2023年04月14日

機材話 / 楽器の整理

自分が最初にエレクトリックベースギターを買ったのがちょうど30年前で、それ以降にもらい物の安物のアコギやエレクトリックギターを人にあげたことはあったのだけど、他に売却したりしたものはなかったので楽器は増えていく一方。
さすがに長いこと弾いていないものや今後も弾く機会が無さそうな楽器も出てきてここ数年は整理を考えていたのだけど、楽器屋やリサイクルショップの実店舗で買い取ってもらうならラクだけれどそれだと二束三文の値しかつかないのは明らかで、しかしネットで売却するとなると発送の手間やらが面倒なのもまた明らかで、なかなか実行に移せず。
とはいえいつかはやらなければということで、先月についにヤフオクに3本を出品。

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Ibanezの5弦エレクトリックベースギターのEDA905。2003年に楽器店で新品で購入して、2009年くらいまではLiveで使っていたよう。定価が約10万円でそれを6万円台で購入したような。
購入した理由は、自分のメインのエレクトリックベースギターの1973年製Fender JazzBassをボディーのリフィニッシュ(再塗装)に出すことになって何ヶ月か手元にない状況になることになったのと、5弦ベースも持っておこうかということで。
ネックの幅が広いのは自分の好みではなかったのだけど、3.8kgと軽いのと抱えたときにバランスが良いというのは良かった。

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買ったときに付いていたコントロールノブの説明のパネルがあって、自分の物持ちの良さに驚く。マグネティックのピックアップと振動を直接拾うピエゾピックアップのそれぞれのサウンドをミックス出来るというシステム。マグネティック10 : ピエゾ3くらいのバランスで使っていましたが。
ただネック幅の狭いFender JazzBassのほうが自分には明らかに弾きやすくて、サウンドもさすがにJazzBassの方が良いので出番は減少していって、もう10年以上弾いていなかった。

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YAMAHAのエレクトリックガットギターのAEX500NS。NSはナイロンストリングスのことのハズ。2005年くらいに楽器店で新品で購入。定価は不明で、購入価格は5万円くらいだったような。
アコースティックのデュオを組むことになって、アコギ2本というのもありがちなので自分の方はガットギターが良いかなと思って購入。エレクトリックギターのようなソリッドボディー(穴が空いていない)でハウリングを起こしにくいので音量を大きく出来るというのは良かったのだけれど、やたらとすぐ劣化する弦の交換は面倒だし、デュオの組み合わせもアコギ2本で別に良かったなということにはすぐ気づいた(爆)。
Liveでも数回使用したけれどそもそも絶対にガットギターでなければという曲もあまりなく、このあとにアコースティックギターを買って以降は完全に出番が無くなってこれも10年以上弾いていなかった。

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Ibanezの5弦エレクトリックベースギターのATK315。2018年にヤフオクで約3万円で購入(中古)。買った理由はFender JazzBassが1973年製ということでヴィンテージと呼ばれる世代になっていってしまい、壊れたり盗まれたりすると代えが効かないというものになってしまって外に持ち出す機会は減らそうかということで。
この楽器についてはブログでも何度か書いてきた。





上記2本の楽器と違って、これは直近までずっと現役だった。3月に久しぶりにスタジオに入ったときもこの楽器を持っていっていたし、当然手入れもしていたのでペグなどの金属パーツもキレイ。

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ただ最初に抱えたときからわかっていたのだけど、重すぎた。EDA905が3.8kg、Fender JazzBassが4.0kgのところ、このATK315は4.8kg。
ギグバッグに入れて背負って移動しているだけでもかなり疲れたし、立って弾いていると正直体調が悪くなっていくレベル。3月のスタジオは2時間だったのですがやっぱりキツいなと痛烈に思って、売却することに。
1弦にハイC弦を張るセッティングにしていたのですが、さすがにヤフオクに出品するときには5弦がローBの普通の5弦ベースのセッティングに戻しておいた。

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3本ともに入札が入って、すべて落札された。
EDA905が意外に伸びたなという印象。20年前の楽器で状態が良いものは少なくなってきているらしく、ちょい希少価値があるということで値段が上がったよう。オークションならではというところか。
送料を出品者負担にしているし落札システム手数料の8.8%も引かれるので、実際に受け取った金額はこの80%くらいですが。


