John Abercrombie(ジョン・アバークロンビー)とRalph Towner(ラルフ・タウナー)の2人のギタリストによるデュオアルバム『Sargasso Sea(1976年)』。
ラルフ・タウナーはもちろんいつも通りピアノも弾いていますが。
自分としてはラルフ・タウナーのファンということで手にしたアルバムですが、極めてハイレベルな音楽理論と知識を有するこの2人が紡ぐ音楽はかなり興味深い。即興による部分もかなり多くを占めていますが。
5曲目の「Elbow Room」ではジョン・アバークロンビーがエレクトリックギターをかき鳴らしていて、序盤からのアルバムの音世界を破壊しているのですが(笑)、これをサウンドとしてはやや単調なアルバムへの変化球と取るか、悪い意味でのノイジーサウンドと取るのかはまだなんとも。
スピーカーの前でアルバムと対峙しても、流してBGMにするにしても、どちらでもOKな長く聴けるアルバムだと思うので、その答えはまだまだ先かと。
まあずっと聴いていると、変化球的な曲にも絶対に慣れてしまうんですけどね。