアルバム)からの曲が13/17ということで、ちゃんとアルバムを追いかけているファンでないと知らない曲ばっかりということにもなるこのライヴビデオですが、安易な懐古再結成をやっているんじゃないんだぞというバンドの(表には絶対出さないだろうけど)硬派な姿勢が伝わってきて、個人的にはこれでいいんじゃないかと。


ただ、収録時間164分と盛りだくさんなんですが、自分が買った
Blu-rayの通常版の定価が8190円。一応ネット通販からもうちょっと安く買ってはいますけど。
初回限定版にいたっては1万円超えというのはちょっとさすがに高いような。
想定している購買層が解散前からのファンの30歳代以上で、ニューアルバムも買っているようなちゃんとしたファン向けっていうのは伝わってきてしまいますが、若いファンに買ってもらうためにももうちょっと安くても良いような。
今どきステレオミックスのみだったりマルチアングルだったりのオプションも無かったりなんで。個人的にステレオミックスはサウンドにパワーがあって好きですが、オプションとしてマルチチャンネルのミックスもあってもいいと思うので。
まあ買ったあとに値段を気にすることはないですし、ファンなら間違いなく楽しめる内容なんですけどね。

  
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2012年06月28日

Yes / Symphonic Live (Blu-ray)

イエスの『Symphonic Live(2002年)』。
この間のPat Metheny Groupの『The Way Up - Live(Blu-ray)』と同じように、DVDからBlu-rayへの買い換え(汗)。

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日本盤DVDは定価で6000円くらいだったと思いますが、今回の輸入盤Blu-rayはAmazonで約1600円。

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DVD版と比べて画質はもちろんすばらしいですが、サウンドもDTS HD Masterですばらしい。
難点は、DVD版ではアングル切り替えで外すことが出来た、演奏中に被ってくるCGアニメが外せないことか。

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あまり大した意味が感じられないCGアニメなので、これだったら演奏の方を見せてもらいたい。


ライヴ作品としては、前作のスタジオアルバム『The Ladder(1999年)』から今回のライヴ映像の元となったスタジオアルバム『Magnification(2001年)』の制作に入る間に若いメンバー2人が脱退して、ライヴでの演奏のテンポがどんどん遅くなっていく時期ですが(汗)、このオーケストラと一緒に演奏するというスタイルでは、それも良い方向に作用していたような。
もったいつけたようなスローテンポが、オーケストラと一緒だとまあ許容出来るという(笑)。

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サポートで入ったキーボーディストのTom Brislinは、過去にイエスに在籍したキーボーディストにまったくひけを取らないようなプレイで、なおかつコーラスでも大活躍しているのですが、オーケストラを含めたバンドのサウンドバランスとしては、彼はあまり前面に出ないかいなくても成り立つようなアレンジにしてもらいたかったかなと。
ソロにバッキングにと大活躍なんですが、その分オーケストラの音域を浸食している部分は多いので。
せっかくの『Symphonic Live』というタイトルなので、もっともっとオーケストラを前面にだしたミックスにした方が良かったんじゃないかとは観ていても常に思うんですが。

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しかしボーカリストのJon Andersonは、相変わらず安定したハイトーンボイスがすばらしい。


CGアニメが外せなかった以外は、買い替えて良かったと思う出来のBlu-ray盤でした。  
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2012年06月13日

Pat Metheny Group / The Way Up - Live (Blu-ray)

Pat Metheny Group(パット・メセニー・グループ)の『The Way Up - Live(2006年)』。Blu-ray盤。

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もともとDVDで持っていたんですが、久しぶりに観てみたら画質の悪さに驚いて、Amazonで安かった輸入Blu-ray盤で買い直してしまった(汗)。
ちなみに日本盤DVDが約5000円。今回の輸入盤Blu-rayが約1700円。

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↓1枚目がDVDで2枚目がBlu-ray。まあデジカメの画像ではあまり伝わらないんでしょうが。

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↓デジカメをテレビに寄せてのアップ。
2枚目のBlu-rayの方が、弦だったりギターの杢目がはっきり見えているんじゃないかと。