今回3本を整理出来て、これで自分が所有している弦楽器は全部で7本。これらはすべて現役で用途がダブったりもしていないので、今のところさらに整理していくつもりは無し。
売却金を軍資金の一部にして、そのうちに軽い5弦ベースを買おうかと思っています。  

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2023年03月28日

機材話 / Ibanez Q54

買ったのは去年なのだけどそういえばここに書いていなかったギターの話を。
IbanezのQ54というヘッドレスギター。

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自分が高校生の頃に最初に所有した(誰かにもらった)エレキギターもSteinbergerのライセンスを受けたHohnerというメーカーのヘッドレスギターで、それは両側ボールエンドの専用弦が高価だったりを理由に友達にあげてしまったのだけど、ヘッドレスギターにはずっと興味があってここ数年はヤフオクで本物のSteinbergerを探していたり。
ただグラファイト素材時代のSteinbergerとなるともう30年以上前のものとなってくるし、希少価値で価格は高くなってきているし状態もわからないということでなかなか購入には踏み切れず。最近のSteinbergerのSynapseというモデルは気になっていたのだけど木製だし、そしてあっという間に生産終了になってしまった。


で、IbanezにQ(Quest)シリーズというヘッドレスギターのモデルがあるということを知って、これを購入してみようかということに。設計だけでいえば最新のギターの方が良くなっていっているに決まっているというのが自分の考えなので。



ピックアップがS-S-H(シングルコイル-シングルコイル-ハムバッカー)とH-H(ハムバッカー-ハムバッカー)と、フレットが斜めに打たれているSlanted Fletsと普通に真っ直ぐなフレットというそれぞれの組み合わせでモデルが分かれているのだけど、自分はGibsonのLesPaul(H-H)とFender Stratocaster(S-S-S)を所有しているのでピックアップ配列が被らないS-S-Hで。
そしてFan Fletsならわかるけれどすべてが同じ角度で斜めになっているSlanted Fletsというのは弾きやすいイメージが特に湧かなかったので、結果モデルはQ54ということに。ボディーが真っ黒なのは地味でイヤだったので、シーフォームグリーンのカラーの方を選択。まあこれは実際に見てみるとチープな印象はあったのですが。


そしてYahoo!ショッピングで19%ポイントバックになる日を待って注文(汗)。楽器を買うときは必ず試奏してからという人も多いのだろうけど、LesPaulやStratocasterなら1つの楽器屋で同じモデルで数本の弾き比べが出来るけれどこういうギターはおそらく同じお店には1本しかないので、このモデルと決めていたら試奏の意味は無い。あと、エレクトリックギターはどうせエフェクターとアンプでサウンドが大きく変化することが前提なので、ギター本体の鳴りにはそこまで意味がないという考えに年々なりつつあるのも。


到着してギター本体を持った瞬間、超軽い。
自分が他に持っているGibson LesPaulが4.2kg、Fender Stratocasterが3.6kgのところ、このIbanez Q54は2.4kg。
ブリッジ側のストラップピンは1弦側と6弦側に2つ付いているのだけど、6弦側にストラップを付けるとまあ普通のギターを抱えている感覚。1弦側にストラップを付けると普通とはちょっと違うヘッド側が立つバランス感覚があって、そして指板が少し見やすくなる角度になるので自分にはこちらが良いかなと。
そして最近のギターらしく当たり前に弾きやすい。

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ピックアップセレクターは5段階だけれど、スイッチのオンオフで計9種類の組み合わせが出来て多彩なサウンドが。ギター本体のサウンドとしてはちょいハイファイな明るいサウンドという印象。

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ネック先端の弦をロックする部分は通常弦対応。
届いてしばらくして指板にオイルを塗るために弦を外して同じ弦を張り直しているときに、抜けたらマズいのでレンチでギッチリと締めたら締めすぎたようで、チューニング中に1弦がここから切れた。余っている1弦があったので貼り直したらまた締めすぎだったようで新品なのにチューニング中に切れるという……弦を潰して固定しているので、どちらかというと締めすぎに注意した方がいいよう。もちろん締めつけが緩ければ抜けたりチューニングが狂ったりするのだけど。


