2012年12月17日

Led Zeppelin / Celebration Day (Blu-ray)

Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の『Celebration Day (Blu-ray)(2012年)』。
とりあえず2回観た。

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2007年12月10日に行なわれた、ツェッペリンのたった1回の再結成コンサートが収められたライヴビデオ。
1988年のアトランティックレコード40周年コンサートでの再結成以来19年振りの演奏と言われていたけれど、実際のところは1980年のヨーロッパツアー以来27年振りのフルコンサートと言った方が良いような。

過去に再結成された時代とまったく違って、このコンサートのあとすぐに観客によって撮影された映像がYouTubeに流出してしまっていたのだけれど、こういうカタチでオフィシャルビデオは出るだろうと今まで見ないようにしてきたので、今回が初見。
オリジナルメンバーもこの時点で60歳前後ということで、自分の中での期待のハードルは上げないようにしていましたが(笑)。

で、見始めてみると1曲目の「Good Times Bad Times」(1stアルバムの1曲目)からけっこうイイ。
亡くなったジョン・ボーナムに代わってドラムを叩いている息子のジェイソン・ボーナムのパワー感のあるドラムと、ジョン・ポール・ジョーンズのベースギターのサウンドそれぞれがけっこう現代的なサウンドだったのが良かったのだと思いますが、ロバート・プラントのヴォーカルが、さすがに加齢によって高い音に届かなくなっている部分はあるものの、間違いなく"プラントの声質"であり"ツェッペリンのヴォーカル"を聞かせてくれたところは大きいんじゃないかと。
キーを下げて歌っている曲もあるんですが、個人的にはどうでも良い部分。
この3人が現役感のある演奏だったのがライヴ全体が良かった最大の要因かと思います。

ジミー・ペイジのギタープレイは、思ったほど悪くなかったのだけれどやっぱりそれほど良いわけでもない(笑)。
明らかに他の3人より現役感がなかったですし、この人はツェッペリン解散以降のライヴでの良い演奏っていうのはあまり無いと思う。
ただ、中盤以降の演奏はバンドとしてかなりまとまりのあるものだと思いましたし、「No Quarter」「Kashmir」の出来は本当にすばらしい。


ツェッペリンを完全にコピーしているアマチュアバンドも多々いるのは間違いないですが、レッド・ツェッペリンの名義でレッド・ツェッペリンの曲を演れるのはオレたちだけなんだというような気概を演奏から感じたのは、コピーバンドとはまったく違うところ。


ツェッペリンのライヴが、フルHD5.1chサラウンドで観られるとは過去には思ってもいませんでしたが、内容も良かったし再結成もののライヴビデオとして大成功の作品になったのではないかと。
ちなみに5.1chサラウンドのサウンドは実質4chで鳴っていて、後ろ2chは反響音と歓声拍手等がメインとなっているので、ステレオサウンドとそんなに大きな違いはなし。
ベースギターとベードラがサブウーファーから響いてくるというところでは意味はありますが。

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若いジョン・ボーナムを精神的にサポートする意味でか、過去に観た映像に比べて明らかにメンバーの距離が近い瞬間が多々あるのですが、こういうベテランが寄り添って演奏しているのはちょっとグッとくるところも。
過去に色々確執があった人達なのも間違いないですし(笑)。  

Posted by toshihiko_watanabe at 23:26Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年06月18日

CinemaBand3、その3

2003年に『CinemaBand3』としてやったライヴの映像をYouTubeにアップしてきましたが、今回が最後の曲。
自分が作曲の「Metal One」からメドレーで、レッド・ツェッペリンの「Dazed and Confused」のカバーへ。



Metal One」という曲は一聴してわかるように、例えばキング・クリムゾンの「Red」や「VROOOM」であったりするようなメタリックなインストをイメージしてつくった曲だったんですが、これ以前のライヴではテンポも遅くしてリズム的にも"重く"を前面に出して演っていた曲だったんですが、この時の演奏では逆に疾走感を出していこうと方針転換。
テンポをより遅く演奏するってのは実際あんまりやる機会も無いですが、やっぱり演っていてもノリづらかったりとマイナス面の方が多かった記憶が。
元々4人編制用につくった曲だったので、3人で演るならそういった勢いを殺さないようにやって成功だったのかなと今聴くと思います。


レッド・ツェッペリンの「Dazed and Confused」のカバーは、この年にツェッペリンのDVD(Led Zeppelin DVD)が発売になったので、記念して(?)このときのイベントに出るバンドごとにカバーをやろうという企画だったような。
結果的には、やったのはウチらだけでしたが(笑)。
別のユニットが「Achilles Last Stand(アキレス最後の戦い)」を演りましたが、そこでベースを弾いていたのは自分だし(爆)。

なにを歌っているのかよくわからんっていうのは置いておいて(汗)、演奏自体はそう悪くないんじゃないかと。序盤から疾走感はあると思いますし。


今回、計3曲を載せましたが、映像の方はVHSからということもあり特に手を加えていませんが、
一応サウンドの方は全曲を自分がリマスター。
イコライジングで中低域をもっと削れば全体的にすっきりして聴きやすくはなるんですが、ライヴハウスでのサウンドならではの狭いところでの音圧だったり生々しさっていうのはその音域に多くあったりもするんで、そこはあまり手を入れすぎないように作業しました。
アマチュアのサウンドならではの野暮ったさなんかもけっこう聴こえてしまいますが、まあ出来上がったものにはそれなりに満足しています。

演奏している過去の自分達にクレームを付けたい部分は当然多々あるんですが(笑)、まあ9年も前のものなんでこれはこれで公開してももういいかなと。
チケットを買ってもらって人前で演奏したことについての責任だったりは、演奏の出来だったり記録されたものというものを含めて、残ってしまうものだと思っているので。

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まあこの時の演奏が自分のピークだとも思っていないので。
過去の演奏はまたちょこちょこと載せていきたいと思っていますけど、現在のさらに良い演奏もそのうちに載せていきたいと思っていますよ。
  
Posted by toshihiko_watanabe at 23:52Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加