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音声も、Blu-ray盤の方はDTS HD 5.1chのサウンドがリアルで素晴らしい。


作品の方は、68分のアルバム1枚を一応4つのセクションに分けてはあるものの、通して1曲という超大作アルバム『The Way Up(2005年)』をライヴで完全再現しているという、こちらもまた超大作といっていい映像作品。
Pat Metheny Groupがそういうグループとはいえ、ライヴでこの完成度は改めてスゴい。


ところで、ライヴでの
Pat Metheny Groupは過去においても常にそうだったんですが、古参メンバー以外のマルチプレイヤーっぷりも相変わらずものスゴい(笑)。

Pat Methenyはいくつか持ち替えるとはいえギター、Lyle Maysはキーボード、Steve Rodbyはアコースティックベースからたまにエレクトリックベースに持ち替えますが、それぞれ他の楽器までは手にせず。

他のメンバーは、Cuong Vuがトランペット・ボーカル・パーカッション・ギター。
Gregoire Maretがハーモニカ・ボーカル・パーカッション・ギター・エレクトリックベース。
ツアーから参加したNando Lauriaがギター・ボーカル・パーカッション等をそれぞれ目まぐるしく持ち替えていく。

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ドラムのAntonio Sanchezは、近年のPat Methenyのソロ以外の活動では必ず一緒にいるくらい彼のお気に入りということで、さすがにドラムとパーカッションだけを任されたのかと思うと、終盤でエレクトリックベースを弾かされている(笑)。

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Antonio Sanchezはサウンドが美しくまた優れたビートを叩き出してくる、21世紀以降では間違いなく世界のトップにいるドラマーなので、この映像は激レアなんじゃないかと(笑)。


The Way Up』の1曲でディスクは終わってしまっているので、最近のライヴ映像作品としては約68分(インタビューが22分収録)というのはちょっと短いんですが、この長さで完成形という印象を受けるのも確か。
もちろんこのメンバーで他の曲を演っているのを観てみたかったとも思うんですが。
まあ『The Way Up』のアルバムとDVD / Blu-rayで、Pat Methenyとしてはやりきった感が十分にあるんでしょうけど、またの活動再開を期待したいと思いますわ。  
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2012年05月26日

そこまでかいな

昨日、Amazonで注文した数点のCDとBlu-ray。
今日、3回に分割されて発送完了される(汗)。

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商品の置いてある倉庫がバラバラだったりすると、それぞれの倉庫からの発送だろうからしょうがないと思うんですが、実際そこまで在庫を分散させているものかなぁと。

送料は無料なんで文句を言うこともないんですが、ムダにゴミが増えるのは間違いないもんで。  
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2012年01月13日

奥田民生 / ひとり股旅スペシャル@厳島神社 (Blu-ray)

奥田民生さんのライヴビデオ『ひとり股旅スペシャル@厳島神社(Blu-ray盤)』。
とりあえず半分くらいを観るかと再生してみたら全部観てしまった(汗)。

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2011年10月22日に、世界遺産の広島の厳島神社で行われた演奏が収められたライヴ盤。
さすがにかなり特殊な環境で、左右の客席が妙に離れていたり秋の野外なのでやっぱり寒々としていたりというのもBlu-rayのクリアな映像のおかげかけっこう伝わってくる

しかし緊張は感じられるものの演者の調子はそう悪くなかったように思え、特に後半は張った声がよく通っている。中盤辺りまではメロディのトップノートで音程を探しているような部分も若干あるんですが。
Blu-rayということで音質も良いのですが、アコースティックギターの音色はもとより、録音機材との間に入るマイクのサウンドキャラクターがちょっと気になってしまうくらい。
歌とアコギの演奏のみのBlu-rayディスクってのは初めて買って観たんですが、密度の濃いサウンドが直接的に感じられてこれはなかなか良いものだなと。


また思い出した時に観たいライヴビデオだと思います。
次回は呑みながら、さらにデカい音で観よう  
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2011年04月22日