軽いし弾きやすいしで文句はまったくなし。軽いというのは家で手に取りやすいということにも気づいた。ボディーのカラーはナチュラルの方が好きなのだけどまあ見慣れてきたし、気に入らなければ塗装を落とすということも出来るので。
アームが付いていたらFender Stratocasterを手放せたかなとも思うけれど、まあエレクトリックギターは3本あってもいいかなと。家での録音のときはGibson LesPaulをメインにしつつ使い分けると思いますが、もし外で弾く機会があるとしたら軽いこのギターを持っていくかなと。
  
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2019年06月15日

機材話 / 続・Ibanez ATK315

先日書いた、現在自分が外でメインで弾いているエレクトリックベースギターの、IbanezATK315

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このベースの弦の並びは一般的な5弦ベースと同じで、4弦ベース(下からE・A・D・G)に低い音の弦(Low B)が1本増えたものだったのですが、今参加しているバンドではLow Bが絶対必要というわけではないし、Low B弦を外して残った4本の弦を1つづつズラして高い音の弦(Hi C)を張ってみるのはどうだろうと。
下からE・A・D・G・Cとなるわけですが。6弦ベースのLow B弦を外した状態と同じ。

昔からLow B弦の鳴りが気に入っていなかったというのもあるのですが。例えば4弦の1フレットと5弦の6フレットは同じFだけれど、4弦でのサウンドの方が良いと思う。

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Hi C弦を単品で買って1弦に張って、他の弦は1つづつ移動。ネックはやや逆反りになったのでトラスロッドを緩めて調整。
ちなみに現在参加しているバンドは半音下げチューニングなので、もともとこのベースのネックは半音下げチューニングに合わせて調整済み。

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ナットの溝の弦の周囲は当然スカスカになってしまって、ナット交換をした上で溝を切りなおしたほうがいいのだけど、それなりにテンションがかかっている箇所でもあるのでチューニングが狂う等の悪影響は実感としては無し。チョーキングを多用するとチューニングは狂いそうですが、ベースギターなので。
ナット交換はいずれ考えていこうかと。サステインがかなり伸びるらしいブラスナットにはずっと興味があったりもするので。


この弦の並びにしてしばらくは当然違和感ありまくりでしたが、1ヶ月が過ぎたあたりでなんとか慣れてきたような。
ちなみにこの状態からHi Cを半音下げると(C→B)ギターの1弦が無い状態の1オクターブ下げというチューニングになって、開放弦でのハーモニクスがメジャートライアドになってくれるのでいいかなと思ったのですが、実際弾いてみたらまったく慣れられる気がしなかったのでこれは見送りで(汗)。
ギターの1弦が無い状態と頭ではわかっていても、そんな5弦しか張られていないギターを弾いていたことはないので、どうにも運指が慣れませんでした。


下からE・A・D・G・C、実際は半音下げチューニングなのでE♭・A♭・D♭・G♭・Bですが、慣れてくるとハイポジションに移らなくても高域のフレーズを弾けるし、ミドルポジションあたりでもコードを弾いた音色はバンドサウンドの中で使えるレベルで、今のところは弦を交換して成功かなと。

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自分の音楽的な強みは、楽譜でいうと横方向のリズム的な面はもちろん縦方向のコードやスケールへの知識と理解という部分だと思っているので、その縦方向へのアプローチは今までよりやりやすくなっているような。
ベースギターを弾き始めてもう25年以上経ちましたが(汗)、ここでまた新しい体験を出来ているというのは、妙な感じもするし面白い。
この5弦でこれからどんなプレイが出来るのかを、自分でも楽しみにやっていきたいと思っています。  
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2019年04月29日

機材話 / Ibanez ATK315

自分がメインで弾くエレクトリックベースギターは20年以上ずっと1973年製のFender JazzBassなのですが、45年以上前の楽器ということになってきてそろそろ外に持ち出すのは控えたいかなぁという思いもだんだんと出てきたり。
破損等が怖いのもそうですが、中古相場での価値が上がってしまったおかげで盗難にあう可能性というのも年々高まってしまっているので。