奥田民生 / JAPAN TOUR MTR&Y 2010 C.C. Lemon Hall

奥田民生さんの最新ライヴビデオ『JAPAN TOUR MTR&Y 2010 C.C. Lemon Hall(Blu-ray)』。
3月終わりの発売予定が、震災の影響で延期されて先日届きました。

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2008年以降は、密かに再結成してレコーディングに入っていたユニコーンも平行して存在しているので、バンド形態の差異をどのようにつけているのかというところも見どころのひとつかと。
ユニコーンではギターとアンプの接続をワイヤレスで、ソロではシールドでと、やっぱりユニコーンの方ではエンターテインメントを優先させているんだな、というのもまず感じますが。
使用するギターは、彼の代名詞ともいえるギブソン・レスポールはいつも通り使っていますが、意外にセミアコを使う比率が多くなっていて、ギターサウンドの指向がちょっと変わりつつあるのかも。


「海の中へ」「あくまでドライブ」では曲中でけっこう長尺のインプロ(即興)も展開され、ユニコーンの活動とソロレコーディングライヴツアーを挟んだので、ちょっと久しぶりのソロバンドでのツアーとなってもこのバンドの完成度が高いのを感じさせてくれますが、やっぱりこのバンドを他とは違うリズムに仕立てているのは、ドラマーの湊雅史さん。

この人のドラムは、とにかく"重い"ビート。
音質でいえばスネアのチューニングなんかはむしろ高めなんですが、リズム的にはハイハットが本当に4分音符・8分音符のギリギリ後ろにくっついているような場所で鳴っていて、モタっているの寸前といってもいいくらい。
極めて独特な、素晴らしいドラマーだと思います。


ちなみにサウンドのミックスは、5.1ch等のサラウンドは収録されずリニアPCMのステレオのみですが、Blu-ray版は96KHz / 24bit / 約4.6Mbpsというデータ以上に、聴いた印象はかなりの高音質。
左チャンネルに振り分けられたギターのサウンドは、ギターの違いもわかりやすく、素晴らしい音質かと。

演奏自体ももちろんかなりのハイレベルのものですし、このBlu-ray版で聴けるサウンドは、"家で聴けるロックバンドの良い音"というものの決定的な1枚かも。

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2010年12月25日

ウォレスとグルミット・ベーカリー街の悪夢 (Blu-ray)

ウォレスとグルミット』の2008年制作の短編作(30分)、「ベーカリー街の悪夢(Blu-ray版)」。
2009年に、日本で映画館で公開されていた時にも行きそびれて、DVD / Blu-rayで発売されたのもすでにちょっと前なんですが、今回やっと買って見ました(汗)。

W&G

ウォレスとグルミット』は10年ちょっと前に知って以来大好きな作品で、もっと多くの作品を観てみたいとは常に思うのですが、粘土でつくったキャラクターを1コマずつ撮影していくというつくられ方なので、寡作になってしまうのはしょうがない。
1分の映像をつくるのに1ヶ月かかるとも言われていますしね。


ちなみに自分の部屋のPCデスクには、グルミットのぬいぐるみが張りついています

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さて前作の長編映画から3年振りの本作では、パン屋になっているウォレスとグルミットのコンビ。
そういえば以前の作品『危機一髪!』でも窓拭き屋になっていましたが、そこいらへんの理由が語られることはなし(笑)。まあウォレスの発明家という部分の延長なんでしょうが。

話の展開は相変わらずで(爆)、ウォレスがトラブルの種を拾ってきて、グルミットが(犬なので)一言も語らないままにその解決の為に奔走するという。

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Blu-rayということもあってか粘土に残された指紋も見えて、粘土でつくられたキャラクターが動いているという実感がよりあるかも。
グルミットは目の動きですべてを語り尽くしていて、相変わらず最高なキャラです
終盤は毎度お馴染みのアクション俳優張りの動きもみせる。

CIMG3650

また今作も有名映画の一部を演じてみたり、レコードのアルバムタイトルが犬関係のダジャレになっていたりと、些細なところで芸が細かい
粘土の造形によるという手法もそうなんでしょうが、結局全体が非常に丁寧につくられているシリーズなんだと思います。


また次作は数年後でしょうけど、気長に待ちたいなと。
  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:25Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加