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で、IbanezATK315という5弦ベースが2010年に発売になったときにちょっと良いかなと思ったのですが、あっという間に廃番になってしまって楽器店で新品の楽器を見ることは無くなった。
新品はネット販売でもほぼ無いので、ヤフオクで状態が良さそうな中古品を見かけてはウォッチリストに入れていていずれは買おうかなと思っていたのですが、ずっと再出品になっていたのが最低落札価格なしの1円スタートになってしまったものがあって、幸い大人気モデルというわけではないのでまあまあ安く落札出来そうということで入札して落札。
楽器店からの出品だったので、そろそろ売上にしたかったのか(汗)。
ということで、実は去年に入手していました。
弦楽器を買ったのは10年ぶり、エレクトリックベースギターを買ったのは15年ぶりでした。

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ちなみに、棺桶みたいな巨大な段ボールに楽器本体がソフトケースに入れられた状態で届いた……。

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キズや汚れ等はあまり無く見た目の状態は良かったのですがネックがやや順反りで、ネック調整は普段は自分でやっているのものの他にもまとめてチェックしてもらおうということでショップに出してリペアしてもらったのですが、真っ直ぐには出来たものの若干のフレット浮きがあるので4弦13フレット付近のビビリがどうにもならないのと、今回の調整でトラスロッドがほぼ回しきったのに近い状態だと。
一応普通に弾ける状態にはなったので、その後は自宅で使用。練習もそうだし、デモ録り程度の録音にも使っていました。
しかしネックは季節ごとにちょいちょい反って、定期的に調整が必要。もう自分でやっていましたが。
トラスロッドを回す箇所がネックとボディーの接合部にあるので、ネックを外したりヘッドのプレートを外したりしなくても良いのは非常にラクで良かった。
基本的には逆反り方向に反ることが多かったので、トラスロッドは回しきった状態からけっこう戻されたので、今は余裕があるハズ。
 

で、今年に入ってから参加しているバンドがあるのですが半音下げチューニングでやっているバンドで、Fender JazzBassはレギュラーチューニングでネックを合わせてあるので半音下げチューニングにすると当然弦は緩むのでネックはやや逆反りになってしまい、弦もビビってしまうのでトラスロッドを回してネック調整をしなければならないのですが、この古い楽器のトラスロッドはあまり回したくないなぁと。
ということでATK315の方を使用することに。半音下げチューニングにすると逆反りになるので、またトラスロッドを緩められるし(笑)。

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ただスタジオで長時間立って弾いて改めて気づいたのは、この楽器の重さ。
自分の手元に来たときに計測して分かってはいるのですが、楽器本体の重量が4.8kg。
Fender JazzBassは4.0kgで、正直重さというのはほとんど気にしたことが無かった(汗)。
他に所有しているエレクトリックギターだと、ずーーっと重いなぁと思っていたメインギターのGibson LesPaulでさえ4.2kgだったし、Fender Stratocasterは3.6kg。
ということで弾いていると左肩が痛くなってくるのはもちろん、移動では両肩掛けのギグバッグを背負っているのですが、軽く体調が悪くなるくらいには重い(汗)。
まあ、慣れるか体力をつけるかでしか解決しないことですが。


5弦ベースは、同じくIbanezのEDA905というモデルを15年前から所有しているのですが、ネック幅が広くて自分にはちょっと弾きにくかったのと弦のテンションに負けてネックが順反りになってしまっていて、しばらく使用していない状態。
今回のATK315をショップにリペアに出したときに店員に聞いてみたら、Ibanezのギター/ベースは弾きやすくするためにネックが薄いモデルが多いので、順反りのネックを調整する機会は多いとも言っていましたが。


で、ATK315はEDA905よりもネック幅は狭くなっているので、自分としては弾きやすい。もちろん4弦のJazzBassが一番弾きやすくはあるのですが。
ピックアップは一見ハムバッカーのような大きめのものがブリッジ寄りに1つ付いているのですが、これはシングルコイルのピックアップが3つ並んでいて、その3つの組み合わせでサウンドを変えられるのだそう。
ただ、スイッチを切り替えてサウンドが変わったのはわかるものの、どういう変化かが自分にはよくわからず、結局両端のピックアップが機能するハムバッカーモードでだけ使用していますが(汗)。
3バンドイコライザーの効きはけっこう強いものの、自分はアンプの方で音作りをするので楽器本体からはフラットなサウンドで出したいので、これも基本的には使用せず。
ちなみに楽器本体のサウンドは、アクティブピックアップということがあるにしても低域から高域までバランスよく鳴っているという印象で、自分としてはやりやすいサウンド。高域を削ってボトムを支えるタイプのサウンドにしたりも出来るので、鳴っているものを削ればいい原音というのは操作しやすい。
あと、アクティブピックアップなので9V電池が入っているのですが、ネジで留められた蓋ではなくて簡単に開け閉めできるタイプだったのは良かった。

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ということで当分の間は外で弾くベースギターとしてはこの楽器になりそうな、Ibanez ATK315。
重いのは最大の難点ですが、とりあえず使っていきます(汗)。
最近やった改造もあるのですが、これはまた書きます。  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:19Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年09月25日

ジャコ・パストリアス

そういえば、なにもなければ9月21日はこのことを書こうと思っていたんだった。
今年の9月21日は、Jaco Pastoriusジャコ・パストリアス)の25回目の命日。

JP

上のファーストアルバム『Jaco Pastorius(1976年)』を聴いたのがたぶん高校2年生の時。
世の中の大半のベーシストと同じように、1曲目の「Donna Lee」でまずブッ飛ばされる。
独特の温かいベースサウンドに、なにより弾くフレーズのタイム感が今聴いてもやっぱりスゴい。

アルバム全体として、ベースが引っ張っているサウンドづくりには当時はとても驚いたものの、今ではこういったタイプのベーシストのリーダーアルバムはたくさんある。
しかしこのアルバムが名盤でありつづけるのは、やはりジャコの作曲とアレンジのセンスがずば抜けているからなんじゃないかと。


で、自分がファーストアルバムと同じくらい聴いたのが、『The Birthday Concert(1995年)』。
これはリアルタイムで買ったCDアルバム。当時まだジャコが亡くなって8年しか経っていなかったということには驚くな(汗)。

BC

1981年12月1日、ジャコの30歳の誕生日に行われたギグが収録されたライヴアルバム。

このあとの1982年9月の来日公演を収録したライヴアルバム『Invitation(1983年)』(のちに完全版2枚組CDとして『Twins I & II(1999年)』)の方が発売は早く、先に聴いていたのですが、ホールでの収録のせいか広がりのあるサウンドだった『Invitation』と比べると、この『The Birthday Concert』の方が密集感のあるサウンドで良い。
密集感のわりに楽器の音の分離もかなり良いし、なによりジャコのベースサウンドがクリア。

メンバーも、『Invitation』とは違い『The Birthday Concert』ではランディ・ブレッカーTrumpet)の代わりにマイケル・ブレッカーTenor Sax)が参加と、個人的にベスト(笑)。
正直、ランディ・ブレッカーマイケル・ブレッカーでは音楽家としての格が違うとも思うので。ランディ・ブレッカーファンにはすいませんが。

そしてジャコマイケル・ブレッカーはもちろん、バンドの主要メンバー、ピーター・アースキンDrums)、ボブ・ミンツァーTenor & Soprano Sax)を含めた全員がキレッキレという奇跡のライヴ。
グルーヴ感はものすごいし、ジャコがこの20数人という大勢のメンバーをコントロール出来ているのが伝わってきて、何度聴いても鳥肌が立つ。
ジャコのハーモニー感覚が溢れる美しい曲『Three Views of A Secret』はこのテイクが決定版でいいんじゃないかと思うし、『Domingo』はひと言、"クソカッコいい"。

特にこの2枚は一生聴いていくんじゃないかと思います。



で、ジャコに大きく影響された自分は、高校卒業の時に一生もののベースギターをということで、ジャコと同じFender JazzBass(1973年製)を購入。

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しかし今考えると、ジャコのサンバーストボディーにローズウッド指板とはまったく違う、メイプル指板(爆)。
まあ予算的にジャコが使っていたような60年代製はさすがに買えなかったので(今はさらに値上がりしてもっと買えない(汗))。

高校1年の時に初めて買ったIbanez(アイバニーズ)のベースは、JazzBassを買ったあとに改造してフレットレスに。

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ショップから戻ってきてまず弾いてみたら、うぉぉジャコのサウンドだと嬉しかった憶えが(恥)。


まあベーシストとして彼のような高みへはどうやら到達出来ないことはもはやわかっていますが(汗)、彼のハーモニー感が多少は理解して聴こえているような音楽家では居続けていたいと思っています。


  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:52Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加